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コラム:IT業界転職の技術
第941章

IT業界で食っていけるフリーランス、ジリ貧のフリーランス(第五回)

2019年12月6日

ここまでは、食っていけるフリーランスとはどういう人か、ジリ貧のフリーランスになる人にはどういう傾向があるのか、というお話しをして参りました。ここからは、どうすれば食っていけるフリーランスになれるのか、ということを、今回も2回に分けてお伝え致します。

ここまでは、食っていけるフリーランスとはどういう人か、ジリ貧のフリーランスになる人にはどういう傾向があるのか、というお話しをして参りました。ここからは、どうすれば食っていけるフリーランスになれるのか、ということを、今回も2回に分けてお伝え致します。

どうすれば食っていけるフリーランスになれるか

食っていけるフリーランスになるには、フリーランスになる前と、なったあとの両方で意識的にキャリアを作っていく必要があります。今回は、フリーランスになる前にして頂きたいことをお伝えします。

フリーランスになる前に

① 一通り一人でできるようになる

何かの一部しかできない状態でフリーランスになると、フリーランスになったのちも、一部しか仕事として与えられないことが往々にしてあります。フリーランスになったあとに一通りできるようになれば良い、うまく案件を貰っていけば良い、といったことを、広告やフリーランス派遣会社が「フリーランスなら仕事を選べる!」という言葉で表現していたりしますが、世の中はそんなに甘くはありません。

新しいことを未経験の人にさせるということは、経験がある人よりも失敗するリスクが相対的に高くなります。一方、失敗してよい仕事はありませんので、仕事を任せる人は、新しいことをする人に教育をしたりフォローをしたりと、たくさんの時間を割くことになります。

では、誰にその時間を割くべきか?と考えると、基本は自社の社員になります。あとで自分なり会社なりに還元してね、という考えが頭にあるからです。教育はボランティアではありません。教える人が楽になるため、教える人がより良い仕事をするためであり、先行投資なのです。

もちろん、自社の社員だろうが派遣社員だろうが、フリーランスだろうが関係ない、全ての人に平等に教育するんだ、という方に巡り合えればよいのですが、そのような方はなかなかいません。普通は、新しい仕事は教育する価値のある自社の社員に与え、フリーランスにはそれ以外の仕事を与える、という判断をします。

そのような背景があるため、フリーランスになってからやれることを増やしていこう、キャリアアップしよう、としても、実際はとても難しいのです。

そのため、フリーランスになる前からできることをなるべく増やしておくこと、そしてできれば何かを一通り一人でできるようになっておいて頂きたいと思います。

何かというのは、例えばアプリケーションエンジニアであれば、画面からDBまでの処理を独力で作れるようになる、とか、小規模なWeb サービスやモバイルアプリを独力で作れるようになる、とか、そういったことです。インフラエンジニアやコンサルタントも同様で、一人で何かを一通りできるようになっておいて頂きたいと思います。

② 会社員としての基礎を身に着ける

日本では、学生時代に会社員としての基礎を学ぶ機会はほとんどありません。学校で教えることは日常生活における最低限のマナーにすぎず、高校や大学といった高等教育機関といえども、教えることは学業が中心です。体育会系の部活動をしていれば多少は学べるものの、社会に出てから本当に通用するビジネススキルの教育は就職先の企業に任されてしまっています。

最近では、学生時代にインターンをする機会も増えたことから、学生であっても比較的しっかりとしたビジネスマナーを学んでおられる方が増えたように思いますが、そうはいってもビジネススキル、という観点では、叩き込まれていると思える方はごく少数です。

つまり、ビジネススキルやビジネスマナー、すなわち会社員としての基礎は、就職先で身に着けるしかないのです。

欲を言うと、新卒で入社する会社を選ぶ際は、高いビジネススキルを獲得できる会社を選びたいところです。ただ、就職活動でそのような会社を見つけたとしても、その会社に入れるかどうかは別の話です。

そもそも、これを読んでいる方のほとんどは、既に就職をしておられる方でしょう。いまさら就職先をどうすることもできないので、いまの会社で学べるところは学んでおく、という次善策をとって頂ければと思います。どんなにぐだぐだな会社であっても、必ずしっかりした人はいます。そのような人を見つけてまねることで、会社員としての基礎を身に着けて頂きたいと思います。

ところで、会社員としての基礎とはどういうものかを、ここで改めてお伝えします。

若手の方については、まずはビジネスマナーです。挨拶をちゃんとしないとか、服装や身だしなみがきちんとしていないとか、遅刻や早退が多いとか、そんな学生のようなことをしていると、貰える仕事も貰うことができません。勤怠、服装、挨拶、言葉遣い、相談や報告など、新卒入社時やOJTなどで教えて貰ったことをしっかり身に着けておきましょう。

また、若手の方が次に身に着けておくべきは、ビジネススキルです。言葉を正しく使う、分かり易く説明する、しっかりとした文章を書く、的確に質問する・答えるなど、どのような人とでも仕事ができるような汎用性が高く、かつ有用なスキルを身に着けることが大事です。

中堅以上の方についても、人生100年時代を生き抜くために身に着けておくべき基礎があります。それは、自分のできることを広げる習慣です。

少々希望に合わない仕事や、やったことがなくストレスが溜まりそうなことでも、それらはきっと自分自身を広げる糧となるんだと信じて取り組んでみてください。少しずつでも自分ができることを広げていく、という習慣を身に着けることができれば、フリーランスになったあとも、できることを増やしていこう、そのためには多少苦労をしてもやってみよう、という姿勢が持続します。

嫌いな仕事をやらない、1円でも単価が下がる仕事はやらない、苦手な仕事はやらない・・・我慢を知らずにフリーランスになった人ほど、視野が狭くなったり、わがままになったりしがちですので、そうならないように自らに負荷を与え、できることを増やしていく、という習慣を獲得しておいて頂きたいと思います。

なお、若いうちに鍛えた筋肉は、その後も長く身体を支えてくれるように、みっちりと鍛えられ、叩き込まれた基礎は、その後の仕事人生を支えてくれます。フリーランスになってしまうと誰も基礎を教えてくれなくなりますので、フリーランスになる前に、会社員としての基礎を身に着けておいて頂きたいと思います。

③ 組織をリードする

フリーランスという立場になると、なかなか重要な仕事を任せて貰えない、ということを前述しましたが、その最たるものが組織のリードです。

リーダーというのは責任と権限の両方を持つものであり、権限だけ与えるということは基本的にありませんので、責任を負えないフリーランスの方にはリードの仕事はなかなか回ってきません。そのため、会社員であるうちに、組織をリードする経験をしておいて頂きたいと思います。

リードをすべき組織は、社内の組織でもプロジェクトでもなんでもよいです。若手の方だと社内組織のリードは難しいと思いますが、それでも、仕事というものは誰かと何かを一緒にやるものです。どんなに小さな取り組みでも、どんなに小さな集団でも、リードをしようと思えば肩書や役職にかかわらず行うことができます。

リードというのは、一度経験すると、いちメンバーのとの違いやリードの勘所が分かるものです。また、リードの経験があるよとなったら、フリーランスになってからも、場合によってはリードを任される可能性も出てきます。

中堅層の方はもちろん、若手の方も、いちメンバーの立場だけを経験してフリーランスになるのではなく、何かしら組織をリードする経験をしておいて頂きたいと思います。

④ できれば「おっ」と思われる企業に

意外に盲点なのは、どこ企業にいたか、というのが生涯ずっとつきまとうということです。

若いうちから自分を鍛えるためにフリーランスになる、というのも悪くはないですが、少なくとも日本においては、同じフリーランスになるにしても、過去の在籍企業名を名乗ったときに「おっ」と思って貰えるような企業に一度は在籍しておいたほうが有利です。

そんなの関係ない、実力さえあれば大丈夫だ、と思われるかもしれません。実際に腕一本で生きている凄腕フリーランスの方もおられるでしょう。ですが、自己紹介として、「(某有名企業)の在籍経験があり、いまはフリーランスをやっています。」と聞いた時と、「(知らない企業)の在籍経験があり、いまはフリーランスをやっています。」と聞いた時と、どちらが期待感を持つでしょうか。

残念ながら、前者であることの方が圧倒的に多いはずです。人は、同じ実力であっても知っている企業にいた方のほうを評価しがちだからです。CMで聞いたことのある企業の商品と、聞いたことがない企業の商品を比べたときに、少々高くても聞いたことのあるほうを選択する、ということは日常的に起こり得ます。それと同じことがフリーランスの世界でも言えるのです。

そのため、フリーランスになるにしても、すぐにでもなりたい気持ちをぐっとこらえて実力をつけ、一度は「おっ」と思われる企業に在籍してみてください。とても打算的な話をすれば、本当にちょっとだけの在籍でも良いです。たとえ1日であっても、身を置いたことに嘘はないからです。そこに入れた、在籍していた、という事実が重要といえます。

筆者 田中 祐介
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