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コラム:転職の技術
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第1096章
2022/11/18

「ありたい姿」の見つけ方

初めまして。今回からコラムを担当することになりました。私はリーベルに入社する前はメーカー系SIerでネットワークエンジニアをしておりました。ただそこから紆余曲折あり、今リーベルで転職エージェントをしております。今回は自己紹介も兼ねて、私がエンジニアから転職エージェントとなったプロセスを、少しお話ししようと思います。

やりたいことが分からなかったSE時代

私は高専を卒業後、メーカー系SIerに新卒で入社しました。入社した理由は、正直これといってございません。大企業だから安定してそう、人事の人に憧れて、といういった根拠のない理由です。ただ学生の時は生徒会長をしていたこともあり、人の相談に乗ることや、人と話しながら物事を進めていくことにやりがいを感じておりました。ですが高専卒ということもあり新卒の会社で配属されたのはSE職。人事職に対して憧れも持っておりましたが、そううまくはいきません。

入社してから、私はエンジニアの中でもプリセールスと呼ばれる商談対応をするような業務や、サービス企画をメインとしていたため、SEとしては少し変わったポジションではありました。とはいえ、SEはSEです。お客様に新しいサービスを提案したり、世の中のニーズをくみ取ったサービスを作ることはおもしろかったものの、技術が根幹にあり、求められるのは技術力。私自身エンジニアとして頑張りたい気持ちもありながら、どこか自身の技術力を強く求められることにプレッシャーを感じておりました。

そんな中「この先私はこのままでいいのか」とずっと考えていました。幸い、高専卒だったため若くして社会に出ていたため年齢としてはまだ20代前半。周りの同期よりも若いし、日々の業務に追われているしと言い訳をしながら自分の感情に蓋をしていました。が、ここにきて転機が訪れたのです。

コロナ禍によるテレワークです。毎日一人で家にいると、自分のことを考える機会も増え、「そろそろやばいんじゃないか」「やっぱり自分のしたいことってこれじゃないよな」という気持ちが大きく大きくなってきて、行動をする決心がつきました。

とはいえ、転職活動なんかしたことないし、周りにもなかなか頼れる人がおらず、どうしようかと悩んでおりました。「やりたいことはあるはずだけど、何をしたいかいまいちわからない」「転職したいけど、本当にしてもいいのか不安」というモヤモヤがただ募って、何から始めたらいいのかがわかりませんでした。

ジャーナリングで自分自身とひたすら向き合ってみつけた「ありたい姿」

そんな時に出会ったのが「ジャーナリング」です。「書く瞑想」と呼ばれており、これは頭に浮かんだこと、感情をただひたすら紙に書きだすことで自分の頭の整理や自己分析ができると言われております。

私はまず「自分について徹底的に知る必要がある」と思い、ジャーナリングをしてみました。何をしている時が一番楽しいか、どんな時にやりがいを感じるか、今までで一番うれしかった出来事は何か、人にどう思われたいか、将来どんな人になりたいか、どんな感情になれば人生の充実感を得られるのか・・・毎日、様々なテーマでひたすらに自分と向き合いました。こうして自分と対話をし、考えを深堀ることで、自分自身も知らない感情や、言語化できていなかった感情を知ることができました。

そうして出た1つが「自分の人生を生きる人、人生に夢中になれる人を増やしたい」という答えでした。私の周りには今の環境に文句や不満を言いつつ行動ができていない人が多くいました。私もそのうちの一人でした。ただ、1度きりの人生、他の誰のものでもなく自分のものです。それを不満ばかりで行動せずにそのままにしていてどうする、夢中になって生きることできっと人生が終わるときの充実度は違ってくるだろう、そう思いました。そこで私は、人生の中の大きな軸となる「キャリア」をサポートをするこの転職エージェントという仕事を選んだのです。もちろん、人生において仕事が全てではないと思います。ただ仕事における割合は非常に多く、それが自分のやりたいこと、夢中になれることができたとしたら最高であるなと。そして私が今までエンジニアとして触れてきた技術について、人の人生に寄り添うためという形でなら前向きに向き合うことができるなと思い、IT業界に特化しているリーベルへの入社を決めました。

またジャーナリングをしていて、もう1つ出た答えが「常に自分が好きな自分でいること」ということです。不満はあるけど行動ができていない、モヤモヤしているけどなにも発せない自分の状態が、私は嫌いでした。ただ、とにかく行動をして、自分の意見をもって、誠実に真正面から人と向き合うというのは私が好きな状態でした。そんなことを改めて言語化できたことによって、この仕事に対してのモチベーションや向き合い方というのを確立できたように思います。

こうして自分自身と対話を重ねることで私自身の「ありたい姿」を見つけることができました。そして私自身転職をして、今の仕事に就くことができております。

転職とは「ありたい姿を叶える手段」

私は転職とは「ありたい姿を叶える手段」だと思っております。こんな職業になりたい!というような、なりたい姿を決めようと思うと少しハードルが高いと感じてしまうかもしれません。なりたい職業がメインになってしまい、転職の本来の目的を見失ってしまう可能性もあります。そんなときは「ありたい姿」を見つけることで、それを叶えるためにどんな職業になればいいのか、どんな自分でいればいいのか、という逆算をすることで1歩ずつ近づくことができると思っています。

あくまでもジャーナリングという手段は私自身が合っていた方法の一つにすぎませんが、転職活動を始めたい、けど何からすればいいかわからない、という方の参考になればいいなと思いご紹介させていただきました。

また、ありたい姿というのは不動ではありません。自分自身が成長することで変化し、アップデートされていくものです。節目で自分自身と向き合いなおすことは、人生の充実度を向上させるための有効な手段だと思いますので、ぜひ一度あなたも「今の自分の声」を聴いてみることも良いかもしれませんね。

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