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コラム:IT業界転職の技術
第1031章

ちょっと待った! SNS返信、それ「応募」です。

2021年6月25日

コロナ禍での転職活動において以前と大きく変わったなと思うのは、圧倒的に「応募」がしやすくなったということです。これは求人が増えたからという意味ではなく、候補者様が気軽に企業とのアポを取りやすくなったから、というのがその背景にあります。

このコラムを見てくださっているということは何かしら転職に興味がある方々だと思いますが、実際どうでしょうか?登録されている転職サイトはもちろんとして、Twitter, LinkedInなどをはじめ様々なSNSを通じて企業から「話を聞かないか」「カジュアル面談はどうか」というお声がけは来ていないでしょうか。(ちなみに私が今LinkedInにログインした所(更新したのはずっと前ですが)6件の打診がありました。)

ただここで一点注意点があります。
この「お声がけに返信」するということ、それは企業への「応募」とみなされてしまうということをご存じでしょうか。
今回はこの「応募ということの意味」、そして「SNS返信の注意点」について追って行きたいと思います。

1. 応募とは何か

まずそもそも応募とはどういう状況を指すのでしょうか。
求人を見て、この企業・ポジションに応募したいと思い、書類を作成し、実際に応募をする。
それが一般的な応募の認識だと思いますし、少なくても我々転職エージェントから応募する時には「この企業のこのポジションに対してこの書類でこの日に応募しますね」という最終確認を取ってからしか絶対に応募はしません。個人情報の第三者提供と言って、これは我々エージェントが守らなければならない絶対的なルールだからです。

ただ、企業側からすると応募とは「何かしら候補者とアポを取ること」であり、若干ニュアンスが異なります。
各企業は人事システムを持っており、応募者を管理しています。
このシステムに登録されること=応募ということです。

つまり我々転職エージェントから応募をすると「リーベルからいついつに応募のあった候補者」ということで登録され、「応募」として処理されるということです。
加えて言うのであればシステムであるため、個人情報を入力することでどなたかいつ応募したかを一発で、モノの数秒で検索することが出来ます。
そして、「応募は先に応募した所(エージェント経由・直接応募問わず)が優先」というルールがあります。
その上で昨今何が問題になっているかと言うと、「応募したつもりはないのに応募になっていた」ということが特にこのコロナ禍で急増しているのです。

2. SNSで返信をすると、どうなっているか

コロナ禍でリモートワークが増え、簡単に言うと「ネットに触れる時間が長くなった」昨今、転職を少しでも考えている方としては、転職サイトはもちろんとしてSNSなどへの登録も増え、見る時間も増えたものと思います。
その結果としてコロナ前では稀にしか無かった相談がこの1年で数倍に増えています。
実例を挙げて説明します。

(1) 応募したつもりは無く応募に

昨年相談のあったXさんという方を例に説明します。
私はXさんと面談をした際に、ご経験やご志向から「あなたにはAという企業がマッチしていると思う」ということを説明し、A社の魅力、なぜAという企業がマッチしているかを説明し面談を終えました。
応募は決して焦るモノではなく、書類も整える必要があるためまずはじっくり考えていてから、改めてA社が気になるということであれば一歩ずつ進めて行こうということを説明していました。

その後XさんからもA社に応募をしたいという旨連絡を頂き、一緒に書類を作成し、面談から約3週間後に万全の書類でA社に応募をしました。
すると「Xさんは既に応募されているのでリーベルからの応募は出来ません」という旨の返信をA社から頂きました。

Xさんに状況を確認した所、実は書類を作成している時にSNS経由でA社の担当から連絡をもらったということで、「もう受けるのは決めている企業だし、軽く担当と話せるということのため応募をしたつもりはなく20分程度お話をした」ということでした。
残念ながらこれは立派な応募です。
私から応募をする前にA社とアポを取ってしまったことから(その時点でシステムに登録されています)、私からA社への支援は出来ず、Xさんは個人でA社を受けることとなり、結果としては一次面接でお見送りとなったという旨後ほど連絡を頂きました。
書類は出来ていても、面接の対策が出来ていなかったのです。

A社はどなたが受けても難しい企業であり、特徴をしっかりつかみながらそれぞれの面接対策をしなければ難しい企業でありましたが、逆にしっかり対策をすればXさんであれば十分合格する可能性のあった企業であったため、非常に悔しい思いをしたことを覚えています。

(2) 返信しただけで応募ということに

次に同じように昨年相談のあったYさんです。
Yさんは私と面談をした時にはまだどこも応募をしておらず、2度の面談の結果B社に応募することとなりました。しっかりと書類を準備の上B社に応募した所、なんとここでも「Yさんは既に別経路で応募されているためリーベルからは応募が出来ません」と連絡を頂きました。

Yさんに状況を確認すると「実はLinkedIn経由で連絡があり、既にリーベルさん経由で応募を決めている企業であったこと、また受ける企業からわざわざ連絡を頂いたにもかかわらず返信をしないのは失礼にあたると思い、「後日リーベルさん経由で応募をするためよろしくお願いいたします。」という旨返信をしました。応募の意志は伝えていません」ということでした。

これはいかがでしょうか。
実はこの「返信」も立派な応募です。
「いやいや!ただ返信をしただけだし応募は違う所からすると伝えているのにおかしい!」と思われるのも普通だと思います。
が、返信をするだけで「アポがあった」ということで返信の中身に関係なくデジタルに企業の人事システムに登録されてしまう、これはルール上問題無いことであり、一般的に起こっていることです。

実はYさんの場合には「応募はリーベルから」と強く決めて頂けていたこと、またLinkedIn経由でしっかりと担当に説明して頂けたため、結局私経由で応募出来ることとなり、面接対策も二人三脚で実施出来たことから無事に内定、入社となることが出来ました。
ただし、このYさんのように「応募経路変更」が出来た例は実は少なく、通常はどんな形であれ「アポ=応募」とみなされ、先にアポを取ったところから応募するしかない、というのが現状なのです。

3. ではどういう時に返信をすべきか

結論としては「既に行きたいキャリアが決まっており、希望を満たす企業からのオファーであると自身で判断ができ、自身の実力で受かる人」であれば、その希望企業からの連絡に今すぐにでも返信すべきです。
逆に、

  • どんな企業か分からない
  • 何となくしか転職を考えていない
  • キャリアが定まってない

場合に「良さそうな企業から連絡が来たから」という理由で返信をするのは、金輪際やめましょう。

後々「やっぱりあの企業が合致している」と思い正式に受けようとした時に、過去に何らかのアポを取ってしまったことでエージェント経由では受けられず、先述したXさんのように直接応募=自身一人の力で受けざるを得なくなってしまったという状況や、軽い気持ちで話をしていたことでマイナスイメージを残してしまい本選考に響いてしまった、となっては取り返しもつかないためです。

4. まとめ

SNS経由で応募をし、実際に希望の企業に転職されたという方も多くいらっしゃるでしょうし、それも一つの転職活動方法です。
稀に「書類も作らずになんとなく話をしていたらそのまま内定をもらった」というような話を耳にしますが、たとえそれが事実だとして、幸せな転職と言えるでしょうか。
やはりきっちり調べて、自身の転職理由を満たし、希望条件にも合致し、比較検討をした上で決めなければ何かしらの後悔を生む原因となりますし、短期離職の原因にもなりかねません。

そしてそもそも「応募したつもりが無かったのに応募となっていた」という状況を防ぐために、
「SNSで返信をする=応募とみなされる」
「応募をするならばしっかりと対策をする」
この基本だけは押さえて頂ければと思います。

企業としても、応募してくれたのであればどうにか合格して頂き入社して欲しい、と思って時間を取ってくれています。
断言しますが安易な「応募」は誰も得をしません。

そしてそもそもキャリア自体に迷っている、ということであれば、いきなり企業にアポを取るのではなく(応募するのではなく)是非一緒にキャリアを考えてくれるエージェントに相談の上、方向性をじっくりと定めて頂いてから行動して頂きたいと思います。

筆者 高田 祥
著書
  • 「キャリア設計論 エンジニアの本音、エージェントが語る転職の真実」
コンサルタント実績
資格
  • 情報処理安全確保支援士(第019946号)
  • 上級個人情報保護士/個人情報保護士
  • 個人情報保護監査人
  • Security+
  • 情報セキュリティ管理士
  • 第一級陸上無線技術士

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