
面接では、とにかく聞かれたことに答えなきゃ、という意識が強くなりすぎると、聞かれたことに対し「はい」、「いいえ」、「○○です」等の一問一答形式で答えてしまうこともありますが、その回答は逆に、面接評価を落としてしまうため、お気をつけください。
面接官は経験の中身を知りたい
なぜなら面接官は、単なる経験の有無だけではなく、どのような役割、業務を担当してきたのかを知りたいと思っているためです。
例えば「要件定義の経験がありますか?」と聞かれたとき、面接官が聞きたいことは、要件定義の経験有無だけではなく、あなた自身が主導したのか、主導はせずとも要件定義のミーティングに参加し顧客への提案・説明まで行ったのか、ミーティングで顧客への提案・説明は担当せずとも要件定義資料作成には携わったのか等の、より詳細な経験の中身です。
「要件定義」と一言でいっても、実際の業務は多岐にわたりますし、役割によって携わる業務も異なり、経験の有無だけでは、面接官は転職者が何をどこまでやっているのかイメージが持てません。
あなた自身をアピールする、経験してきたことを正確に伝えるには、経験の有無だけでなく実際に担当した業務の詳細を説明する必要がある訳です。
経験だけでなく、一緒に働いていてスムーズな会話ができるかも見られている
加えて、面接でのこういった会話の中では、経験だけでなく、普段の仕事の場における会話力も同時に見られています。
日々の業務報告を例にとりますと、上司から現在の進捗報告を求められたとき、「順調です。」のみで報告を終わらせることはせず、「Aの作業は予定通り、本日中に完了しました。Bの作業は4割くらいの進捗で、○○な理由で少し遅れ気味ですが、△△の対応でリカバリできる予定です。」と、具体的な各タスクの進捗度と、遅れている場合の対応、もしタスク消化に懸念がある場合はその場で相談等もされていると思います。まさに、これができる人か否かです。
つまり、面接で一問一答での回答を繰り返すと、先述した業務報告の例でいえば「順調です。」しか報告が出来ない方という印象となります。面接官=入社後の上司の立場からすれば、入社いただいたとしても、細かく指示をしないと動いてくれない人=即戦力として活躍というよりは、むしろ手間が掛かりそうと思われてしまう可能性があります。
採用したいのは自分の仕事を楽にしてくれる人
企業が採用したい方は、即戦力=自分たちの仕事を楽にしてくれる人です。一つの指示で、一しか出来ないよりは、一つの指示で、十をやってくれる人ですね。
それを面接でアピールするには、一問一答ではなく、相手の立場に立ち何を知りたいと思っているのかを考え、回答することが必要です。
とはいっても、私も正直、「相手の立場に立って何を知りたいか意識すること」を面接の場で常に行うことは難しいと思っています。
だからこそ、事前準備の中で、想定質問を参考に「面接官はなぜこれを質問するのか」「何を聞きたいと思っているのか」を考え、回答を考え、また少なくとも経験の有無を聞かれた場合には、「はい、経験があります。具体的には…」と、具体的な経験の中身まで話をしていただくことを意識していただければと思います。


