COLUMN
コラム:転職の技術
第1252章
2026/02/13

上達はまねることから

久しぶりにスケートをしました

今年の年始、スケートに行ってきました。去年、初めて家族でスケートに行き、子供たちが気に入ったため、今年も行くことになりました。

去年は何十年ぶりかのスケートだったので、私自身、まずは滑り方を思い出すところからスタートしたのですが、今年は去年のことを少し覚えていたため、少しレベルアップできればと思いながらスケートリンクに立ちました。

しかし、段差でいきなり転倒する始末。そうか、重心が高いとこうなるのね、まあスポーツってどれも腰が大事だよねと思い、できるだけ腰を落とし、重心を低くして滑ることにしました。

イメージで滑る

その結果、そこそこ滑ることができるようになってきたのですが、どうもダサい。そこで、過去にテレビで見たスケート選手がどう滑っていたかを思い出してみることにしました。

スピードスケートでは清水宏保選手や橋本聖子選手、フィギュアスケートでは高橋大輔選手や浅田真央選手。少々昔の方々ですが、イメージがあるのはその時代の人たちでしたので、彼らの姿を思い浮かべてみることに。速く滑る選手たちはかなりの前傾で遠くに向かって進み、優雅に滑る人たちは大きくのびやかに、胸を張って美しい姿勢で演技をしていました。

そこで、自分も少し前傾姿勢になり、それでいて、車の運転と同じように遠くを見て、猫背にならないよう軽く胸を張って滑るようにしました。すると、先ほどよりも安定するようになり、自分で自分を見たわけではありませんが、ちょっとまともな感じで滑ることができるようになった感覚を得ました。

上手い人を観察する

この段階で、子供たちに滑り方を教えることにしました。こうすればうまくいくよと教え、近くで上手に滑っている人を見てごらんとも伝えました。

すると、子供から、パパ、あの人の滑り方はパパが言ってることと違うよとの指摘があり、見てみたところ、確かに腕の振り方や姿勢が異なりました。腕の振り方や身体の動かし方が自然な感じで、頑張ってそうしようとしている自分との差は歴然でした。

そこで、私も観察してみることにしました。その人は外国籍の子供で、まだ滑ることができない弟を教えていたのですが、歩くように滑る、という感じでした。身体全体がゆったりとしていて、歩き出したと思ったらそのままの流れで滑っているような感じでした。

それを真似て滑ってみたところ、こんなにスケートって自然に滑ることができるのかと驚きました。百聞は一見に如かずとはまさにこのこと、自ら考え工夫して上手くなるのももちろん大事ですが、そもそも初心者は滑ることすらままならないわけですから、とにかく上手い人を真似るのが大事だなと改めて思いました。

守破離

古来より武道では、守→破→離の順で達人になっていくと言われています。まずは型、つまり基本を確実に身につけ(守:型を守る)、次に、自分なりの工夫・自分に合ったやり方を見つけ(破:型を破る)、最後に自分流の奥義に達する(離:型から離れる)、というわけです。

スケーターとしてのいまの私は初心者中の初心者。守もままならない状態です。それなのに、我流でうまく滑ろうなんておこがましい訳です。社会人としての長年の経験を経て、仕事がうまく回るようになり、自分流を身につけた結果、なんとなく、我流でもなんとかなるんじゃね?と勘違いをしていたことに気づきました。

新しく始めることは初心者の心で臨み、まずはその領域での型を身につけること、そのために、先人やプロフェッショナルから真摯に学ぶことを、人生経験が豊富な人こそしなければならないなと改めて思いました。

なお、上手い人を真似てみたらびっくりするくらいうまく滑ることができて、調子に乗って滑っていたら、ど派手にすっころんで手首を捻挫してしまいました。調子に乗るな!という教訓もついでに得た1日でした。

筆者 田中 祐介
コンサルタント実績
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