COLUMN
コラム:転職の技術
第162章
2004/06/21

志望動機は何ですか?

「弊社に入社したい理由は何ですか?」
「志望動機は何ですか?」
就職の面接では必ず受ける質問です。

実は、リーベルでもコンサルタントを募集しています。基本的に志望いただいた方とはまずはお会いしてお話をお聞きするのですが、その面接の中でやはり必ず聞くこと、それは「志望の動機」です。そして、その返答によって、

A)
「もっとじっくり話を聞いてみよう、違う角度から意見を聞きたい、この方はどんな人間なんだろう、もっと知りたい」という風に前向きに興味をもつ場合と、

B)
「熱意を感じないな、ほんとに仕事内容を理解しているだろうか?もっと勉強してもらわなくてはいけないな」という風に後ろ向きに興味を失う場合があります。では、その違いは何なのでしょうか?

一言で言えば、「志望する動機が薄い」という印象を受けるとB)のパターン、逆に「志望動機が具体的で明瞭」という印象だとA)のパターン、になります。B)の「薄い志望動機」は、俗に言うマニュアルチックな内容で当たり障りのない言葉で埋められた内容、自己中心的な理由の羅列、まったく見当違いで勉強不足を露呈するといったものが相当します。既成の最大公約数的な言葉の羅列には血が通っていません。その人が見えてこないのです。

逆にA)の「具体的で明瞭な志望動機」とは、自分の頭で考えて自分の言葉で語る志望動機です。例えば、志望動機として「将来性に興味がある」と言ったときに、面接官に、「それは、どんな将来性?」と突っ込まれたら、A)の場合は、「どうして自分はそう考えたか、どういう点で期待しているか、それに向けて自分は何ができるのか、したいのか・・・」と深堀りして話すことができますが、B)だと「・・・」と詰まってしまうことになります。自分の頭で考え抜いていないから、応用が利かないのです。アドリブで発展させられない。

「なぜその会社に入りたいのか?」

かっこいい言葉でなくてもいい、高尚な内容でなくてもいい。
まずは自分に正直になり、真剣に「志望動機」を考えてみる、「なぜ?」を繰り返してみる、それで考えが詰まるようなら、その会社はあなたが本当に望む会社ではないのかもしれません。

<まりりん>

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