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第1234章
2025/10/03

『RECRUIT DIRECT SCOUT HEADHUNTER AWARD 2025』「IT部門」「決定率部門」で1位を受賞しました

先日、『RECRUIT DIRECT SCOUT HEADHUNTER AWARD 2025』の表彰式があり、「IT部門」と「決定率部門」の2部門で1位を受賞することができました。

○RECRUIT DIRECT SCOUT HEADHUNTER AWARD 2025開催 約10,000名の中から選ばれた優秀なヘッドハンターを表彰!

この業界に来たときから、最高の支援ができているか?を自らに問いかけながら仕事を続けてきましたが、何かの賞を取りたい、という気持ちは全くなかったため、受賞と聞いたときは正直驚きました。

ただ、日本最大級の転職サイトであるリクルートさんのサービスで、自己満足ではなく客観的な評価として1位となったことは、自分が信じて行ってきたことがそれほど間違ってなかったといえる一つの事実でもあります。量だけでなく質を重視してくれたリクルートダイレクトスカウトさんにはとても感謝をしています。

「IT部門」での受賞について

「IT部門」の受賞は、IT業界専門を自負する当社としては面目躍如でした。

私自身がシステムインテグレーターやコンサルティングファームにいた時、活躍している人も、苦しんでいる人も、両方ともたくさん見てきました。もちろん、もともとの能力差もあるにはありますが、それよりも、その人に合う仕事をしていれば生き生きと働け、どんどん成長していきますし、合わなければ、せっかくの能力もうまく生かせず苦労します。周りだけではなく自分自身としても、それを体感してきています。

前職にてリーダーを任される中で、自身の強みは人の能力や才能を見極め、適材適所の仕事を任せることにあるのではないかと気付いた私は、より自身に適したフィールドで働きたいと願うIT人材の方を応援したいと考え、この業界、およびリーベルという会社に飛び込みました。

10年以上もの間、たくさん失敗し、自分の力の至らなさを痛感しながらもここまでやってきましたが、万を超える転職エージェントが業界内にひしめく中で、IT業界の転職支援においてNo.1となったことで、あのとき思い切ってリーベルに来てよかったなと改めて思うことができましたし、人知れず地道に努力してきたことが間違っていた訳ではなかったんだなと自信を持つことができました。

「決定率」での受賞について

もう一つの「決定率」ですが、当社を知らない方に誤解される可能性があるため、実は辞退をしようかと思っていました。

背景は、転職エージェントの負の側面にあります。転職希望者が内定を獲得したら、自社の利益のためにその企業に何としてでも入らせろ、と言うエージェントが残念ながらかなりいるため、決定率がNo.1というのは、ともすると、「転職をごり押しする力が強い」と思われてしまう危険性があると考えました。

そう誤解されるのは嫌だと思ったため、辞退しようと考えていたのですが、そのような業界事情はあるものの、お会いした方が、ご自身の希望に合うところを見つけることができ、入社できる確率が高かったこともまた事実です。決定率の捉え方にもよるのですが、マッチ度の高さや成功可能性の高さをシンプルに示しているものといえるため、こちらの受賞もお受けすることにしました。

業界の慣習に流されることなく正しいと思うことをし続ける

思えばこの業界にきてからずっと、同業他社からは、非効率だとか、そんなの意味なくない?と言われ続けてきました。

例えば当社では、経歴と、そこから読み取れる思いを読み込んだうえで1 to 1スカウトをお送りしています。どの転職サイトでも、スカウト返信率(エントリーを頂ける率)が平均数%という現実があるため、とにかくテンプレでたくさんのスカウトを送る、というのが業界標準となっています。かつて同業他社の人に、「月に何通ぐらいスカウトメールを送っているんですか」と聞かれ、「数10通」と答えた時の、その方の豆鉄砲をくらったような顔はいまでもよく覚えています。エージェント1人あたり月1万通以上のスカウトメールを送信するのが常識なので、数10通なんてビジネスになるの?という話なのです。

他にも、別の同業他社の人に、「面談にかなりの時間をかけている」と言うと、「なぜそんなに聞くことがあるんだ?」と言われたこともありますし、「求人のサーチに時間をかけ、この人はどこにいけば本当に良いのかをずっと考えている」という話をしたら、「そんなの我々の知ったこっちゃないでしょ?合うかどうかなんて本人にしか分からないし、どの企業に入ってもその人が勝手に何とかするし、もし失敗したとしてもその人のせいなんだから我々はそんなこと考えなくてよくない?」と言われたこともあります(その人は今でも世界で一番嫌いです)。

そんな四面楚歌のような業界のため、切磋琢磨したりベンチマークをしたいと思う競合他社が他になく、当社は完全に独自路線を走ってきた訳ですが、今回の受賞は、その独自路線がようやく評価される時代がきたことを表すものでもあると思っています。

私がこの業界に来た時、人材業界全体が前述したようなひどい有様でした。いまはその時に比べたらましにはなってきましたが、利益重視、量を重視するエージェントは後を断ちません。

そのため、この受賞に甘んじることなく、私どもはこれからも、こうあるのが転職希望者にとって有難いよね、嬉しいよね、ということを、同業他社になんと言われようとも続けていきたいと思います。

筆者 田中 祐介
コンサルタント実績
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