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コラム:転職の技術
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第664章
2014/08/29

自分が輝くためのフィールドを見つける

ひと月ほど前、以前転職を支援させて頂いた方と飲む機会がありました。

その方は、『寝食を忘れるくらいとことん仕事をしたいんだ』と言っておられる方で、飲みの席ではこれまでの様々なエピソードをお話し頂いたのですが、どこにおいてもゼロから何かを立ち上げるという経験をしてこられました。

話を聞く限り、楽な職場は一つとして無かったと思うのですが、一つ一つのエピソードを語るその方の表情は生き生きとしていて、『いまもまだ足りない、もっとやりたい』とおっしゃっていました。

最近、転職支援の面談をしていると、ワークライフバランスという言葉を耳にすることが多くなりました。私自身も、プライベートの時間も確保したいと思っており、仕事と私生活のバランスを適正化する、という考え方には基本的に賛成です。

その一方で、その方の様に使命感や自己実現の意欲に溢れ、命という火種を精一杯燃やして生きている人を見ると、とても眩しく感じます。

そうなれるのは、恐らく自らのキャリアを真剣に考え、何をしたいのかにこだわり、妥協せずに職場と仕事を選んでこられたからだと思います。
自分のやりたいことをしている時や覚悟を決めてやる時は、人は自発的に寝食を忘れて物事に熱中するものだと思います。

IT業界は確かに忙しいことが多いため、寝食を忘れてなんてとんでもない、むしろ寝食を確保したいという思いを持つ人が多いのが現実です。私もIT業界にいた時は幾度となく考えましたので、他人事ではなく理解できます。

しかし、だからといってやりたいことを諦め、妥協して時間を確保するだけの転職はお勧めできません。多くの方が、時間が出来たら出来たで、このままで良いのかと不安になり、楽しそうに仕事をしている人を見て羨ましく思うようになるからです。

忙しさなどから逃げたいという気持ちが転職を考えたきっかけだったとしても、一旦冷静になり、なぜ忙しさが気にならないほど夢中になれないのかを考えて、自分が輝いて働ける様なフィールドを見つけ出して頂きたいと思います。

筆者 田中 祐介
コンサルタント実績
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