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コラム:転職の技術
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第1124章
2023/06/23

他者ではなく過去の自分と競う

もうすぐ子供が生まれるため、最近は子育てについて学ぶ時間が多くなってきました。そんな育児の知識を学んでいる中で「競争」というキーワードを度々目にします。運動会などでも「競争をしない」など、昨今は競争について複数の価値観で考えられていますが、「他者ではなく過去の自分と競え」という言葉に出逢い、妙に納得しました。競争は子供に限らず大人でも日常的に発生します。最近はあまり聞かなくなりましたが、以前は転職活動においても「人より有名な企業に入りたい」と話される方など、他者と競われている方が複数いらっしゃいました。

競争は必ずしも悪いものではない

他者と直接対峙する場面などでは、ライバルの存在が自分を成長させる原動力になることも多いと思います。実際、私もスポーツや仕事で、他者との競争によって意欲が高まり、成長を実感した経験があります。SEの仕事でも、プログラミング技術、知識、仕事のスピード、品質、人間力など競争の場面は多々あり、切磋琢磨して成長できたと考えております。これは競争によって得られたものだと考えておりますので、競争は必ずしも悪いものではないと私は思います。

競争は必ずしも良いものでもない

一方で、競争環境はリラックスができなくて疲れてしまいますし、競争を意識し過ぎて自分の信念を曲げたり、余裕がなくなって発想力や創造力が落ちてしまうということもある様です。最近の転職理由ではワークライフバランスを整えたいという方も増えてきており、過度な競争環境ではなく、自分にあった会社や環境を選択される方が増えている印象です。競争は自己成長に必要なものですが、どのくらいの競争レベルが自分に合っているのかは人それぞれです。高収入を得たい場合は、同じ考えのライバルも当然いるため競争は激しくなります。高収入を得られたとしても、自分にとって過度な競争環境では心身に影響を及ぼす可能性もありますので、競争は必ずしも良いものでもありません。転職を考えられる際も、他者ではなく自分に合った環境のバランスを考えることが大切だと私は思います。

他者ではなく過去の自分と競う

競争は悪いものでもなく良いものでもないことから、何が正解なのかと思った時に出逢った言葉が「他者ではなく過去の自分と競え」という言葉でした。特別新しい発想でもなくシンプルな言葉ですが、灯台下暗しということわざの通り、大人になると色々とかっこつけて難しく考えてしまい、この様なシンプルな考えを見落とすこともあります。社会というものは人の集団ですので、どうしても他者と比較をしてしまいます。ただ、その比較対象に「過去の自分」という視点を持つことで、無理なく自己成長が実現できます。10年前の自分との比較、5年前の自分との比較、昨年の自分との比較。しっかり過去の自分と向き合えば、自分の成長、停滞、後退を分析することができ、今どの様な環境に身を置けば良いか考える指針にもなると思います。

筆者 南條 充
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