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コラム:転職の技術

第810章

検討はロジカルに、決断はエモーショナルに

— キャリアを決める2つの軸 —

2017年9月1日

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転職回数を気にされるのは・・・

過去の転職回数が多かったにしても、企業側からは「問題無し」と評価される人もいます。むやみやたらに転職していれば話は別ですが、過去の転職した理由に「一貫性や理論性があれば、問題無し」と判断してくれる企業が、実は非常に多いのです。

何度か転職をしていたとしても、それぞれにしっかりとした理由や根拠があれば、傍から見てもそこに一定の納得感が付くものなのです。一方、マズいのが「特に理由のない転職」でしょう。理由もなくただ転職を2度3度と繰り返していると、どうしても「フラフラとキャリアを漂っている」ように見えてしまいます。

転職の目的を明確し、そこに向かって活動をするべし

転職をするにあたっては、まず何より「転職の目的」をしっかりと固める必要があります。年収アップでも、仕事内容でも構いません。最近は「フレキシブルな働き方」を求めて転職をする人も増えていたりもしますが、いずれにせよ「叶えたいこと」をしっかりと固めて、それに見合った企業を選択する事をお勧めします。一時の迷いと言いますか、ただサッとみた求人に応募してしまうよりも、自分の目的に合う転職先なのか、応募前から見極めていく必要があります。

よく言われることですが、「転職理由(≒転職を思ったきっかけ)」と、「志望動機(≒企業選定の軸)」は、論理的に繋がっていなければなりません。また、複数回転職をしている人であれば、「1度目の転職」と「2度目の転職」で、キャリアに対する思いが矛盾しているケースも、あまりよろしくありません。もちろん、年を重ねてライフステージが変わるにつれ、結婚や育児、介護といった事情からキャリアの方向性が変わる事はあると思います。ですが、それも尤もな根拠や、やむを得ない事情があるかによって、見られ方も変わってくるのです。

つまり、過去の転職理由に「ロジカルさがあるか」を、企業側は見ているのです。本人の思い、家庭の事情、世の中の市況感などあらゆる外的要因を踏まえた上で、その転職に論理的な納得感があるかが、ポイントなのです。

最後は、感性も含めて決断すべし

と、ここまで話しておきながらも、それとはまた相反する思いもあります。果たして「ロジカルさ」だけで、転職先を決めてしまっても良いものでしょうか?

転職先を決める時には、お伝えしたように転職の目的を明確にしたうえで、長期的なキャリアビジョンにもマッチした会社を、論理的に検討するべきだと私も思います。ただ、最後の決断する時には、やはり人間らしい感性も、それはそれで必要だと思うのです。

転職とは、極めてパーソナルな決断の場です。進学や結婚などと同じように、自分が自分の責任で決断をしなければなりません。その会社で本当に良いのか。最後は誰に頼るのでもなく、自分の感覚を信じるしかありません。

検討はロジカルに、決断はエモーショナルに。異なる二つの軸を大事にしながら、後悔の無い転職が実現する事を祈っています。

<鈴木 裕行>

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