COLUMN
コラム:転職の技術
第1000章
2020/11/06

創業20年、コラム1000回目

創業20年にしてコラムが1000回目となりました

リーベルのコラムも今回で1000回目となりました。

2000年9月に創業して以来、毎週コラムを書き続けてきて約20年。1年で約50回配信しますので、20年×50回=1000回と計算通りとなりました。ページカウントは3桁にしていましたので、創業時にはまさかここまで続くとは思ってもみなかったということでしょう。

このコラム自体、何度も危機を乗り越えてここまで来ました。過去、幾度となくその存在意義が問われ、コラム不要論も何度も議論されました。コラムを書くのも簡単ではなく、時間もかかりますので、特に会社や個人の業績が悪いときは、本業以外のことに時間を割くのはいかがなものか、誰が読んでいるか分からないこのコラムに時間を割くのは無駄だからやめよう、という声が上がったものです。

それでもなお続けてきたのは、キャリアアップを真剣に考えている多くの方に、いま業界はどうなっているのか、いまどういうことを考えるべきなのか、いまどういうことをすべきなのか、といったことを、キャリアのプロフェッショナルとしてお届けするのが私どもの使命と考えているからです。

業界動向やキャリアアップについて発信し続けます

私がSEだったときもそうだったのですが、仕事に一心不乱に打ち込めば打ち込むほど、世の中の動きが見えなくなったりします。また、キャリアについて考えることも、日々仕事に追われている状況ではなかなかできるものではありません。

一方、私どもは、いち早く業界の動向を知ることができます。求人というものはビジネスに先行します。世の中に大きな動きが出る前に、企業は人材獲得により手を打っているのです。

また、私どもはたくさんの方々のキャリアを見てきています。単に転職者を右から左に流すだけだとキャリアを見たとは言えませんが、私どもはご支援をさせて頂いた方々のその後もリサーチしており、時には更なるキャリアアップのために再度の転職のご支援をさせて頂いたりもします。

つい先日も、3年前にご支援してメーカーに転職をした方と、その方のご友人で、同じく転職をご支援して社内SEになった方と会ってきました。その後の様子をお聞きしたり、いまどういう方向性で人生を歩んでいっているかといったこともお聞きすることができました。

メディアなどでもキャリアの話が取り上げられたりしますが、その多くは華々しいものや目を見張るもので、多くの方の参考になるような話を見かけることは余りありません。記事としては驚きや感動がある方が閲覧数が稼げるからです。

でも、多くの方が知りたいのは、自分と等身大の方々の話です。一部の天才やスーパーマンではなく、市井で頑張っている自分と同じような人たちが、どのように考え、悩み、行動し、キャリアを築いてきておられるか、それを知りたいと思っています。

私どもは、前述のような地道な活動や、転職後を追ったインタビューを通じて、身近なキャリアアップの例をたくさん蓄積し、みなさまにお届けしています。

(参考:転職者たちの今)
https://www.liber.co.jp/success-story/

せっかく集めた業界の動向やキャリアアップの事例をわざわざ公開してしまうなんてもったいない、自社内に留めておく方がナレッジ流出にならなくて良いのでは、という話もあるのですが、私どもが目指していることは、ただ自社の収益を上げたいわけではありません。より多くの方々が有益な情報を得て、自らキャリアアップの道筋を立てていける世界を作りたいと考えています。

そのための手段の一つがコラムであり、私どもが得た知識や経験をより多くの方々にお届けするために、辛い状況においても止めてしまわずに続けてきた理由なのです。

時代に合わせて変化していきます

改めて過去のコラムを読み返すと、内容もボリュームも様変わりしています。質が年々上がってきているのはもちろんですが、よく見ると、IT業界の成長と変化に伴い、コラムの内容も変化してきています。そしてまた、コラムが変化してきているということは、私どもも時代に合わせて変化をしてきた証左とも言えます。

変化をしない組織は老いていきます。老いた組織は出せるバリューも衰えていきます。社会的な存在意義が薄れ、そのうち世間に必要とされなくなります。

人材紹介なんて右から左に流すだけの簡単な仕事なんじゃないの、と考えて、軽い気持ちで参入し、撤退していく人材紹介会社は後を絶ちません。そのような人材紹介会社の多くは、「いまこの分野(ゲームとかAIとか)が活況だからやろう」ということで始めたものの、トレンドが変わった瞬間に経営が立ち行かなくなっています。その本質は、トレンドが変わったから、ではなく、学ぶことができず、変化ができなかったから、といえます。

IT業界は20年前と比べて劇的に変わりました。2000年当時、ITといえば多くは業務系システムのことを指していて、ほとんどのWeb系企業はまだまだ赤ん坊の状態でした。いまや注目度の高いAIやIoTといった分野も、ITというよりは組込の世界であり、IT業界とは分離されていました。スマートフォンもまだない世界です。インターネットはあったものの、それほどITが身近なものではありませんでした。

それがいまや、ほとんどの方がモバイルデバイスを持っています。お店に行けばセルフレジがあったり、タブレットで注文したりと、ITが日常生活に関わらない日がなくなりました。業務系、Web系、組込系の境界があいまいになり、それらが全て連動したDX、Society5.0、自動運転といったトピックが2020年現在におけるIT業界のトレンドです。

これからもITをベースとしたイノベーションと進化は続いていくでしょう。その進化とともに、私どもも学び、変化し、進化して参ります。

業界の専門家としてキャリアアップをご支援して参ります

本稿を上梓する直前、嬉しい話が舞い込んできました。私どもはリクナビネクストと業務提携をしてエージェントサービスを提供させて頂いているのですが、転職者から評価の高いエージェントを表彰するグッドエージェントランキングで、5部門において1位を獲得することができました。

  • 総合部門  第1位
  • 満足度部門 第1位
  • IT/WEB部門 第1位
  • 高年収部門 第1位
  • 首都圏部門 第1位

私どもは数を追うエージェントではないので決定数部門の受賞は不可能ですが、それ以外で弊社が選定対象となる部門については全て1位を受賞することができました。これはリーベル創業以来初のことで、創立20周年、コラム1000回を胸を張って迎えることができました。

(参考:弊社HP)
https://www.liber.co.jp/data/#good-agent-ranking

(参考:リクナビネクスト)
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/23155/

しかし、この評価に満足するつもりは一切ありません。実際には、私どもの力が及ばず、満足のいくご支援をできなかったケースもまだまだあります。数字上の実績としてのNo.1はもちろんのこと、日本最高のサービスレベルを実現すべく、これからも私ども自身の研鑽を続けて参ります。

そして、これからもこのコラムを書き続け、みなさまのキャリアアップをご支援してまいります。今後もどうぞ宜しくお願い致します。

田中 祐介

スキルアップ・キャリアアップの種は様々なところに隠れています。業界動向やご支援の中で得た気付きはもちろん、日常の中で感じたことなど、いろいろな角度と視点をもって、みなさんの気づきを刺激していきたいと思います。

鈴木 裕行

キャリアを考えるのは、人生を考えることに繋がります。私の執筆するキャリアの話が、誰かの人生にとってきっかけになっていると信じながら、これからもお届けしていきます。

南條 充

混沌とした時代に対応するキャリアの考え方や、我々エージェントの価値など、今後も読んでいただいた方の計画的偶然性に繋がる有益な情報を発信させていただきます。

橋本 怜奈

働く人にとって、そんなに大事ではないけれど、読んだらちょっと前向きになれるコラムをお届けしようと思ってます。

筆者 田中 祐介
コンサルタント実績
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