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コラム:転職の技術

第913章

ストーリーとしてのキャリア戦略

— 多様化するIT業界のキャリアモデル —

2019年7月12日

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優れた戦略に、ストーリーあり

今から10年前に「ストーリーとしての競争戦略」というビジネス書が流行しました。それまでも成功企業の事業戦略をまとめ上げた本は山ほどありましたが、同書の特徴は「事業の連続するストーリー性」に注目していたこと。「優れた事業戦略とは、思わず人に話したくなるような面白いストーリーだ」と言い切り、学者が使いがちな経営のフレームワークやメソッドを無理に使わず、事業戦略の面白さを一つのストーリーで説明しているのが同書の特徴でした。最初から完璧な事業戦略を描き切り、順調に成長を遂げてきた事業は存在せず、その場その場で連続した変化を繋ぎ合わせることに優れたストーリー性があるのだという論旨なのです。変化を恐れず、連続した長期的なストーリーを作ることが優れた事業戦略なのだと指摘していました。実は私も、最近この「ストーリーとしての面白さ」に気づく機会が増えて来たのですが、事業戦略ではなくキャリアとしてのストーリー性にあります。

多様化するキャリアマップ

ここ数年で、IT業界のキャリアモデルは以前よりも多様化してきたと思っています。下流から上流へ、技術者から管理者へというイメージしやすい(昔ながらの)キャリアモデルだけでなく、プロフェッショナルスキルを有していればプログラマでもサポートでも、自分が選んだ道で自由にキャリアアップすることが可能な業界なのです。

もちろん、技術の流行や市場のニーズ感から、市場価値の高い職種/低い職種というのは存在します。ただ、だからと言って皆と同じキャリアをただレールに乗って歩む必要はありません。エンジニアの数自体も少ないニッチなポジションで勝負し、エッジの立ったキャリアを作っていくような逆張りのキャリアでも良いでしょう。そう、キャリアの選択はもっと自由で良くて、自分にしかないストーリーであって良いと思うのです。

キャリアのストーリーをどう作るか

先日転職支援した方は、職種的には「デジタルマーケティングコンサルタント」になるでしょうか。ただこの方、元々はテレビCMの制作ディレクターという珍しいご経歴でした。その後、Webディレクターを経てマーケティングに関わり、今ではコンサルというユニークな経歴です。ただその方曰く、「常にクライアントにとって最適なプロモーションを考えていたら、自然と今のキャリアになったんですよ」とのこと。転職もそれなりの回数がありましたが、彼の中では明確な一つのストーリーがありました。気づいたらYouTubeを使った動画マーケティングの時代がまた目の前に来てしまい、自身の映像制作バックボーンがまたプラスに働きそうだと仰っていました。

自分にしかないキャリアで勝負

数年前に国内メーカーの業績が悪くなった際には、組み込みエンジニアの需要は下火になると言われていました。それが今は、IoTニーズの高まりで光が当たっています。日本にクラウドが浸透すればインフラエンジニアは不要という乱暴な議論もありましたが、結局クラウドの構築や環境移行を行っているのはインフラエンジニア達です。もっと前にはオフショアに任せればプログラマは要らないと言われていた時代もありますが、それがどうでしょう。エンタープライズITにもアジャイル開発が普及した結果、今ではコンサルティングファームでも手を動かせるプログラマを欲しています。そして今が全盛のサブスクリプションモデルでは、かつては単価の安い仕事と見なされていたカスタマーサポートこそが最も重要なポジションとされています。

流行りのバズワードだけに惑わされず、大局的にキャリアを捉えて、自身の強みを組み合わせたストーリーを作れば良いのです。
前述の通り、今のIT業界で「正しいキャリア」を求めるのはナンセンスです。それよりも、自分の経験と強みとキャラクターが活かせる、オリジナルなキャリアを見つけることが大事です。キャリアの方向性に迷われた際には、是非一度ご相談ください。

<鈴木 裕行>

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