転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(DTRA)

T.Yさん

2次請けの下流工程で下積みを経験し、外資系コンサルに転職 プログラミングを身に付けてから上流工程にキャリアアップ

プロフィール
有名私立大学卒業後、従業員約100人のSI会社に入社。SAPの財務会計領域のカスタマイズとプログラミングの経験を積む。2年半在籍後、リーベルの支援を受け、外資系コンサルティングファームに応募し、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社の内定を獲得。
父親の転勤に伴い、小学校時代の5年間、米国で暮らし、現地校で英語漬けの毎日を過ごした。帰国後、地元の高校を出て、多くの帰国子女が通う東京の大学に進学した。
ITに興味を持ち、SAPに強い中小のSI会社に就職。同社を選んだのは、下流工程でベースとなる技術力を身に付けたかったからだ。
財務会計領域で数多くのプログラミング、カスタマイズを経験した。その上で目指した次へのステップ。上流工程のキャリアを切り拓くため、挑んだ転職。
様々な人材紹介会社からスカウトメールが届く。その中で唯一、外資系コンサルティングファームを薦めてきた会社があった。リーベルだ。
最初に受けた1社目は縁がなかった。少し気を落としたが、すぐに前を向いて2社目に挑む。その会社はデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(DTRA)。
面接は最初の30分、実績や志望動機を聞かれ、残りの30分は業務内容の説明があった。「疑問点はないか」「イメージとギャップがないか」と丁寧に印象や意見も聞かれた。
この会社には一人一人を尊重し、大切にする文化がある――。面接で好印象を抱いた。自身のSAPに関する技術力、そして、英語力が評価され、見事内定を獲得した。
2次請けで下積みを経験した後に外資系コンサルへ。キャリアに対する考え方と転職成功の要因を聞いた。

「今がその時」と直感的に思い、24歳で転職を決意

父が転勤族だった。九州に3年、名古屋に2年、九州に戻った後、米国に5年滞在。そして、再度九州へ。高校を卒業後、進学したのは東京の大学。そこで受けたプログラミングの授業が人生の転機となった。

—— リベラルアーツ教育を取り入れている大学に進学し、卒業後、IT業界で就職をされています。ITに興味を持ったきっかけは。

Yさん:大学の授業でプログラミング言語であるPythonを学んだのが契機となりました。プログラムを組むことによってコンピュータが自動的に作業をする仕組みがとても面白く、実社会ではどんな役割を果たしているのかに興味を持ち、IT業界で就職先を見つけようと思ったのです。

—— 数ある会社の中で、中小のSI会社を選んだのはなぜですか。

Yさん:ERPパッケージの世界シェア1位であるSAPのシステム構築を得意としており、キャリア形成において優位性があることに加え、プログラミングの研修制度が充実し、実務経験を豊富に積むことができる会社だったからです。特に後者は重視したポイントです。いずれはコンサルティングの道に進みたいと考え、コンサルティングファームへの就職も検討しましたが、開発現場を知ってからそういった業務を行うべきと判断したことも理由の一つです。また、SAPはグローバルで使われているパッケージであり、将来的には自分の強みである英語力も活かせる可能性があるという点も決め手となりました。

—— 実際、入社していかがでしたか。

Yさん:3か月の間、ABAPでのプログラミングや財務会計に関する研修を受けることができ、しっかりと基礎を固めることができました。その後、様々な案件にアサインされ、ABAPを使ったアドオンプログラムの新規開発や改修、新規SAP導入でのカスタマイズを並行して行うような業務に携わっていったのです。プログラムの開発では、当初、先輩社員が用意した詳細設計書に基づき、実装とテストを行いましたが、次は自分がロジックを考えて詳細設計書を書くようになり、最終的には要件定義の打ち合わせに参加し、その内容を概要設計書、詳細設計書に落とし込む業務まで任されるようになりました。財務会計の業務知識も身に付けながら、プログラミングやカスタマイズのスキルも向上し、自身の成長を実感する日々を過ごすことができたのです。

—— そうした中、転職を検討するようになった理由は。

Yさん:入社から2年以上、数多くのSAP案件に携わることができ、そろそろ次のステップとして上流工程に進みたいと考えるようになったからです。社内でも上流工程に関われるチャンスがないわけではありません。しかし、問題はそのポジションに就くには15~20年と非常に時間がかかることです。年次が3年上の先輩社員もまだプログラミングやカスタマイズを行っており、自分がイメージする成長スピードとは合わないと考えました。
そして、もう一つが、自分の武器である英語を役立てたいという思いが強かったことです。その会社では英語を使う機会は全くありませんでした。そこで、今がそのタイミングだと直感的に思い、転職活動に踏み切る決断をしたのです。

エージェントからの言葉で「自分ならいける」とスイッチが入った

入社して3年目、24歳の時に転職活動を始めた。転職サイトに登録すると、様々なエージェントからスカウトメールが届いた。だが、当初、自分の意向に沿う提案をしてくれる担当者はなかなか現れなかった。

—— どのように転職活動を進めましたか。

Yさん:まずは転職サイトに登録し、大量に送られてくるスカウトメールに目を通すことから始めました。気になったエージェントには連絡を取り、実際に複数社と面談も行っています。その際、「上流工程に携わりたい」「英語を活かしたい」「できれば外資系コンサルティングファームを目指したい」など、いくつか要望を伝えたのですが、どのエージェントからも色よい提案はありませんでした。私の職歴は年次が浅く、主に下流工程の経験しかないため、「外資系コンサルは難しい」と決めつけ、求人票すら見せてくれない会社もありました。

—— 希望に沿った活動ができなかったのですね。

Yさん:そうです。しかし、そんな中で、他とは異なる対応をしてくれるエージェントが現れたのです。それがリーベルです。「あなたの実績やスキルをきちんとアピールできれば、外資系コンサルティングファームに行くことができる」と太鼓判を押され、私の希望に合った求人票を次から次へと出してくれたのです。「一緒に頑張りましょう」と鼓舞もしてくれて、本当に心強かったです。「こんな会社に入れたら自分のキャリアにとって最高」と思えるような求人票ばかりで、「無理かもしれない」と弱気に考えるより、「自分ならいける」と強気の構えで臨めるようになり、スイッチが入った感覚があったのを今でも覚えています。

—— 意向に合った求人票と背中を押してくれるひと言をもらえたわけですね。その他のリーベルからの支援は。

Yさん:履歴書の添削や面接練習、企業ごとに想定される質問の共有など、実にきめ細かいサポートを受けることができました。そうした中、私が特に有益だと思ったのが、面接官に話が正しくに伝わる言い回しや答え方になるように、アドバイスやヒントをくれたことです。私は自身の弱みとして、時々、思ったことをそのまま発言してしまい、相手に意図が正しく伝わらないことがあることを自覚していました。そこを、自分の意思も伝えられ、かつネガティブに受けとられないような言い方になるように、リーベルの担当者に助言をしてもらったのです。

—— 例えば、どのようなことですか。

Yさん:面接では「何か聞きたいことはないですか」と聞かれ、面接官に対して質問をする機会があります。私は「福利厚生」「研修制度」「社風」の順に聞こうと質問を用意して臨むつもりでしたが、質問内容と順番によって「面接官の印象が変わる」と助言されたこともその一つです。福利厚生や研修制度を最初に聞くと、保守的で自発性が低いと見られる可能性があり、その3つを質問するなら、まずは社風から質問した方が良いとのことでした。また、そもそもその質問が良いのかどうかという観点でも助言をもらいました。コンサルティングファームは、内容はもちろん、話す順番などの細かい点でも、人となりを判断する材料にするケースがあるということです。他にもより良い言い方に変えるアドバイスを数多くしてもらい、自信を持って面接に臨めるようになったのです。

一人一人の考え方を尊重する企業姿勢に好感

リーベルの担当者から多くの助言をもらい、いよいよ外資系コンサルティングファームの面接に臨むことになった。その中には、デロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(DTRA)も入っていた。Yさんはどのように評価され、彼自身の感触はどうだったのだろうか。

—— 実際の応募や面接はどのように進めていきましたか。

Yさん:最初に第1弾として外資系コンサルティングファームを2社受けて、その結果次第で第2弾として応募する会社を検討していこうと、リーベルの担当者とは話していました。第1弾に選んだのが、外資系コンサル1社と、DTRAです。ただ、先に面接があった前者は縁がなく、1次面接で落ちてしまいました。初っ端から結果が悪く、その時はさすがに気を落としましたね。しかし、リーベルの担当者に「次、頑張りましょう」と励まされ、すぐに気持ちを切り替えて、DTRAの面接に挑みました。

—— DTRAの面接はいかがでしたか。

Yさん:最初の30分は私の実績や志望理由を聞かれ、事前に考えていったことをスムーズに答えることができました。1社目で答えに詰まった点などをリーベルの担当者と見直し、次からはしっかり返答できるように対策をしていったことが奏功したのだと思います。そして、残り30分は入社後にどのような業務を行うのか、面接官から説明がありました。「当社はどんな会社か」「リスクアドバイザリーとはどのような仕事か」など、非常に分かりやすく解説いただき、仕事に対する理解を深めることができました。

—— 業務内容を事前に伝え、ミスマッチを防ごうという考えがあったのでしょう。

Yさん:説明に加えて、「ご自身が想定していたコンサルティングのイメージとずれていないか」と質問されるなど、私の考えや意見を聞こうとする姿勢も見られました。例えば、入社後の業務では上流工程だけでなく、PMOとして下流工程に携わるケースもあり、「それに対して疑問を持たないか」など、一つひとつの業務内容に対して丁寧に意見を求められたのです。私にとっては、上流も下流も両方関われる環境はむしろ望むところであり、自分にマッチした業務だと面接官には伝えました。
そうしたやり取りを通じて感じたのは、ミスマッチを防ぐだけでなく、一人一人の考え方を尊重し、人材を大切にしていこうとする社風がDTRAにあることです。求人票を見た時から働いてみたいと思っていましたが、面接を受けて、その思いはより強くなりました。

—— ご自身に対するDTRAからの評価はいかがでしたか。

Yさん:SAPの実務経験に加え、英語が話せる点も高く評価されたと思います。英語力に関しては、「入社後、すぐに海外案件にアサインされる可能性もある」といったコメントもありました。自分の武器をキャリアで役立てることができそうで、私にとっても最適な職場であると感じました。その後、2次面接を受けてから内定の通知を受け、私は意中のDTRAへの転職を果たしたのです。

転職活動で重要な“余裕”と“強いメンタル”のバランス

下流工程を経験して地力を付けてから上流工程の仕事にシフトする。当初考えていたキャリアプランを転職することによって実現した。成功の要因は何だったのか。

—— 転職成功の要因をどのように考えますか。

Yさん:3つあると思っています。一つはリーベルの支援を受けられたことです。応募先の選定や面接での答え方、言い回しの相談など、これらの様々なサポートがなければ良い結果は得られなかったのではないかと考えています。もう一つが元々自分のキャリアプランの中で、いずれは上流工程を担おうと、就活の段階から決めていたこと。それを見越して、就活時もコンサルティング業界のことを調べ、キャリアアップのイメージを持っていました。転職活動に対して抵抗感がなく、然るべきタイミングで自然と転職しようとスイッチが入ったのも、そのイメージがあったからだと思っています。
さらに、入社した最初の会社で財務会計という専門的な領域に携われたことも大きかった点です。SAPのプログラミング、カスタマイズの経験に加え、会計領域という強みを持てたことは幸運であり、今回、監査法人トーマツの会計やリスクコンサルのアドバンテージを持ちつつ、それらの優位性を生かしてのSAP導入コンサルを行うDTRAでの評価にもつながっていると実感しています。

—— 最後に、転職をすべきかどうか迷っている方々へアドバイスを。

Yさん:当たり前のことですが、迷って何もしなければ、何も起きません。私は今回挑戦してうまくいかなければ、また地道に技術を磨いて2年後に再挑戦しようと考えていました。受からなかったら、また次もあるという気持ちで、まずは転職活動を行ってみることが大事だと思います。
とはいえ、いったん始めたからには、受かるイメージを持っておくことは重要。その点、リーベルの担当者が鼓舞してくれたことは力になりました。あまり思い詰めずに「次もある」という余裕も持ちつつ、面接本番では「やるからには絶対に受かる」という強いメンタルを持って臨む。そうした心のバランスを保つことも、転職活動では必要だと思っています。

—— 心のバランスを保つうえでも、エージェントという伴走者の存在は大きいですね。ありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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