知恵と心と志 | 転職の技術 | IT転職 エージェント リーベル


コラム:転職の技術

第737章

知恵と心と志

— コンサルタントとしてパフォーマンスを出すための3つのポイント —

2016年2月26日

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コンサルタントに必要な3つのポイント

先日、前職の友人と久々に飲みました。その友人はバリバリの現役ITコンサルタントで、相変わらずいいパフォーマンスを出せており、先日シニアマネージャーに昇格したとのことでした。

その日は話が尽きることなく、時間を忘れて終電近くまで飲み続けたのですが、話をしながらずっと、なぜこの人はコンサルタントとしてパフォーマンスを出せているのだろうと考えていました。そして、『知恵』『心』『志』の3つが、パフォーマンスを出すためのポイントなのかな、ということに気付きました。

ポイントその1 『知恵』

3つのポイントのうち、コンサルタントのイメージに一番しっくりくるのが『知恵』だと思います。

コンサルタントは話が上手な方が多いですが、その理由の一つに、いろんな引き出しを持っていることが挙げられます。そして、パフォーマンスの高いコンサルタントほど、引き出しとして歴史のことを良く知っており、そこから多くのことを学んでいます。

コンサルタントの仕事は、知的にも時間的にもハードワークであることが多く、他の職業よりも短期間でより多くのことを学ぶことができます。ただ、一人の人間が経験できることは少なく、自身の経験から得られる知恵には限界があります。

そのため、自分以外の人の経験を、何らかの手段で得ることが知恵を増やす秘訣なのですが、ともすると、短期で成果を出したいがために、最近の成功方法論やハウツー系のノウハウを覚えることに走りがちです。もちろん、それも一定の効果があったりもしますが、広く応用が利くかという点で考えると、少々物足りないことが多いため、もっと歴史の荒波に揉まれながらも生き残ってきた本質的なものを歴史のなかから学び取ることが重要です。

特に、学びというものは成功より失敗から得られることの方が多いため、歴史における過去の失敗を知り、その失敗の本質を突き詰めて考えることにより、知恵を洗練させることができます。

このようにして得られた根本的・本質的な知恵は、様々なケースで応用が利くため、コンサルタントとしてパフォーマンスを出すためのベースになり得ます。

ポイントその2 『心』

3つのポイントのうち、コンサルタントのイメージから少し遠いのが『心』でしょう。

一般的にコンサルタントといえば、知恵を駆使して自分の意図通りに場をコントロールし、しかし、利益にならなければ冷静にさっと撤退するようなイメージがあります。

しかし、これは実際にコンサルティングの現場にいて実感したことなのですが、凄いパフォーマンスを出しているコンサルタントほど、実は心の温かさを持っていることが多いです。

コンサルティングとは、何か物を作る仕事ではなく人を相手にする仕事であり、クライアントと良好で深い関係を築くことが仕事を成功させる最大のポイントになります。そして、その成功を可能にするためには、無感情にロジカルに話をするだけではダメで、感受性を磨き、クライアントの心のひだを感じ取れるようになることが必要なのです。

では、どのように感受性を磨くかですが、例えばコンサート、演劇、映画、旅行、読書など、日常から少し離れて、いつもとは違った文化や人に触れ、自らの感性に刺激を与えることが効果的です。人の考えはもちろんのこと、ちょっとした動きや発言の機微などが感じられるようになると、人間の奥深さが心に沁みてきて、感受性が豊かになってきます。

そして、感受性が豊かになると、クライアントのちょっとした発言や行動からその内なる思いが感じられるようになり、この人のために頑張ろうという気持が強くなります。この状態になることができれば、心のこもったコンサルティングができるようになり、その気持ちがクライアントにも伝わり、関係が良好になっていきます。その結果、自分自身がより高いモチベーションで働けることから、パフォーマンスがどんどん上がってきます。

ポイントその3 『志』

3つのポイントのうち、最もコンサルタントのイメージから遠いのが『志』ではないでしょうか。

コンサルタントといえば、若いうちから高給を得て、飲み、騒ぎ、遊び、贅沢な生活を送っている人、言い方を変えれば、自分の幸せのためにのみ仕事をしている人というイメージを持たれることが多いため、社会のためという意味を含む『志』とコンサルタントという組み合わせに違和感を覚える方もおられるでしょう。

もちろん、自己中心的なコンサルタントが一定数いるのは事実です。ただ、本当にパフォーマンスを出し続けているコンサルタントは、自分だけでなく、組織や会社、そして社会にまで思いを馳せている方が多いと思います。そういう方は、自分は何のために仕事をしているか、自分の仕事は自社、クライアント、業界、社会にとってハッピーなことか、ということを常に考えて仕事をしています。

自分のためだけに仕事を続けていると、そのうち「なぜこれをしているのか」と、どこかで限界がきがちです。一方、会社、社会、日本、ひいては世界の幸福度を上げることに一役買っているかどうか、幸福度を上げるために自分は生涯をかけて何を成すべきかを常に考えているコンサルタントは、強さと誠実さを持ちつつ、いつまでもコンサルタントとして高みを目指していけるため、結果としてパフォーマンスを出し続けることが可能となります。

パフォーマンスを出せるコンサルタントになるために

仕事柄、コンサルタントになるにはどうしたら良いですか、という質問をよく受けます。面談では、コンサルタントの仕事を説明した上で、その方の経験とビジネススキルが活かせるコンサルティング会社をご紹介し、転職のご支援をします。

そして、無事に内定を得ることが出来れば晴れてコンサルタントになれるわけですが、それはあくまでスタートであって、入社してからが本当の勝負です。そこでコンサルタントとして高いパフォーマンスを出せるかどうかは、それまでの積み重ねと、これからの積み上げによります。

これからコンサルタントになろうという方も、既にコンサルタントになっている方も、パフォーマンスを出せるコンサルタントとして活躍するために、『知恵』『心』『志』という3つのポイントをもとに、ご自身に磨きをかけて頂ければと思います。

<田中 祐介>

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