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コラム:転職の技術

第819章

就職活動のノリで転職活動をしない

— 学生と社会人で求められるものに違いがある —

2017年11月2日

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転職活動と就職活動は似て非なるもの

初めて転職活動をするとき、就職活動と同じ感覚で転職活動を進める方がおられます。

確かに似ている点もあるのですが、そもそも新卒採用と中途採用では企業側の採用の目的が異なりますので、就職活動のときにしていたことをそのまま転職活動で行うと、失敗してしまう可能性が高くなります。特に若手の方で、就職活動が記憶に新しい方ほどその傾向が強い印象です。

確かに、企業を理解し、自分をアピールするということは、新卒採用でも中途採用でも同じです。しかし、社会に出る前と出た後ではアピールすべきことが異なります。ここではよくある間違いを幾つかピックアップしてご紹介したいと思います。

サークル活動のアピール

中途採用では、基本的に何らかの社会人経験を積んできた方を採用します。そのため、本来アピールすべきは社会人になってからの職務上の事柄をアピールしなければなりません。

社会人1年目や2年目であれば、余り大した成果が出せなかったりするので、学生時代のことをアピールせざるを得ない事もありますが、3年目以降でサークル活動のことをアピールしていると、まだ学生時代のことを話しているのか、社会人になってからアピールすることがないのかと、マイナスの印象を与えてしまいます。

人物的なアピール

このコラムを書いている今日も、営業で企業の担当の方と話をしてきたのですが、自己PRの最初に、コミュニケーション能力とか体力アピールとか、人柄とか好奇心とかを書くなんてありえないよね、という話題が出ました。

もちろん、それらのアピールが悪いわけではありません。ただ、自己PRは、応募している会社に入ってからどういう活躍が出来るかを伝えるものであり、第一に書くべきことは人間面の話ではなく、あくまで何が出来るかです。

文章の書き方として、一番見てもらいたいこと、主張したいことほど前に書くものです。そのため、自己PRの最初に何が出来るかを書かずに人間力的な話を持ってくると、胸を張ってアピール出来るものがそれ以外にないんだなと思われてしまいます。

とりあえず話を聞きに行く

就職活動の時は学生であり、社会との接点が少ないため、取り敢えず話を聞きたいから受けにきました、というスタンスで面接に臨んでも許されたりします。

しかし、中途採用の場合は、それでは許されないケースが圧倒的に多いです。最近は徐々に「取り敢えず話を聞きたい」でもいいよという企業が増えてきましたが、その言葉を真に受けて無防備で面談に臨むと、余り良い結果に繋がらないことの方が多いように思います。

理由は明白で、学生と違って社会に出ている訳ですから、仕事をするなかで、仕事とはどういうことなのか、働くとはどういうことなのか、自分は何ができて、何ができていなくて、だからどうしなくてはいけなくて、そのためにいま何をしているのかなどを具体的に考えることができるはずです。

企業側もその前提で面談を行いますし、時間を取るからには何かしらの準備をしてくるものと期待するわけですが、本当に何も考えずに来られると、いくら選考に関係のない面談とはいえ、とてもがっかりして、選考に進んで欲しいという気持ちが失われてしまいます。こうなると、正式に応募したとしても、書類選考で見送りとなったり、一次面接が形式的に行われるだけになったりもします。

とりあえずたくさん応募する

新卒の就職活動の時に、何十社もエントリーシートを書いて応募するといった経験を持つ方は、転職活動も同じものだと思いがちです。

しかし、就職活動で何十社も応募した方は、様々な業界の様々な企業を受けていたのではないでしょうか。

新卒の時は、まだ社会人経験がないので、自分の希望に合う企業を見つけるのは至難の業です。海外のように、学校での専攻と就職先がリンクしている訳ではありませんし、せっかく専攻と関係なく採用を検討してくれるなら、いろいろな企業を見て回るのも良いでしょう。

ただ、転職活動のときは、既に働く業界を決め、仕事もしていることから、ある程度の判断材料が自分の中にあるはずです。とりあえず、というのは、イコール何も考えていないと見做されてしまいます。

また、そもそも就職活動のときと違って、仕事をしながら転職活動をすることになりますので、時間的制約も厳しくなります。何十社もエントリーしたら、それらの選考をきちんと受けきるのは難しくなるでしょう。

加えて、新卒のときは新卒採用専任の方が対応してくれますが、中途採用では人事面接以外は現場で働いている方が、通常業務の傍ら採用面接に対応しますので、多忙ななかでせっかく時間を割いて面接をしたのに、自社のことを調べていない、志望動機がちゃんといえない人が来るとがっかりします(人によっては怒ります)。

そうならないようにするためには、事前準備の時間をきっちり取ることが必要なのですが、たくさん応募していると、一社ごとにかけられる時間が少なくなり、結果、どこの選考の準備も中途半端になりがちです。

とりあえず全部第一志望

就職活動のときは、とりあえず全部の面接で第一志望と答えとけ、と誰かにいわれ、実際にそうしてきた方も少なくないと思います。

就職活動の時はいろんな企業を併願していますし、面接官の方々も、自分の就職活動の時を思い出して、そうそう、第一希望って言わなきゃいけないんだよねと、ある程度寛容に見てくれます。

しかし、中途採用においては、全部第一志望と言っているとボロが出ることがよくあります。

もちろん、新卒採用時でも第一志望の理由は聞かれるのですが、そんなに緻密なロジックは必要とされません。自分と企業をマッチングさせるための材料に限りがあるからです。

一方、中途採用では、自分と企業をマッチングさせるための材料がたくさんあります。また、それを収集して整理し、論理立てて話をするだけの力も求められます。そしてまた、第一志望であっても第二志望であっても、ポイントになるのは理由です。口では第一志望と言っておきながら、その理由が曖昧だと、第一志望は別にありますと言ってその理由をはっきり述べた時よりも印象が良くありません。

学生と社会人とで期待される事の違いを理解する

以上、学生時代の就職活動のノリで転職活動をして失敗する主なパターンをいくつか挙げました。これに限らず、就職活動と同じ姿勢で転職活動に臨み、失敗してしまったという話はたくさんあります。

大事なことは、面接をする企業側の採用担当の気持ちになることです。もしあなたが中途採用の面接官をするとして、社会人を10年以上している人が、学生時代のアルバイトで褒められた事を面接で話しているとドン引きしますよね。

学生と社会人とでは、求められることが全く違ってきます。新卒の時はこんな質問に対してこう答えていたが、社会人になったいまはこう答える事を求められているのではないか、という事を1つ1つ考えて頂ければと思います。

<田中 祐介>

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