
「メタ認知」という言葉を聞いたことがありますか。メタ認知とは、自分の認知(考えや行動など)を俯瞰して捉えることを指します。「メタ」には「より高次の」という意味があり、メタ認知は、自分自身を、もう一人の自分が高いところから見ているイメージです。転職活動において、このメタ認知、つまり自分を客観視するスキルはとても大切です。
メタ認知が高い人は、自分の感情や状況を客観的に分析することができます。例えば、「現職の業務が嫌で転職がしたい!」と思った場面でも、その感情だけで判断するのではなく、どうして自分自身が今の業務が嫌だと思うのか、どのような業務が自分に合っているのかを整理して考えることができます。
一方で、メタ認知が低い場合、辞めたいという気持ちに引っ張られてしまい、とにかく面接を行き当たりばったりで受けてしまったり、Web上の評価の高い企業から受けたりして、(もちろんその企業がご自身に合っていれば良いのですが、)結果としてこれまで抱えていた本質的な辛さを解消できないリスクがあります。
メタ認知の高さは、面接突破においても重要です。面接では、「関わっているプロジェクトの概要を説明して下さい」といった、業務を俯瞰して説明できる力が求められます。メタ認知が高い人は、携わってきたプロジェクト全体の構造や目的を理解した上で、自分がプロジェクトのどの立ち位置に居て、どういったミッションを持って仕事をしてきたのかを説明することができます。
一方で、メタ認知が低いと、自分が任されているタスクそのものに集中しすぎてしまい、プロジェクトの全体像の理解ができていないことがあります。
他にも、苦労エピソードや強み・弱みを聞かれる質問も同様で、いずれも客観的な視点が無ければ、面接官の意図を捉えた回答が難しくなります。
メタ認知を高めるためには、自分の考えや行動を客観的に整理してみることが大切です。今の仕事に不満を感じたときは、その感情だけに目を向けるのではなく、「なぜそう感じているのか」を一段深く考えてみましょう。業務量が多いことが原因なのか、担当できる工程や裁量が限られていることがストレスなのか。顧客との距離が遠く達成感を得にくいことが理由なのか、それとも成長が鈍化していることに焦りがあるのか。理由を言語化していくことで、本当に解決するべき課題が見えてきます。
また、これまで携わってきたプロジェクトについても、目の前のタスクだけでなく、プロジェクト全体の目的を思い返してみてください。その中で、自分がどのような立ち位置にいて、どのような役割を期待され、どんな工夫をし、どのような成果につなげてきたのかを整理することで、プロジェクトを俯瞰して説明する力を養うことができます。
メタ認知を高めることは、面接突破力の向上につながることはもちろん、転職後のミスマッチを防ぐことにもなります。是非意識して取り組んでみてください。


