
今の会社、人間関係もいいし、残業も少ないし快適だなと感じているなら、それはとても恵まれた環境です。日々のストレスが少なく、安心して働ける職場は決して当たり前のものではありません。
しかし、ITエンジニアのキャリアにおいて、居心地が良い=将来も安心とは限らないという現実があります。実は、今の快適さに甘んじているうちに、エンジニアとしての市場価値が少しずつ低下してしまうリスクが潜んでいるのです。
今回は、エンジニアによくある「居心地が良いパターン」と、そこに潜む具体的なキャリアリスクについてご紹介していきます。
居心地が良い職場に潜む、3つのリスク
1. 「社内で有識者として重宝されている環境」に潜むリスク
自分の得意な技術や業務領域、あるいは知り尽くした既存システムの対応により、プロジェクトで「いなくてはならない存在」になっている。頼られる状況は誇らしいですよね。
しかし、「成長機会を失う」という罠もあります。
社内で頼られるあまり、自分より優秀なエンジニアからフィードバックを受けたり、新しい技術に挑戦したりする機会が失われてはいないでしょうか。他者からの刺激や新たなインプットがないまま時間が過ぎると、気づいたときには市場からレガシーなエンジニアとして見られてしまうかもしれません。
2. 「トラブルが起きにくい安定した環境」に潜むリスク
突発的なトラブルが少なく、定常業務を粛々とこなせばいつも定時で帰れる。ワークライフバランスの観点からは、まさに理想的な環境です。
しかし、「課題解決能力(トラブルシューティング力)の伸び悩み」という罠もあります。
トラブルのない環境はストレスフリーですが、エンジニアとしての地力を鍛える機会を逃している側面もあります。多くの修羅場をくぐり抜けてきたエンジニアは、想定外の事態にも臨機応変に対応できる強みを持っています。逆にそうした経験が不足していると、いざという時に動けず市場からは、指示された定常業務しかできない作業者と評価されてしまう可能性があるのです。
3. 「成果を出さなくても、急かされず安定した給与がもらえる環境」に潜むリスク
厳格な納期や売り上げノルマがなく、タスクのスケジュールも自分でコントロールできる。マイペースで働ける。非常に安定的な良い環境です。
しかし、「ビジネス感覚や自己管理能力の低下」という罠もあります。
成果を出さなくてもお給料がもらえる、というのは過度なプレッシャーがなく、心理的安全性という意味では最高だと思います。でも、その環境に長く浸かりすぎると、いざ別の環境に移った時に成果を出せない体質になってしまいかねません。
エンジニアでも、「自ら目標を設定し、能動的に成果を追求していく姿勢」、「限られた時間やリソースの中で最大限の成果を出す効率性」が強く求められます。目標設定や計画性、コミットメント力が衰えてしまうと、他社に転職しようとした際、自走力や当事者意識が足りないと見なされる致命的なリスクに繋がります。
問題なのは、居心地の良さと引き換えに、自分の市場価値を高める機会を失っていないかという視点を持つことです。
― 今の会社にあと5年いたとして、自分はエンジニアとしてどんな強みを持てているだろうか? ―
この質問に自信を持って答えられない場合は、一度ご自身のキャリアを客観的に見つめ直すタイミングかもしれません。
転職すべきか迷ったら、まずはキャリアのプロにご相談ください
とはいえ、一人で情報収集し、考えるにも限界がございます。
転職すると決めた段階でなくても構いませんので、まずは弊社にお問い合わせください。
一緒にこれまでのキャリアを棚卸しし、今の環境に残るべきか、新しい挑戦に向けて一歩を踏み出すべきかを一緒に考えさせていただきます。
後悔のないキャリアを築くための第一歩として、お気軽なご相談をお待ちしております。


