イシューを押さえる | 転職の技術 | IT転職 エージェント リーベル

コラム:IT業界転職の技術
第1009章

イシューを押さえる

2021年1月15日

イシューとは、例えばビジネスにおいては「解決すべき課題」を指し、会話の場合であれば「何に答えるのか」「相手の関心は何か」ということを指します。

最近は新型コロナの感染拡大により、メディアで政府等の情報発信を聞く機会も多いかと思いますが、その説明に納得できたりできなかったりと様々ではないでしょうか。

では、納得できないと感じている人は、なぜ納得できないと感じるのでしょうか。それは聞いている説明が、自分自身のイシューに答える回答になっていないからだと思います。

知りたい情報は人それぞれですので、全ての人のイシューを満たす回答というのは難しいのですが、だからといって抽象的な表現で説明をしてしまうと、結局は聞きたいことに答えていないと判断され、説明しているのに説明になっていないという事態を招いてしまうことがあります。それは、企業との面接の場面でも同じリスクがあります。

「面接は得意ですか?」と聞かれて、得意でないと回答する人は、得意でない原因は何かをまず考え、解決すべき課題を整理する必要があります。

緊張して上手く話すことができないという人は、緊張をゼロにすることは難しいのですが、準備不足の不安から緊張しているのか、人前で話すことに対して緊張しているのかなど、課題はどこなのかを考えていきます。

準備不足であれば、自分が面接官だとしたら自分に何を質問するのか、自分を採用するにあたっての懸念は何かなどを考え、それに対する答えを全て用意しておくことが対策の1つになったりします。また、人と話すことに対して緊張しているのであれば、面接の場数を増やして経験を溜めることが対策の1つになったりもします。

緊張はそこまで懸念ではないけれども、質問に対する回答が上手くできないという課題があるのであれば、質問のイシューを押さえることを考えてみてはいかがでしょうか。

例えば、「自己紹介をしてください」と質問されたとしたら、あなたはどう答えますか?

自己紹介ですので何を話すかは自由です。出身地、年齢、学歴、職務経歴、強みなど、何を話しても自由ですし、話す長さも自由です。だからといって、面接で何でも好きに長時間話して良いのかというとそうではありませんよね。

面接での質問1つ1つに対してイシューを押さえ、「何に答えるのか」「相手の関心は何か」ということを考えなければ、冒頭で記載した様に、相手のイシューを押さえていない回答をしてしまい、説明が説明にならない事態を招いてしまいます。

そして、イシューは押さえ方によって変わります。

中途採用の面接という場面においての「自己紹介をしてください」という質問に対し、例えば、出身地や年齢などを話す必要があるかどうかを考えてみましょう。

Uターンなど地域限定職のポジションに応募しているのであれば、出身地を自己紹介に入れても良いかもしれません。それが応募理由や志望動機にもつなげることができます。ただし、地域限定のポジションに応募していないのであれば、出身地を話す必要性はなくなります。

これが、イシューは押さえ方によって変わるということで、その結果、同じ質問であってもイシューの押さえ方で回答内容が変わるということです。

年齢については履歴書を見れば書かれているので、あえて面接の自己紹介の場でわざわざ話す必要はないと考えられます。それはなぜかというと、年齢という情報以上に、相手があなたの自己紹介で聞きたい関心は何かということを考えていきます。

履歴書に記載されている年齢などの情報よりも、即戦力採用を考えている企業側にとっては、自己紹介では、端的にあなたの職務経歴や強みが知りたい情報ではないかと判断します。そのため、中途採用の面接においての自己紹介では、職務経歴を中心に話しておくことで、相手のイシューを押さえることができる可能性が高いです。

イシューは更に深く考えることができます。

例えば、職務経歴を知りたいのであれば、既に提出している職務経歴書を見ればよいので、自己紹介で話す必要はないのではないか、と考えることもできます。これについては、相手の面接官の立場を想像してイシューを考えていくことができます。

面接官が書類選考を実施した人事の方であれば既に職務経歴書に目を通している可能性はあります。ですが、書類選考は人事が実施し、面接は現場社員が実施している場合は、面接を担当している現場社員が、通常業務や他の面接と並行して担当している場合があるために、あなたとの面接の時間までにあなたの職務経歴書を見ていない可能性があります。

例えば、業務で会議がある場合、事前に会議資料が配布されている場合の会議と、会議の開始と同時に資料が配布される会議の場合では、会議の最初の説明の仕方を変えると思います。その様な場合と同じと考えるとイメージしやすいのではと思います。

初対面で職務経歴書を読んでいない面接官だと仮定すると、まず相手が関心を持つのは、あなたがどの様な経験(技術、フェーズ、マネジメントありなし、業務知識など)を持っているのか、その経験が今求めている要件とマッチするのかということに一番関心があると考え、中途採用面接の冒頭の自己紹介では、この要素を整理して重点的に伝えることが、面接官のイシューを押さえることにつながると考えることができます。

また、中途採用の自己紹介では回答内容だけがイシューではありません。

「1〜2分で相手にわかりやすく端的に整理をして職務経験を言語化できるか」という説明力も、話す内容と同時に見られていると考えます。そう考えると、長時間話すのは面接官のイシューを押さえていないことになり、企業が求める経験を持っていたとしても、説明力不足という判断でお見送りになる可能性があります。

いかがでしょうか。今回はイシューを押さえるという話を、中途採用の面接対策につなげてみました。「解決すべき課題」「何に答えるのか」「相手の関心は何か」ということを意識して面接準備をしてみてください。1人で準備が難しいという場合は私にご連絡いただければと思います。

筆者 南條 充
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