
環境が変われば、成長が変わる
1年前、私はコーヒーの木を買いました。購入当時は小さい鉢に収まっていて、葉も根もまだ控えめでした。ところが、コーヒーの木は観葉植物の中でも成長が速いようで、1年経つと葉が増えて根も広がり、鉢の中はぎゅうぎゅうに。下の葉は窮屈そうで、伸びづらそうにしていました。
そこで先日、一回り大きな鉢に植え替えてみたところ、葉と葉の間に隙間ができ、葉っぱが伸び伸びと広がっていくようになりました。スペースができたことで、これまで抑えられていた成長の余地が一気に広がったように感じました。
キャリアも、環境に左右される
この経験は、キャリアにも通じるものがあると思っています。SEとしてスキルアップを目指すとき、会社に頼らず、自己研鑽で自身のスキルを磨くことはもちろん重要です。ただ、今の職場環境に成長機会が限られてしまっている場合、努力だけでは限界があることもあります。
たとえば、案件を主導したいのに1次請けの案件が限られている、PLやPMを目指したいのに現職では相当年齢が上がらないと任せてもらえない…などのもどかしさを感じている方はいらっしゃるかと思います。挑戦できる機会が少ない、切磋琢磨できる仲間が少ないといった環境では、自身に意欲があったとしても、成長のスピードはどうしても鈍ってしまいます。伸び悩みを感じている方は、一度転職を検討してみるのも良いと思います。
転職を通じて成長できる場所を選ぶ
転職して数年後にお会いすると、伸び伸びとキャリアを歩まれ、話し方や表情まで良くなっている方がいらっしゃいます。今の会社で得られるチャンスが限られているなら、もっと自分が伸びる環境を探すことも、立派な自己投資です。技術を深く極めたい人もいれば、マネジメントに挑戦したい人、領域を変えたい人などキャリアアップの方向性は様々ですが、大切なのは、自分が目指す方向に合った環境を選ぶことです。
コーヒーの木が大きな鉢で新しい伸びしろを得たように、成長できる場所を選ぶことで、より力強くキャリアを伸ばしていけるのではないでしょうか。


