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コラム:IT業界転職の技術
第1034章

企業や求人を見る目を養う

2021年7月16日

小さい会社の苦悩と質の高い仕事

最近「あるノルウェー大工の日記」(オーレ・トシュテンセン著・中村冬美/リセ・スコウ翻訳)というエッセイを読んで、ノルウェーで小さな工務店を経営する大工さんの日常を知りました。IT業界と建築業界は構造的に似ていると言われる業界ですが、やはりIT業界に似ているなぁと思う側面もあれば、弊社のように小規模な転職エージェントとして非常に共感できる側面もありました。中でも特に、小さい会社だからこそ徹底的に仕事の質にこだわる、という姿勢には非常に共感できました。

しかし質にこだわって仕事をしていたとしても、それが受け入れられるかどうかはサービスの受け手次第であり、著者も悔しい思いをすることがよくあるようです。例えば、コンペで見積もりをする際、著者が大工歴25年以上の豊富な経験を元に見積もりをおこない、真っ当な仕事をするために妥当な価格設定をしたとしても、どう考えても価格が高いブランド力を持った大きな会社や、明らかに安すぎる価格を提示する業者に負けてしまうことがあるようです。

たしかに、質にこだわった真っ当な仕事をしているからと言って、必ずしもそれが認めてもらえるわけではない、というもどかしさは私も日々実感しており、サービスを受ける側もしっかりとしたモノを見る目を持っていなければいけないな、と改めて思いました。

特に転職活動においては企業や求人を見る目を養っておくことが大事です。洋服や家具などのモノを買う際には多少見る目がなくても、失敗したら捨ててまた新しいのを買えば良いですが、転職の場合はそうはいきません。転職の失敗には時間的にも精神的にも大きなコストがかかりますので、失敗は事前に避けたいものです。

自分の頭で考えて判断し、自分にとって良い企業を見つけ出す

では、企業や求人を見る目を養うためにはどうすればいいのか、というと、やはり日頃から自分の頭で考え、判断する癖をつけておくのが重要だと思っています。

大前提として、よほどの企業や求人でなければ、誰にとっても良い企業や求人、逆に悪い企業や求人はありません。あくまでも良し悪しを判断するのは自分自身ですので、自分にとって良いかどうかを見分けることが大事なのです。

最近では口コミサイトも発達してきて、内情を知っている側が読んでも「たしかにその通り」と思う書き込みはあります。しかし5段階評価で星4.5の企業だったら、星3.5の企業より評価が高いので、星4.5の企業の求人を選ぼう!という判断が必ずしも正しいかというと、そうではありません。企業には少なからず社風がありますので、その社風が自分にとって合うかどうかもわかりませんし、その企業でできる業務が自分にとってキャリアアップになるのかどうかもわかりません。いくら評価が高い企業の求人でも自分のキャリアにとってキャリアダウンとなるのであれば、それは良い求人とは言えないですよね。また、同様に知人の話を鵜呑みにし、企業の良し悪しを判断するのも良い判断とは言えません。

いずれにしても、自分自身の考えが明確になっていないと、どんな企業が良い企業なのか、どんな求人が良い求人なのかを判断することはできません。たとえ自分の考えがわからないまま企業にご応募しても、そもそも選考通過も難しいですし、仮に選考に通過できて、ご入社されたとしても、ご入社後「あれ?こんなはずではなかった…」となってしまう可能性が高いです。

転職活動を始めたばかりの頃は、現職や現在の業務の嫌なところも目につくもので、あれもこれも改善したい、と自分自身の考えもまとまらないまま、なんとなくネットの情報などを頼りに、口コミの良さそうな企業にご応募してしまうこともあるかもしれません。しかしそこで一歩立ち止まって、自分の考えを整理し、自分のキャリアにとって重要な要素を見つけだすことで、自分なりの企業や求人を見る目を持てます。

サービスの受け手として

つまりどんなサービスだろうと、どんな企業や求人だろうと、良いか悪いかの判断はサービスの受け手次第です。

家計の状況によってはモノの質よりも何よりも価格を重視することがあってもいいですし、とにかく年収が高い企業が良い、という判断もあるでしょう。しかし安いものを購入してから、品質が悪いとクレームを言ったり、入社してから、年収は高いけどやっぱりやりたいことは違った…と転職をしてしまうのは、事前に自分の頭で何を優先するのかを考えられていなかった結果です。それは見る目がなかったとも言える結果で、できることなら事前にじっくりと自分の考えを整理して、しっかりとした判断力を養いたいものです。

私もサービスの受け手として、何も考えずに安い価格に飛びつくのはやめて、妥当な価格で真っ当な仕事をされている人を応援しようと思います。そうやって、良いサービスを提供する事業者の活躍フィールドが広がり、良いサービスを受けられる人が増えて、良い循環が生み出せればいいな、と思います。また、私は転職エージェントとして質の良いサービス提供を続けていきますので、今後ともリーベルをどうぞよろしくお願いいたします。

<橋本 怜奈>

<参考書籍>
「あるノルウェー大工の日記」オーレ・トシュテンセン著・中村冬美/リセ・スコウ翻訳

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