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第1242章
2025/11/28

ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』で感じた、言葉選びの重要性

以前は、ドラマ『明日はもっと、いい日になる』についてコラムを書きました(https://www.liber.co.jp/job-change-column/column1226/)が、相変わらずドラマ好きなので、今回は『じゃあ、あんたが作ってみろよ』をテーマにコラムを書きます。

このドラマの主人公は、古い価値観を持つ海老原勝男(竹内涼真さん)と、恋人を優先しすぎて自分の気持ちを後回しにしてしまう山岸鮎美(夏帆さん)。亭主関白な勝男との関係に疲れた鮎美は、勝男からのプロポーズをきっかけに別れを決意します。別れた理由が分からなかった勝男は、同僚から「彼女が振る舞ってくれていた筑前煮を作れば気持ちが分かるのでは?」というアドバイスをもらい、筑前煮作りに挑戦していきます。

何度も筑前煮作りに挑戦し健気に頑張る勝男ですが、どうしても鮎美と同じ味にならず苦戦。そんな時、偶然再会した鮎美に対して、「レシピ教えてくれる“だけ”でいいんだけど」と伝えてしまいます。勝男としては、負担をかけないようにという気遣いのつもりで、レシピだけでいいから教えてほしいという意図で伝えた言葉ですが、鮎美は、「結局、私のことではなくレシピが欲しいだけなのか…。」と悲しそうな表情を浮かべてしまいます。

何気ない会話であれば流せる言葉も、別れた後の会話なのでセンシティブに言葉を受け取っていた場面でした。このように言葉を細かく見られるのは、面接でも同じだなと思っています。

面接で起こりうる例として、転職希望者が「○○“であれば”やってみたいです」と言えば、面接官は「他のことはやりたくないということだろうか」という想像をされるかもしれません。また、コンサルや営業職を希望する理由として「技術“ではなく”提案がやりたいと思ったから」と伝えてしまうと、「技術から逃げたいだけなのでは?」と捉えられてしまうこともあります。

他にも、キャリアビジョンを聞かれた際に、意欲を伝えたくて「どんなことでもやります!」と言ったとしても、「キャリアビジョンを持っていないのだろうか」と思われることも。このように、面接では言葉を慎重に受け止められるため、何気ない言い回しであっても、意図しないネガティブな印象を与えてしまうことがあります。

実際、スキルや意欲は十分なはずなのに、面接での細かな言葉選びや言い回しでお見送りになってしまうケースは珍しくありません。語尾や接続詞にネガティブな言葉が入っていないか、また、抽象的で曖昧な言葉ではなく具体的に話せているかどうかをチェックしましょう。伝えたいことをどのような言葉を使って伝えるべきなのか、一言一言丁寧に面接準備をしていただきたいです。

筆者 古川 珠里
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