
葉っぱが全部落ちてしまったパキラ
我が家にはいくつか観葉植物があるのですが、そのうちの一つにパキラがあります。「丈夫で育てやすい植物」と言われているのですが、それでもちゃんと様子を見れていなかった時期があり、気付けば幹が細くひょろひょろになり、葉の数も減っていき、ついにはすべての葉が落ちてしまいました。
もうダメかなと思っていたのですが、根元近くを切って復活させる方法(切り戻しというようです。)があることを知り、ダメ元で思い切って根元から切ってみることにしました。長年育てていた植物を根元から切るのは少し抵抗がありましたが、このまま何もしなければ本当に枯れてしまうんだろうなと思い、暖かくなる時期を待ってから、根元近くで切って、水やりをしてみました。
するとしばらくして、小さな新しい芽が出てきました。これまでは葉っぱが減っていく一方で切なかったのですが、切り戻したことで小さな葉が複数出て元気になってきたのです。大きさは以前の1/5くらいになってしまいましたが、思い切って切ったことが良かったみたいです。
観葉植物の切り戻しは、IT業界でのキャリアにも通じるところがあると感じています。
キャリアも切り戻すことができる
IT業界は、身に着けたスキルを積み上げていける業界です。下流工程から上流工程へ、SEからITコンサルタントへ、メンバーからリーダーへ、など、キャリアを高めていけることが魅力的な業界だと思います。ただ、必ずしも、一般的なキャリアアップが誰にでも幸せになるキャリアとは限りません。
マネジメントを任されてそれが一般的に見れば光栄なことだったとしても、自身にとってはメンバーとして技術をやり続けることが好きだったという場合がありますし、年収が大幅に上がったとしても業務の進め方に大きなストレスを抱えてしまう場合もあります。
だからこそ、「ここまで積み上げてきたから同じ方向で進み続けないといけない」と思い込みすぎる必要はありません。例えば、一度マネジメントに軸足を移したものの技術がやっぱり好きだったと思い直して現場へ戻る方もいます。SIerから社内SEに移ったもののもう少しITを軸に仕事がしたいと考えて再度SIerへ戻る方もいらっしゃいます。ネットワークエンジニアとして極めていた人がガラッとクラウドに挑戦することもあります。
もちろん、これらの選択には勇気が必要ですし、一時的に年収が下がることもあるかもしれません。ただ、長期的に考えれば、その決断が自分自身にとってより良いキャリアに繋がるケースもあります。パキラも思い切って切り戻したことで再び成長を始めました。見た目は小さくなりましたが、将来を考えれば、元気に育ち続けるために必要なことだったのだと感じています。
キャリアの場合も、今のままの方向性で良いのか悩む場合は一度立ち止まって考えてみることが大切です。もちろん、実際にキャリアを変えられるかどうかは、企業や市場のニーズ、これまでのご経験やご年齢など様々な要素が影響しますが、本当はこうしたい、でもなかなか踏み切れない、と悩んでいる方は、自分らしいキャリアを築き直せることがあることを信じて、勇気を出して踏み出してみてください。


