転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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アビームコンサルティング株式会社

J.Hさん

40代で初めて挑戦した転職活動で大手コンサルに内定 年齢と経験に不安がある中、結果を出せた要因とは?

プロフィール
私立大学の電気電子工学科を卒業後、大手外資系IT会社の子会社である中堅SIerに入社。
大手信販系クレジットカード会社の基幹システムの保守・開発に約15年間携わる。将来のキャリアを切り拓くため、転職活動を行い、アビームコンサルティングの内定を獲得。
果たして、自分は転職ができるのか――。
年齢は40歳を過ぎている。実績や経験が他者と比べて良いのかどうかも分からない。
しかし、現職でプロジェクトマネージャーを担当することが困難な中、キャリアアップのためには転職するしか道はない。
不安と葛藤の中、踏み出した転職活動。真夜中に届いた一通の連絡が運命を切り拓くことになる。それは、リーベルからのスカウトメール。
そこから挑んだ二人三脚での日々。そして勝ち取ったアビームコンサルティングの内定。
コンサルティングの経験がない中、どのようにして最高の結果をたたき出したのか。本人が勝因を振り返る。

プロジェクトマネージャーになる未来図を思い描く

大学の工学部では基盤系の領域を専攻した。だが、興味を持ったのはプログラミングの分野。就職活動ではシステム開発会社に応募し、最終的に入社したのは、大手外資系IT会社の子会社である中堅のSIerだった。

—— 就職先として、中堅のSIerを選びました。

Hさん:一番早く内定が出て、企業訪問をする中でオフィスを回り、社員の方と話をして、非常に良い印象を受けたことが選んだ理由です。入社後は大手信販系クレジットカード会社のシステム保守開発プロジェクトにアサインされ、新人から要件定義、設計、開発、テスト、本番リリースと上流工程から全てを経験できたことは非常に幸運だったと思います。3年目からはひとり立ちして緊急コール担当も経験。平日、土日、祝日、夜間を問わず発生する障害に対処し、顧客と折衝したり、スピード感を持ってリカバリーしたりする中で、SEとしての知識やスキルが急速に伸びた時期でした。立場的にもサブチームリーダー、プロジェクトリーダーを経験し、様々な側面で成長を実感する日々を過ごすことができたと思っています。

—— 以後はどのような仕事を。

Hさん:このカード会社の顧客業務やシステムを熟知していることが評価され、社員代替として情報システム部に常駐する業務にアサインされました。主な仕事は、同社のユーザー部門との折衝や要件整理、ベンダーへの開発依頼と納品物のチェック、関係者との仕様やスケジュール調整などのマネジメントです。例えば、同社が提携する企業が新たにクレジットカードの発行を行う場合に、ポイント付与をどうするかなどの仕様をまとめ、その情報をベンダーに共有し、開発を管理しながら、システムを構築して、カードのデザインを印刷会社に発注するといった業務も行いました。こうして、ユーザー部門との折衝やベンダーコントロールを行うことができたことは、非常に貴重な経験だったと考えています。

—— 顧客の業務に深く入り込み、順調にキャリアを重ねていきました。

Hさん:その後は、同社のシステム保守開発ベンダー側に戻り、サブチームリーダー、チームリーダーを経験。チームリーダーの時は最大22名のメンバーを管理する案件にも携わっています。ここでの業務は約5年間に及び、マネジメント経験を蓄積していった時期でした。そして、自分の目標としては、次はプロジェクトマネージャー(PM)となり、より大規模なプロジェクトやメンバーを管理し、組織の中枢を担っていくという未来図を描いていたのです。

年齢による転職の限界への不安

目標としたPMへの挑戦。PMの専門家であることを証明する資格「PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)」も取得し、その時が来るのを待った。だが、現実は厳しいものだった。

—— キャリアアップを目指す中、結果はどうだったのですか。

Hさん:実は、私の場合、ある事情があってPMへの挑戦が難しい状況でした。大手信販系クレジットカード会社のプライムベンダーが親会社の大手外資系IT会社であり、その会社がPMを行うことが既定路線である以上、私に出番が回ってくることはないというのが現実だったのです。私としても他の道に望みを託し、上司にPMの可能性がある案件への異動を直談判。その訴えによって他の案件にアサインされたものの、社内事情でまた異動することになり、なかなかPMになる機会が巡ってこない状況が続いてしまったのです。

—— 思い通りにいかず、悩む時期だったかと察します。

Hさん:次の異動のチャンスを待つという選択もあります。しかし、それがいつになるのかの確約はありませんでした。自社で昇進する可能性が不透明な中、私としては、別のチャンスにかけてみるしかないというのが率直な気持ちでした。それが、「転職」という可能性です。
ただし、そこでネックになったのが自分の年齢でした。当時、私は41歳。ネットなどの情報を見ると、35歳、あるいは40歳が転職できる年齢の“限界”と記述されており、「自分は無理なのではないか」とネガティブな思考が頭をよぎったことも、一度や二度ではありませんでした。

—— 転職を行うべきか、やめておくべきか、心の葛藤があったことと思います。

Hさん:その通りです。ですが、一方で自分に人材としての市場価値はあるのか、企業からの需要があるのかを知りたいという思いもありました。そこで、あれこれ悩むのではなく、まずは転職サイトに登録してみようと、気持ちを切り替えたのです。すると、早速エージェントから多くのメールが寄せられ、そのうち4社に対して面談を申し込みました。これから順次面談し、いよいよ自分の活動もスタートする――。そんな思いで、日々を過ごしていました。

—— そうした中、運命のスカウトメールが届きます。

Hさん:確か、他のエージェントとの面談が始まる前々日の夜中だったと思います。リーベルの担当者からスカウトメールが届いたのです。その日はたまたま夜遅くまで起きていて、着信に気づいた私はメールをクリックして開封してみましたが、それが、実に気持ちのこもった「熱い」メールだったのです。私が簡単に書いた経歴から様々なケースを想定し、「こうしたことが不満たったのではないか」「こう考えて転職活動を始めたのではないか」と、リーベルの担当者の方が感じ取られたことが、事細かくつづられていました。それが驚くことに、ことごとく当たっており、まさに私の心情そのものだったのです。

—— そのメールに好感し、リーベルと面談することにしたのですね。

Hさん:そうです。翌日の夜に早速オンラインで面談を行い、実際に話して誠実な方であることが画面を通して伝わってきました。私の中でもピンとくるものがあり、他のエージェントではなく、リーベルに任せてみようと思い、支援を依頼することにしたのです。

勝因は“コンサル系”という選択と“強み”の深掘り

直感的に決めたリーベルとともに、本格的に始まった転職活動。キャリアアップの方向性をどのように考え、どの企業に応募するのかは、相談しながら模索していった。結果、リーベルからは思いもよらなかった提案が行われることになる。

—— 面談を行い、リーベルからどのような企業への応募の提案がありましたか。

Hさん:日常業務がある中で、無理のない活動を行うため、応募はひとまず5社に絞ることにしました。候補となったのが、大手SI会社3社とコンサルティング会社2社です。どの企業も、名だたる大手ばかりで、最初に感じたのが「私が応募して大丈夫なのか」ということ。書類選考も通らないのではないかという不安を感じたのが正直な気持ちです。もう一つ驚いたのが、大手コンサル系2社が含まれていたことです。コンサルティングは未経験で、自分にはない発想でした。

—— コンサル系は確かに意外だったかもしれません。

Hさん:ただ、リーベルの担当者の意見は、「顧客の情シスに常駐し、ユーザー部門と話しながら要件を詰め、顧客の上司に納得、承認してもらい、その内容をベンダーに説明して開発を管理していく業務は、まさにコンサルの範ちゅうに入ること。既にコンサル的な動きは経験しており、可能性は十分にある」ということでした。様々な転職者を支援し、今の転職市場を知り抜いている担当者だからこその判断であり、私もその見立てに従うことにしたのです。

—— 応募に向けてどのような準備を。

Hさん:私が書いたレジュメをブラッシュアップすることに注力しました。特にリーベルの担当者が気にかけたのが、応募する企業のニーズを捉えた上で、他者にはない自分独自のアピールポイントを深掘りして書くことです。例えば、私の場合、客先の情シスに常駐し、コンサルのような立ち位置で案件を管理した点が、差別化のポイントになります。それこそが企業が興味を示す経験であると担当者は見抜き、その時どのように考えて活動したのか、どんな点をトライしたのか、難しかった点は何でどのように克服したのかなど、詳細を書き込むことによって、訴求力の高いレジュメとして仕上げていったのです。

—— 応募の結果はどうでしたか。

Hさん:書類選考は5社中4社が通過し、ひとまず安堵しました。年齢の問題、経歴が十分あるかどうかなど様々な面を心配していましたが、レジュメをしっかり書き込むことができ、蓄積してきた経験のアピールポイントがしっかり相手企業に伝わったことが、書類が通った要因だと考えています。

—— そこからは面接です。特にアビームコンサルティングの一次面接はどのようなものでしたか。

Hさん:他社と異なり、カジュアルに話を交わすような会話形式の面接でした。レジュメを見ながら「ここではどんな経験を?」と聞かれて、それに対する答えを返し、「こんな経験もしたのでは?」と追加で聞かれると、「実は、こういうことも行っていました」と返すなど、一方通行で私が話すのではなく、双方向でコミュニケーションをするような形態だったため、とても話しやすく、好印象だったことを覚えています。
また、面接官が特に注目したのが、顧客先に常駐し案件を切り盛りした経験でした。この点は、リーベルの担当者と深掘りして内容を詰めていた部分でしたので、詳しく答えることができ、アピールできたのではないかと思います。

—— 同社の二次面接は。

Hさん:同じように会話形式の面接でしたが、最初の約30分は私の経歴に関する話をして、残りの約30分は「何でも質問してください」と言われ、私の方から逆に質問するような時間となりました。私は「コンサルになるにはどんな勉強をするべきか」「活躍しているコンサルはどんな方でどんなスキルを持っているか」など、知りたいことを片っ端から聞くことができたのです。

—— リラックスして面接を受けることができたようですね。

Hさん:本当に楽しく会話をすることができて、あっという間に面接が終わってしまったような感覚でした。そして、その日のうちに連絡が来て、内定を獲得することができたのです。次のキャリアの道が開けたこともそうですが、それよりも自分が評価され、アビームコンサルティングから“必要としてもらえた”ことが、何よりうれしかったですね。私も同社でぜひ仕事をしたいと考え、入社を決めました。

重要なのは、自分の限界を決めずにチャレンジしていくこと

不安の中で始めた転職活動だが、アビームコンサルティングへの入社という最高の結果を手にすることができた。今回の活動を振り返り、今何を思うのか。

—— 振り返って、どのような転職活動だったと思いますか。

Hさん:私の場合、転職活動に踏み切るまでのハードルが高く、もやもやして悩む時間が長かったと考えています。年齢の問題ももちろんですが、勤めていた会社自体の仕事や人間関係も嫌だったわけではなく、このまま続けても良いかもしれないと思ったり、いや、やはり転職すべきだと考えたり、気持ちが揺れ動くことが多かったのも事実です。しかし、最終的には気持ちを切り替えて転職活動に挑み、キャリアアップの道を切り拓くことができました。

—— リーベルとの出会いも重要な転機になったのでは。

Hさん:私の中になかったコンサルティング会社という選択肢を出すこと、私が訴求すべきポイントや強みを引き出すことは、リーベルでなければできなかったのではないかと思います。思い返せば、真夜中に来たメールをたまたま起きていた私が開き、翌日の夜に面談を行うという偶然とスピードの中で、生まれた接点であり、縁でした。

—— 同じように、年齢を重ねた中でも初めての転職に挑む方は今後増えていくと思います。そうした方々にメッセージを。

Hさん:私と同様に、40代の転職は厳しいと考えている方は多いかもしれません。しかし、世の中には、自身がこれまで行ってきた仕事を評価し、マッチする企業があるものです。さらに、今や65歳、70歳と働き続け、活躍している方も多い中、40代前半はまだ若い部類ともいえます。重要なのは、自分にはできないと限界を決めず、チャレンジしていくこと。年齢のことは気にせず、キャリアアップの選択肢として転職を検討していただければと思います。

—— リーベルに転職の相談をする30代後半や40代の他の方からも、「自分の年齢で転職は可能なのか」と聞かれるケースは多いようです。それに対し、リーベルの担当者は「大丈夫」と即答するとのこと。昔とは違い、大手企業でもこの年代の採用意欲が高まっており、実際、数々の支援を成功させている実績をリーベルが持っているからです。今回のケースはその好例であり、皆さんに勇気を与えてくれるものであると思います。貴重なお話をありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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