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田中 祐介 田中 祐介

田中 祐介

Yusuke Tanaka

将来的な起業を見据えてキャリアを選択。
リーベル代表就任後も
コンサルタントとして現場の第一線に立つ

PROFILE

東京大学大学院 工学系研究科修士課程を修了後、中堅SIerを経てアビームコンサルティングに入社。
情報分析やIT企画から開発、保守・運用まで、システム構築全般に携わる。
リーダーや採用担当として培った"長所を発見する力"と、SIer・コンサルティングファームの両方の現場感覚を知る強みを活かし、個人と企業がWin-Winとなるマッチングを目指す。

起業に必要な知見を身につけるため
ベンチャー系SIerに就職

小学生のころから地球環境問題に関心があったことから、大学は工学部の応用化学科に進み、触媒を使ったエネルギー関連の研究をしていました。といっても、学部生の頃はアーチェリー部の活動にハマって、あまり熱心に勉強していたわけではなかったんですが(笑)。その後、大学院に進み、イオンビームでナノ領域を加工するという、ナノテクノロジーの走りのような研究をしました。

ただ、研究って、結果が出るまでにものすごく時間がかかるんです。私は時間をかけて研究するより、自分のやったことを世の中に早く役立てたいという想いが強く、それで理学部ではなく工学部を選んだのですが、それでも結果が出るまで長いなと思ったので研究職には合わないなと。そこで修士修了後は大学に残らず、一般企業に就職することにしました。

就職活動に際しては、大学での研究にはこだわらず、IT業界をターゲットにしました。これからの時代、何をするにしてもITは必要だろうと。また、将来的に起業したいという思いも当時あり、SIerであれば、様々な業界・業種に関わり、いろいろな人に会えるので、ビジネスのヒントも得られそうだとも考えたのです。

ただし、SIerでも大手に入ってしまうと、初めからプロジェクトマネジメントをすることになり、プログラミングなどの技術を身につけられないケースも多いんですよ。やはりITをやるからには、何ができて何ができないか、実体験を通じてわかっておくべきだろうと。そこで、大手ではなく、独立系で、いろいろな業界を相手に開発をしている中堅のベンチャー系SIerに入社を決めました。

この会社は、単にシステム開発を行うだけでなく、システム開発を通じてお客様の「生産力」を向上させることを標榜していて、ビジネスコンサルティング的なことにまで踏み込んで手掛けているのも面白いと思いました。また、ベンチャー系で伸び盛りなぶん、組織としてのひずみもあるかなと。企業の成長段階の良い点も悪い点も体験できそうなところも、私にとって魅力のひとつでした。

より上流工程の仕事がしたいとアビームコンサルティングへ転職

より上流工程の仕事がしたいと
アビームコンサルティングへ転職

入社後はJavaエンジニアとして、様々なシステムの開発を行っていました。クレジットカード会社のパッケージシステム、ファブレスメーカーのSCMシステム、通信キャリアのユビキタス関連システム、電力会社の設備管理システム、非金属メーカーのシステム合併対応、家電メーカーの経営管理システム、大手損保会社の基幹リプレイスなどなど。約5年半勤務する中で、フェーズ的には要件定義から設計・開発、保守・運用まで、技術的にもアプリからインフラまで幅広く経験を積めました。SEをやりながらリクルーターや新卒採用担当もこなし、学生のキャリア相談に乗るうちに、こういう仕事も自分に向いているな、と感じたりもしましたね。

SEとして順調に成長できていたのですが、そのうちに、より上流の工程から、お客様の事業や業務そのものを変えるような仕事にアプローチしたいという思いが強まってきたんです。しかし、なかなかそういうチャンスには恵まれず。そんな時、社内でお家騒動的なゴタゴタが起きたこともあり、そのタイミングで転職することにしました。

転職活動の結果、入社したのがアビームコンサルティングです。実は当初、コンサルティング会社については「絵に描いた餅だけを提案する」というイメージがあり、あまり乗り気ではなかったんです(笑)。むしろ、プロジェクトマネージャやシステムアーキテクトのキャリアをイメージしていました。ただ、転職エージェントから、アビームならきちんと技術も使えるし、より上流工程の仕事にも携われる、なにより、お客様のすべてに関わりたいという思いも叶えられるよ、という説明を受け、実際に面接でもそう感じたため、入社を決めました。

IT業界でやれることはやり尽くしたと
再度転職を決意

アビームではいきなり、総合商社の全グループが使うIT基盤の構想を練る仕事に携わりました。それまでと畑違いの仕事のうえ、SEとコンサルタントの間にある壁にもぶつかり、かなり苦しかったですね。ただ、当時の上司が経験を生かせる開発プロジェクトにリーダーとしてアサインしてくれて、自信を取り戻すことができました。

その後は、総合商社のシステムアーキテクチャ検討や内部統制対応、システム運用部門のBPR(Business Process Re-engineering)、大規模プロジェクトのPMO(Project Management Office)や標準化推進、旅行会社のインバウンド対応、保険会社のIFRS/SOLⅡ案件のPMOほか、新技術ビジネス化検討や新技術トライアル、他プロジェクトのITアドバイザリーなど、数多くのプロジェクトに次々と携わりました。

アビームには約4年半在籍したのですが、そのうちに、自分はコンサルティングファームで昇り詰めることはできないな、と思うようになったんです。シニアマネージャーくらいまでにはなれるだろうが、パートナーとして経営を引っ張るところまではいけないだろうと。

ちょうど前職も含め、IT業界に入って10年が経つというタイミングだったし、ITのトピックとして話題に出てくるものはだいたい関わってきたので、IT業界で見るべき世界は見たな、と感じるようにもなりました。心の底からやりたいと思っていることをやっている時って、どんなに疲れていても動けたりするじゃないですか? 私はその頃、そうではなくなっていて。誰のために? 何のために? と自問することが多くなっていた。ならば、どんなに疲れていてもやる気が出るような、心からやりたいと思える仕事をしたほうがいいと思ったんです。

IT業界でやれることはやり尽くしたと再度転職を決意

「じゃあウチに来ないか?」
リーベル前代表からのオファーに驚く

そこで再度転職活動をし、2012年4月、リーベルに入社しました。きっかけは、創業者で前代表の石川(隆夫)から届いたスカウトメールでした。最初会った時は、事業会社の社内SE職や技術系コンサル職を提案されたのですが、社会的意義を感じられる仕事をしたいこと、One to Oneの仕事をしたいこと、人材教育にも興味があること、前職と現職にて採用に関わってやりがいを感じたこと、そして、その頃は起業は難しいと思っていたので、起業ではなくとも事業を牽引したいという思いがあることなどを率直に話しました。

そうしたらいきなり「じゃあウチはどう?」と提案されたんです。ちょうど石川も将来を見据え、後継候補を考えていたところだったんですね。

びっくりすると同時に、面白そうだなとも感じたのですが、入社を決断するまでにはしばらく時間がかかりました。そもそも人材紹介という職業に価値があるのか? という想いも実はあって。転職活動を2回経験する中で、必ずしも人材紹介のサービスに満足しているわけではなかったからです。むしろ、この職業って社会的に価値なんてないんじゃないか? とまで思っていました(笑)

よく考えたら確かに自分のやりたいことに合っていそうだと思いましたし、不満に思ったことは自分がよくすればいいじゃないか、という考えに至りましたが、それでもまだ躊躇はありました。正直、アビームコンサルティングは業界でも名の通っている会社で、給料もいい。そこから当時、社員数10人にも満たないリーベルに、収入を数百万も下げてまで転職するのはどうなのか? と。妻からも「意味がわからない」と猛反対され、何ヵ月も話し合いを続けました。

しかし、最終的にはやりたいことをやろうと。妻にも、「一時的に収入は下がるかもしれないが、できるだけ早くプロフェッショナルになって収入も戻すから」と話し、何とか納得してもらいました。

「リアルパートナー」を実践してから
マッチングのピントが合うように

入社後は、自分自身の2回の転職経験を踏まえ、エージェントにこういうことをしてもらったのが良かった、逆に嫌だったといったことをまとめた上で、社内のコンサルタントに「こういうふうにやってみませんか?」と自分のアイデアをガンガン提案していきました。今考えると、長年コンサルタントをやってきている諸先輩方に対して、入社したばかりの自分が何を偉そうに言っていたんだろうと冷や汗が出ます(笑)。でも、キャリアの長さにかかわらず,正しいと思うことはすぐにでもやるべき。だから、当時の行動はいまでも正しかったと思っています。

入社して最初の3ヶ月くらいは、転職コンサルティングの仕事の難しさにも直面しました。転職者の方を企業に紹介しても、なかなか面接を通らないんです。何故か? と考えると、転職者と企業のマッチングのピントがしっかりと合ってなかったんですね。企業は自社にドンピシャな人が欲しいし、転職者の方だってその人に本当に合った会社に行きたい。その見極めがうまくできていなかったなと。

前職のアビームコンサルティングはお客様の「リアルパートナー」として、時には採算を度外視してもお客様に寄り添うことをモットーにしていました。同じことを転職コンサルティングでもやればいいのでは、と思い、実践するようになってから、マッチングのピントがきちんと合うようになってきました。

コンサルタントとして重視している3つのポイント

代表就任後も
第一線のコンサルタントとして

入社から4年半がたった2016年9月に代表取締役に就任しました。今は代表をやりつつ、コンサルタントとして現場にも出ています。やはりこの仕事が好きなんですよね。転職者とともに考え、悩み、嬉しいことも悲しいことも分かち合いつつ、ともに粘り強くゴールに向かう。それがコンサルティングの醍醐味です。それは前職でもできたことでもあるのですが、今の仕事が前職と大きく違うのは、目の前の人の幸せや生きがいに仕事の結果が直結するということ。子供のころから周りの相談に乗り、自分の知識や経験を人の役に立てたいと思ってきた私としては天職を得た思いでいます。

もちろん、いいことばかりではありません。転職者の方と二人三脚でやってきていたのに転職活動がうまくいかず、悲しみに暮れることもあります。でも、それは自分が未熟だっただけ。より転職者にベストな提案ができるように日々成長するのみです。

最初の頃は私のご支援で転職した方からのご紹介が多かったのですが、最近は支援ができなかった方や、企業の採用担当の方の知人やご本人(!)、時には競合のはずの他社エージェントさんから転職者の方を紹介されるなどということも増えてきました。こういったことから、自分がやっていることは間違っていないし、自分の思いはしっかり周りに伝わっているんだなと感じています。

コンサルタントとして重視している
3つのポイント

私がコンサルタントとして重視していることは3つあります。1つは、転職者のキャリアを中長期的視点で見ることです。身の丈に合わない転職をして大変な思いをする人は多い。その時転職できればいい、というのではなく、転職した後、安全に立ち上がり、順調にキャリアを積んでいけるかまで考えてサポートしています。

2つめは、仕事面だけでなく、転職者を取り巻くあらゆる事情を踏まえた上で支援をすることです。転職は人生に関わる話で、ご本人だけでなくご家族の気持ちや考え方も大事ですから。単に会社を紹介するだけでなく、仕事の周囲の話も聞きながら、総合的に最適なご提案をするよう心掛けています。

3つめは、「転職者の気持ちに寄り添う」ことです。人間ですから当然、入りたい企業に受かればうれしいし、落ちれば悲しい。そういう気持ちを常に汲み取って、良き理解者として伴走することが何より大切だと考えています。

私は、キャリア相談に来た方を無理に転職の方向に持っていくことは絶対にしません。転職の大変さは自分自身が痛いほど分かっていますので(笑)。「相談したら転職しなくてはいけなくなるのではないか」などと思わずに、ぜひとも気軽に話に来ていただきたいですね。きっと何かしら、お役に立てることがあると思います。

クチコミ

  • 2025年
    C.Fさん 34歳 女性

    入社企業 株式会社MIXI

    職種 Webシステム

    転職前の仕事 ※業界

    出版業界のBtoB企業でシステム開発に携わっていました。自社や取引先の方が利用する業務システム(Webアプリケーション)の開発を担当し、フロントエンドからバックエンド、インフラまで幅広く対応していました。小規模なチームで働いていたため、設計や要件定義など上流工程にも関わりながら、開発全体の流れを把握して仕事を進めていました。業務を通じて、出版業界特有の業務フローやシステム要件にも触れる機会があり、幅広い経験を積むことができました。

    転職を考えたきっかけ

    開発の進め方が自分に合っていないかもしれない、と気づいたことがきっかけです。前職ではトップダウンで開発が進められており、リーダーの方針に沿ってメンバーが実装を担当する体制でした。チーム全体で意見を交わしながら協力して開発を進めるという、自分の強みや理想とする働き方を十分に発揮できていないと感じ、転職を考えるようになりました。

    リーベルを選んだ理由

    リーベルさんには以前にも転職支援をお願いしたことがありました。その際に話をよく聞いていただき、こちらの話を理解した上で企業を紹介してくれていると感じていました。とても信頼できると思っていましたので、今回もリーベルさんにお願いしました。

    転職先企業に決めた理由

    面接官の方がとても話しやすく、コミュニケーションが取りやすそうだと感じたことが大きな決め手でした。長く働きたいと思っていたので、コミュニケーションが取りやすそうかどうかはとても重要なポイントでした。

    転職が成功したポイント

    自分が大事にしていることを評価してくれる企業を選んだ、というのがポイントだったと思います。自分が大事にしていることややりたいことをよく考えて、企業選定の軸にするのはあらためて大事なことだったと思います。
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  • 2025年
    Y.Nさん 37歳 男性

    入社企業 EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社

    職種 コンサルタント

    転職前の仕事 ※業界

    製造業向けのWMS導入支援を3年間、その後SAP導入支援に5年間携わってまいりました。直近では、SAP導入プロジェクトにおける販売物流領域のチームリーダーとして、11名の部下を率いました。
    チームリーダーとしての業務は多岐にわたります。人事面では、勤怠管理、アサイン面談、メンバー評価などを担当しました。また、マネジメント業務として、WBSの作成、チームの進捗管理、プロジェクト進捗の報告、課題管理、変更管理などを遂行しました。これらの業務に加え、チームの成果物レビューも行っておりました。
    SAP導入プロジェクトでは、策定された方法論に基づき、PMOが作成した大日程・中日程を詳細化し、チームの具体的なタスクに落とし込んでいきました。定められた計画を確実に遂行するため、発生する課題を迅速に解決していくことに注力していました。

    転職を考えたきっかけ

    前職でマネージャーへの昇格を打診されたことが、自身のキャリアを見つめ直すきっかけとなりました。
    前職に残れば、大規模なSAP導入プロジェクトでPMやPMOとしての経験を積むことができます。しかし、私はコンサルタントとしてのキャリアをIT軸からビジネス軸にシフトしていきたいと考えておりました。マネージャーになるとビジネスコンサルティング案件に携わることが難しくなるという課題があり、大きくキャリアの舵を切り、よりビジネス課題に広く対応する経験を積むために他ファームへの転職を検討しました。

    リーベルを選んだ理由

    事業会社から前職のコンサルティングファームへの転職でお世話になり、前職入社後も定期的にやりとりがありました。一番自分のキャリアを理解いただけている唯一の存在だったのが決め手です。

    転職先企業に決めた理由

    外資系コンサルティングファームのうち、①成長機会、②入社後のイメージ、③年収の3つの軸でEYを選びました。
    まず、①成長機会に関して、EYは上流のビジネスコンサルティングに注力し、下流は外部に任せる「プロデューサー型」のスタンスをとっています。これにより、システム導入に限定されない、より本質的なコンサルティングスキルを磨ける点に魅力を感じました。また、組織間の連携が密であり、ビジネスコンサルティング領域のオファリングが多いことも決め手となりました。
    次に、②入社後のイメージについてです。EYではカジュアル面談や一次面接からパートナーが対応してくださり、人材を大切にする姿勢が伝わってきました。また、自分と似た経歴を持つ方が多く、具体的な働き方について話を聞けたことで、入社後の不安が解消されたことも大きな理由です。
    最後に、③年収については、最終的に比較していた企業と同等の年収を提示していただきました。これは、エージェントのリーベル様と綿密に連携し、面接日程などを調整していただいたおかげです。
    以上の3つの軸で比較した結果、EYが最も自身のキャリアプランに合致すると判断し、転職を決めました。

    転職が成功したポイント

    結論から言うと、転職活動は多くの時間を要しました。平日は2時間、休日は半日を費やす覚悟が必要です。 私はSAP導入コンサルタントとして、販売物流などのシステム機能に関する知識はありましたが、SAPの全体像や強み・弱みへの理解が浅いことが課題でした。このため、リーベル様の支援を受けながら、想定問答集を作成し、自己のキャリアとの接点を明確にして面接対策を行いました。 さらに、上流工程ではシステム導入以外の課題解決策も視野に入れる必要があるため、サプライチェーン関連の書籍を10冊ほど読み、体系的な知識を習得しました。 転職活動で最も苦労するのが志望動機です。「なぜ転職するのか」という問いには、ネガティブな理由をポジティブに言い換える工夫が必要です。また、「なぜEYなのか」といった企業固有の質問には、ホームページの情報だけでなく、面接で感じたことや、週刊誌の記事などから得た情報を自分なりに言語化することが重要です。 最後に、こうした言語化の過程ではAIが非常に役立ちました。自分で作成したドラフトをAIとの対話を通じて洗練させることで、曖昧な言葉を明確にするツールとして活用できます。 転職活動は、自己分析と企業研究、そして言語化の努力が鍵となります。
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