COLUMN
コラム:転職の技術
第1232章
2025/09/19

夢を掴むためのご支援を

「35歳が転職のボーダーライン」と言われていた時代もありましたが、企業DXなどによりIT需要が高まる昨今、需要に応えられるIT人材が不足していることから、企業側も、戦力になるのであれば年齢が高い方も受け入れよう、という考えを持つようになりました。実際、弊社でも、過去に比べて今年は30代後半~40代の方のご支援実績が増えています。

企業が年齢高めの方に求めること

とはいえ、受け入れ幅が広くなった=求める要件が緩くなった、という事ではありません。ご年齢が高い方に対しては、依然として即戦力としてのスキル・経験が求められています。

やはり費用をかけて人材を採用するならば、若い方と比較して雇用期間が短い分、即戦力としてより早く自社に貢献してほしい、若い方にはない豊富な経験・知識を生かしてほしいと、採用する側は考えています。そのため、経験がないけれどもチャレンジしたい、という志向の方の採用優先度は下がるケースが多い印象です。

転職者側が叶えたいこと、思うこと

転職者側の希望としても、個人の事情によりけりではあるものの、年齢が高い方のほうが、これまで積み上げてきた経験を生かせるポジションでの転職を希望される方が比較的多い印象です。
そのため、採用側の需要と、供給側である転職者の思いはマッチしていると思うことが多いです。

ただ、最近のご支援で、活動当初はご経験をどれだけ生かせるかを企業選びの軸にされていた方が、段々とチャレンジ志向に考えが変わっていくことがありました。

考えが変わった背景には、活動当初は難しいと思っていた企業から内定を獲得できたということがありました。そもそも、もともと表に出していなかっただけで、実は新しい事へのチャレンジ意欲は高かったというお話しものちに頂きまして、年齢を問わず、新しい事への挑戦心やチャレンジ精神は生まれるものなのだと思いました。

他にも別の方で、直近で10年以上積み上げたものから少し離れたチャレンジをしたいと思われ、チャンスを掴んだ方のご支援をさせて頂きました。正直なところ、これまでの積み上げを手放す印象は拭えず、勿体ないなという気持ちは、ご支援をする側としては感じておりましたが、同時に、新しいチャレンジを頑張って欲しいと思う気持ちもありました。

チャレンジはいつでも出来る

転職は、転職者側の希望だけが通る世界ではありませんので、どのような立場や年齢の方でも、その希望を叶えることが難しい場合はあります。

しかし、エージェントとしては、年齢問わず、やりたい事、やってみたい事に携わるチャンスを得られるような支援を、今後もできればと思っております。

筆者 明神 江里子
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