
Netflixで配信中の『ダウンタイム』。先日イッキ見してしまいました。
『ダウンタイム』は美容整形業界をテーマにしたヒューマンサスペンスドラマです。整形前後の姿を特殊メイクで表現していることや、美容整形というテーマを扱っていることなど、様々な観点で話題になっていますが、私自身は、松岡茉優さん演じる沼田文の「キャリア」にも目がいきました。
沼田文は、もともと大学病院で形成外科医として働いていたのですが、ある出来事をきっかけに、それまで自身が否定していた美容整形の世界に飛び込み、美容外科医としてのキャリアをスタートすることになります。それまで自身が大切にしてきた医師としての価値観と、美容整形の世界で求められることとのギャップに戸惑いながら、新しい気付きを得ていく姿が印象的でした。ネタバレはしたくないので詳しい内容は控えますが、今回はこの沼田文の「キャリア」を通じて感じたことについて、コラムを書いてみたいと思います。
望んでいなかった環境でも得られることがある
沼田文の姿を見て感じたのは、たとえ自分が望んでいなかった環境でも、そこでしか得られない経験や気付きがあるということです。
自分がこれまで選んでこなかった環境だからこそ、自分自身に足りていなかったものを知れたり、新しい視点を得られたりすることもあります。そして、仕事内容が変わったからといって、これまでの経験がリセットされるわけではありません。これまで当たり前にやっていたことでも、新しい環境でやるからこそ、より光ることもあります。
また、最初は望んでいない仕事やキャリアだったとしても、そこで働く人々には、その人たちなりの考えや思いがあります。それに触れることで、自分自身の視野が広がり、仕事に前向きになれることもあると感じました。
ITエンジニアのキャリアにも通じること
ITエンジニアでも似たようなことは起こります。もちろん「転職」については、自分で納得した上で次の環境を選んでいただきたいと思います。一方で、会社からの指示による部署異動やプロジェクト異動など、自分の希望だけでは決められない場面もあります。また、「もともと聞いていた業務内容と違う!」という経験をされた方もいらっしゃると思います。
希望していなかった環境では、なかなかモチベーションを上げるのは難しいかもしれません。それでも、ぜひ何かしらのプラスをその環境で得ていただきたいです。例えば、担当フェーズに不満があったとしても、新しい技術に触れる機会にならないか。扱う技術に不満があったとしても、リーダー経験を積むなど新しい役割に挑戦する機会にできないか。その環境だからこそ得られる知識や経験はないか、考えてみてください。
また、新しく関わるようになった人たちの考えや思いに触れることで、新しい学びを得ることもできるかもしれません。これまでは「これが正解だ!」と思っていたことでも、より多角的な視点で捉えられるようになるかもしれません。そして、これまでの経験を新しい環境で活かすことも大切です。自分の経験を活かして貢献することで、少しずつ前向きに働けるようになることもあります。
プロジェクトへのアサインは、毎回思い通りになるわけではありません。ただ、そこで経験したことは、将来転職する際に活きてくる可能性もあります。
もちろん、無理をしすぎるのは良くないですが、今すぐ環境を変えることが難しい場合は、その環境で何を得られるか、ぜひ考えてみていただきたいです。思い通りではなかったとしても、いつか「あの時あの経験をしていて良かった」と思えるかもしれませんので、目の前の経験を少しでも自分自身の糧にしていきましょう。


