
国家資格のキャリアコンサルタントとなるためにはいくつかのキャリア理論を勉強する必要があるのですが、今回はそのなかでも大事なキャリア理論のひとつ、マーク・ザビカスの“ライフテーマ“の理論についてご紹介したいと思います。本来であればご面談の中でもこういったキャリア理論の力も借りながら深く踏み込んで自己理解のお手伝いができればいいのですが、限られた時間の中ではなかなか難しいのが現実です。そのため今回はマーク・ザビカスの“ライフテーマ”の理論で大事な5つの質問をご紹介し、みなさま自身でじっくりと自己理解を深めていただくきっかけを作れればと思います。
自分を知るための5つの質問
さて、早速ですが、5つの質問とはこちらです。
- 6歳以前にあなたが憧れていた(尊敬していた)人やロールモデルになった人を3人挙げてください。(※親や家族以外の人物)
- あなたの最も好きな雑誌、テレビ番組、WEBサイト(今の時代なら動画でも良いと思います)はなんですか?それはなぜですか?
- 本や映画のストーリーであなたが最も好きなものは?
- 好きなモットーやことわざを3つ挙げてください。
- あなたの人生で最初の記憶はなんですか?最も幼い時期の思い出です。あなたが6歳までに起きたことで思い出せることのなかで、3つのストーリーを伺いたいと思います。
ライフテーマとは?
上記の質問は回答者の“ライフテーマ”を見出すヒントになるものです。そもそも“ライフテーマ”とは何なのかというと、職業生活のもっとも主観的な部分に関わるものであり、人々の職業行動に意味を与え、なぜその仕事で働くかを明確にするものだそうです。マーク・ザビカスの理論は2000年代に提唱されたもので、キャリア理論の中でも比較的新しい理論です。不確実性の高まる社会で統一感のあるキャリアを形成するのが難しい現代において、キャリアに統一感のある意味や価値観を与える解釈の枠組みが“ライフテーマ”となっています。
自分なりに質問の回答に意味づけする
上記の質問についても、回答そのものに意味があるのではなく、その回答に自分自身で意味を与えることが重要とされています。例えば、それぞれの質問には下記の意味があるとされています。
- 質問で挙げた憧れの人は自己概念や人生のゴール(なりたい姿)を表しており、挙げた3人の共通の特徴には重要な意味があるとされています。
- 職業興味やどんな環境で働きたいと思っているのかがわかります。
- 自分自身が直面する課題や課題をどのように解決するかを考える際に役立ちます。
- 自分自身に与えるアドバイスを示しています。
- 頻繁に経験する、あるいは人生を支配するような感情(中核的な問題=不安を含む)を表明している。
キャリアを考えるのになんで今さら幼少期の質問?という気もしますが、6歳以前というのは社会的な影響が少ない時期だからこそ自己を知る上で重要な時期だそうです。
以上、簡単ではありますが、自己理解を深めるために役立つ5つの質問のご紹介でした。5つの質問をきっかけに、自分が大事にしている価値観に気づく。そして自分で自分のキャリアに意味付けし、自分なりのキャリアの一貫性を持つ。そうすることで、自分のキャリア、人生により自信が持てるかもしれません。


