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第1226章
2025/08/01

ドラマ『明日はもっと、いい日になる』を見て感じた、“生活を守る転職”という考え方

私は母の影響でドラマを見るのが大好きです。今のところ今期1番好きなドラマは、児童相談所が舞台の『明日はもっと、いい日になる』です。福原遥さんが演じる主人公の夏井翼は、捜査一課を目指す刑事だったのですが、出向を命じられて児童相談所へ。犯人を捕まえる刑事から、家庭問題を解決する児童福祉司へと役割が変わり、仕事の進め方にギャップを感じながらも、親子に寄り添い問題を解決していくドラマです。

ネグレクトや虐待、子供の貧困など様々な問題が起こるのですが、それらの背景には、親の働き方が影響している場面がありました。過酷な労働環境や長時間労働からくる心の余裕の無さ、収入の不安定さ、パートナーの働き方によって育児が一方に偏ることによる疲弊など、職場での環境や業務内容や収入が、家庭に大きく影響していることを感じました。このドラマを見て改めて思ったのは、転職の選択は、自分の生活や家庭を守る手段になるということです。

転職を希望されている方々に転職理由をお伺いすると、業務内容やキャリアアップについてのお話をしてくださることが多いです。もちろん転職エージェントとしてキャリアアップを支援することは大切にしていますが、じっくりお話を伺うと、その背景として、「生活を変えるために仕事を変えたい」「家族のために働き方を変えたい」という思いがある場合があります。

幸いにも、IT業界は比較的働き方を選びやすい業界です。リモートワークやフレックスが普及している会社が多くあり、ライフステージによって働き方を選び直すことができます。また、スキル次第で役割や収入を高められる会社も多いです。今すぐ転職する予定はなかったとしても、必要になった時に”生活を守る転職”ができるように、常に備えておくことが大切です。備えるとは、他社で通用するポータブルスキルを身に着けておくことや、業務はもちろん業務外でも継続的に自己研鑽を続け、自身の強みを確立しておくことです。

備えておくことで、必要に応じて転職を選択できますし、現職で理解を得られれば異動で働き方を変えることもできる可能性もあります。

転職はキャリアアップの選択肢だけではなく、自身の生活や家庭を守るための選択肢にもなります。予期しない変化が起こった時にも、自分の意志で生き方を選択できるよう、日ごろからスキルを磨いて、備えておくことを意識しておきましょう。

筆者 古川 珠里
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