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第1081章
2022/07/22

「私の強みはコミュニケーション力です」は避けたほうがいいワケ

コミュニケーション力は企業が求める能力として最もよく挙がる資質のひとつです。
新卒採用においては特にコミュニケーション力を重視する傾向にありますが、もちろん中途採用においてもコミュニケーション力は求められています。また、企業が求める資質としてコミュニケーション力を掲げているからなのか、若い方でもベテランの方でも、面接においてコミュニケーション力を強みとしてアピールする方も多い印象を受けます。しかし面接では単純にコミュニケーション力を強みとしてアピールするのは避けたほうがいいと私は考えています。今回はその理由を過去の事例を交えてお伝えします。

コミュニケーション力の評価が企業によって真逆?!

コミュニケーション力を強みとしてアピールしないほうがいいと考える理由のひとつは、企業(または面接官)によってコミュニケーション力の捉え方が大きく異なるからです。実際にあった例ですが、Aさんは転職活動でB社、C社を受けました。Aさんは残念ながらB社から「コミュニケーション力に不安があり、お見送り」との評価をされました。しかしC社からは「落ち着いたコミュニケーションを取れる方で、コンサルタントとして活躍可能」との評価を受け、見事内定を獲得しました。このように同じAさんという人物に対してもコミュニケーション力の評価は企業によって異なります。つまり、テンポの良い会話を好む会社もあれば、多少話が長くても丁寧な話し方を好む会社もありますし、ロジカルで端的な回答を好む会社もあり、どのようなコミュニケーションを良いと評価するかは企業によって異なるのです。

コミュニケーション力の評価は相手に任せる

このように良し悪しの判断を相手の感性に委ねる要素が大きいコミュニケーション力を強みとしてアピールしてしまうと、仮に自分のコミュニケーションスタイルが相手の好むスタイルと異なった場合、自己認識が誤っている、という理由で印象を悪くしてしまう可能性があります。また、コミュニケーション力というのは自ら強みとしてアピールしなくても、面接で会話を重ねていけば自ずと面接官にも伝わるものです。そのため、面接では言葉で話さないと伝わらないような隠れた強み(業務で身につけたスキルや性格など)を強みとして伝えたほうが自分の魅力を余すことなく伝えられるのではないでしょうか。

コミュニケーション力を伝えたいなら具体化する

それでもコミュニケーション力を強みとしてアピールしたいのであれば、単純に「私の強みはコミュニケーション力です」と言うのではなく、どんなコミュニケーションを取れるのかを具体的に伝えてみると良いでしょう。例えば、「私の強みは相手の視点に立ったコミュニケーションを取れることです」と伝え、面接の中でも面接官の立場に立ったコミュニケーションを取れれば、面接での対応が強みの裏付けにもなり、効果的です。もしコミュニケーション力を強みとしてアピールしたいのであれば、自分のコミュニケーション力は具体的にどんなところが強みなのかまで深掘りして、適切な表現で伝えていただくのがポイントです。

以上、面接で単純に「私の強みはコミュニケーション力です」と回答するのは避けたほうがいいと考える理由でした。
みなさまも面接でよく聞かれる「強み」を効果的にアピールして、良い結果を得ましょう!

筆者 橋本 怜奈
コンサルタント実績
インタビュー記事
資格
  • 国家資格 キャリアコンサルタント
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