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コラム:転職の技術

第751章

無意識下にあるアルゴリズムを発達させよ!

— 資格試験の勉強が頭の中のアルゴリズムを作り上げる —

2016年6月10日

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IT業界でも資格試験の勉強は必須である!

転職活動において資格が有利になるかどうかという話は、これまでも何度か話題にしてきました。何度か話題にしなければならないほど、この手の話は面談でよく話題に出るものです。

そして、どのコラムにおいても、ことITに関しては資格がないとできないというものが無いため、大きなアピールにはならない、ただし、あれば勉強家だと思って貰えるので多少のプラスにはなるだろうという話をしてきました。

ただ、そう書いてしまうと、多少程度のアピールにしかならないなら資格試験の勉強なんてしなくていいや、と思ってしまう人も出てくるかも知れません。そこで、そうなってしまわない様、今回のコラムでは『資格試験の勉強は必須である』ということを、ちょっと違った視点でお話ししたいと思っています。

情報のストックを増やせばピンとくる人になれる

私は、資格試験の勉強は、取得できるかどうかに関わらずしておいた方が良いと考えています。資格試験の勉強は、知らない知識をインプットできるというメリットが間違いなくあるからです。

私たちは日々の仕事の中で、凄いなと思える人にしばしば出会います。何が凄いかは人によりけりですが、凄いと思える人の多くに共通することの一つに、『ピンとくる』人であることが挙げられます。どういう想定外のことが起こっても、ピンときて的確に対応できる人は、周りに安心感を与えますし、自然と『あの人は凄いね』と言われるようになります。一方、余りピンとくることが少ない人と仕事をすると、この人に任せて大丈夫かなと不安に思ってしまいます。

ピンとくることが多い人と少ない人はどこが違うかというと、ピンくることが多い人は、間違いなく情報のインプットの量が多く、頭の中にいろんな情報がストックされています。何らかの外部刺激があった際に、それに関連する情報が頭の中にあればあるほど、ピンとくる確率が高くなります。逆に、情報のストックが少なければ少ないほど、外部刺激に関連する情報に当たる確率が低くなるため、ピンとこないことが多くなります。

もちろん、経験を多く積めばそれが情報として頭の中に蓄積されるため、ピンとくることが自然に多くなります。ベテランの方と仕事をしていて安心感を覚えるのは、長年の経験が情報として豊富にストックされていて、いざという時にピンときて、なんとかしてくれるという期待があるからでしょう。

ただ、情報のストックを増やす方法は、何も経験するだけではありません。それこそ資格試験の勉強を通じて、知らないことや経験したことのないことを頭に入れておけば、少なくとも全くわからないといった状況を回避できるようになります。

情報の関連性が高まれば、さらにピンとくる人になれる

情報のストックを増やすと、ピンとくることが増えてきます。しかし、ただ単に情報量を増やしただけだと、覚えたことそのものがインプットとして入ってこないとピンときません。

この人は凄いなと思う人のピンとくるそのきかたは半端なものではありません。そこでそれが出てくるか!とつい唸ってしまうようなことに彼らはピンときます。

そういう方の頭の中は、一つのことを覚える時に、単に単語とその意味を覚えるだけではなく、それはそもそもなにかとその本質を捉えた上で、その一つのことからいろいろな物事を関連付け、説明しようとしています。

例えば、オブジェクト指向という言葉を一つとっても、普通は手続き型言語との対比とか、継承・多態性とか、代表的言語はJavaとか、そういう覚え方をします。恐らく情報処理試験対策としての理解であればこれで十分でしょう。

一方で、更に理解をしようとする人は、オブジェクト指向は何のために生み出されたのか、その本質は何なのかといったところまで考え、理解しようとします。そうすると、時々刻々と変化する現実にシステムを迅速に対応させるために生み出されたとか、現実を如何にうまくモデリングできるかがポイントであるといった事に考えが及びます。

そして、それを実現するためのデザインパターンやフレームワークは、実は遡及的に我々の生活・業務の整理や改善に応用できることに気付きます(他部門とのやり取りはファサードにしておくと効率がいいよね、とか)。

本当にそんなことを考える人がいるのか?と思われるかもしれませんが、前にある会合で話をしたベンチャー企業の社長が、最近は会社経営の仕事ばかりしているけど、システム設計も会社の組織作りも本質的には変わらないと仰り、例えばということで、前述の話をされました。このベンチャー企業は、従来のSIの慣習を壊すような開発スタイルをとっており、ビジネスとしてもいいところに目を付けています。きっと社長も、凄くピンとくる人なのでしょう。

新たな情報を生み出せればベスト

だんだん資格試験の勉強が重要である、というテーマから離れてきている気がしますが、敢えてこのまま続けます。

ピンとくる頻度や精度を高めることは重要なのですが、ピンとくる行為そのものは受け身的な行為です。そのため、自分の頭をより発展的なものにするためには、情報を新しく生み出すことが必要です。

情報を新しく生み出す、というとなんだかとても難しいように思えますが、よくよく考えると、新しく生み出すといっても、その生み出されたものとは、必ず何かと何かを組み合わせたものになります。この世で無から有を生み出したのはビックバンくらいしかなく、全てはその後に現れた『有』の組み合わせです。それは物質だけでなく情報もしかりで、どれだけ奇抜な発想であっても、それは意識下・無意識下のいずれかにある情報から作られたものに過ぎません。

そう考えると、いま頭の中にある情報を原材料として、情報を新しく生み出すことは誰でも可能です。新たな情報を生み出すのに最も手っ取り早い方法は、全く異なる分野の情報を組み合わせることであり、それにより新しい情報、即ちアイデアを生み出すことができます。

何かをインプットした時に、ここまでできると非常に高い学習効果が得られたと言えます。『ピンとくる人』だけにとどまらず、『発想が豊かな人』になることができます。

資格試験で無意識下のアルゴリズムを発達させる

私は、頭の基本的な機能は、突き詰めると記憶と判断だと思っています。これをコンピューターに対応させるとデータとプログラムになるわけですが、コンピューターと違い、頭の中では恐らくデータとプログラムが明確に分かれているわけではなく、また、データもプログラムも時々刻々と変化してしまうため、人間の頭の中は常に変化する複雑極まりないアルゴリズムと言えると思います。

このアルゴリズムは巨大な情報の塊であり、情報があればあるほど洗練されていきます。そして、洗練されるほどピンとくる可能性が高まり、また、新たな発想ができるようになります。そのため、常にインプットを増やし、記憶の片隅にでもその情報を置いておくことが重要で、そうすることにより、いざという時にピンとくる確率を高め、思考を広く巡らせることが可能になると考えています。

人間の思考が記憶にある以上のことまでは及ばないというのは、頭の構造を考えると自明の話です。そう考えると、資格試験の勉強なんて意味がないという考えは間違いであり、むしろアルゴリズムを発達させるためにどんどん勉強をすべきなのです。

資格が転職活動にプラスになるかどうかは確かに気になるところではありますが、あまりそれにこだわらずに、自分自身のために積極的に資格試験の勉強をして頂ければと思います。

<田中 祐介>

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