
グローバルで活躍したい方へ
IT業界でも、英語を活用するポジションでの転職を希望される方が増えてきました。英語アプリなどで従来よりも学習しやすくなったこともあり、転職のタイミングでグローバルでの挑戦機会を求められる方が増えています。
合わせて企業側もグローバルポジションが増えていますが、実は以前よりも選択の幅が増えてきていると感じます。
グローバルポジションといいますと、一般的には外資系企業をイメージされる方が多いかもしれません。実際に外資系企業への転職を目的として転職活動をされる方もいますが、実は日本企業でもグローバルに挑戦出来るポジションが増えてきています。今回は企業や環境によって分かれるグローバルポジションの特性について考えてみたいと思います。
外資系企業と日系企業のグローバルポジションの違い
まず外資系企業の特徴として、グローバルプロジェクトの豊富さがあげられます。海外のコンサルタントや現地企業との協業機会が非常に多く、ITにおける上流から下流までをリードする機会が豊富と言えるでしょう。特に大手企業では世界中にIT人材やユーザーが存在しており、グローバルでのコミュニケーション機会が多く存在しています。
合わせて、単に業務やプロジェクトで英語を使うだけでなく、社内のレポートや文書などでも英語を使うという環境面の特徴があります。社内における公的な文書、コミュニケーション等でも英語を活用する場面が多くなりますし、場合によっては上長にあたるレポートラインが国外というケースもあります。社内にも海外出身の同僚がいたり等、社内の環境からもグローバルを味わえるのが特徴です。
一方で、日系企業であっても海外プロジェクトへの挑戦は可能です。当然国内のプロジェクトも多くありますが、グローバル意欲の高い日系企業にはヘッドクォーターという固有の魅力が存在しています。
世界規模で、システムやデジタルサービスの企画構想をリードするという役割です。単にシステムを導入や開発をマネジメントするだけでなく、そもそもグローバルのあるべきシステムを検討・構想するという、ヘッドクォーターでこそ味わえる魅力です。外資系企業と比べると規模感は限られるかもしれませんが、だからこそ自社のアセットやコアプロダクトを活用した最適なシステム・サービスの構想に関われるという魅力があります。
外資系と日系、双方にそれぞれの魅力がありますが、実は日系企業でもM&Aに意欲的な企業を中心に、グローバルポジションが増えてきています。
海外M&Aによるグローバルポジション
10年ほど前まではドメスティックな日本企業として知られていた会社であっても、ここ数年の積極的なM&Aによって海外の売上比率が非常に高まってきた企業も存在しています。グローバルでの活躍機会が爆発的に高まっている環境と言えるのです。
海外企業を買収すると、PMIと称される企業統合プロセスを実行します。企業統合としてすり合わせるのは制度面だけでなく、オペレーションやシステム等も含まれ、企業統合にはIT技術者の活躍が不可欠です。それをグローバルでリード出来る人材は、まだまだ限られています。
またPMIもひと段落したタイミングで、次はグローバルのガバナンス強化が必要になってきます。セキュリティや運用、教育、品質など、システムを現地任せにせずグローバルで管理しなければなりません。更に、その先には長期的なロードマップを描いていく必要があります。グローバルヘッドクォーターとして、従来の日本企業としての視点だけではなく、海外含めたIT施策を新たなレベルで検討する必要が出てくるのです。
このように、海外M&Aに成功した日系企業では、実はグローバルでの活躍する土壌が豊富に存在します。急激に海外比率が高まった日本企業には、まだそこまで英語に精通した人材が少ないこともあり、中途採用でもグローバル志向のIT人材を積極的に募集しています。ご志向される方には、是非お勧めしたいポジションです。