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第1110章
2023/03/10

コミュニティがもたらす力

最近、非常にモチベーションが上がっております。というのも、今年の目標の一つに「コミュニティを大事にする」というのを入れておりまして、着実に実践しているのですがこれが私にとって非常にたくさんの気づきをもたらせています。今回はそんな現在の私の体験から得た気づきを共有させていただきたいなと思います。

日常生活でのコミュニティは少ない

社会人になって日々生きる中で関わる人はどのくらいいるでしょうか。会社と家族、大きくその二つがメインになってくる方が多いのではないでしょうか。私もそうですが、1人暮らしの人になると、専ら平日は会社の人と関わることがメインになってきますよね。そうなると日々話をする人は会社の人、さらには同じ部署の人など限られた人になってきてしまうかと思います。

するとどうでしょう。少ない人の中で信頼関係は築くことができ、仲良くはなれるかもしれません。ただどうしても仕事の愚痴が多くなってきてしまったりと、会話の中から新しい何かを生み出す確率というのは下がってきてしまう気がします。これはあくまでも私の経験談も踏まえてということですので、もちろんそうではなく、信頼関係ができたからこそ生まれるモノもあるかもしれませんし、原因は他にもあるかもしれません。ただコミュニティが限定され関わる人が少なくなってしまうと、その分出てくる意見の数が少なくなってくるというのは間違いなく言えることですよね。

だからと言って、日常生活に支障が出るということではありませんし、別に少ないコミュニティでも仲のいい人がいればもちろんそれで充分というのもわかります。ただ、いろんなコミュニティとかかわりを持つことでいろんな人の意見が聞けたり、自分の中の引き出しが増えたり、そこから新しいことが生まれたりと、日常の中に刺激をもたらすことができるのではないかなと私は思います。

新しいコミュニティを作るメリット

今、私は社会人になって初めて社外の集合研修を受けております。国家資格を取得するための集合研修なのですが、オフラインで開催されており毎週土曜日に同じメンバーで集まって数カ月間の講習を受けるようになっています。資格を取得したかったので申し込んでみたものの、普段会社の人としか関わらないので初めは非常に緊張していて、どんな人がいるんだろう。みんな優秀な人ばっかりだったらどうしよう。と不安が勝っていました。

ただ実際に講習が始まった今、めちゃくちゃ楽しいです。これは声を大にして言えます。そのくらい自分にとって意義のある時間になっています。講習は1日がっつり時間を使ってするので学生時代ぶりの勉強となり、平日の仕事が終わった土曜日ということもあり体力的には非常にきついときも正直あります。ですがそれ以上に毎回得るものが多く、刺激を受け、日々の生活のモチベーションになっているのです。

もちろん講習自体で学ぶことも楽しいです。ただ一番良かったことは、「新しいコミュニティができた」ということです。会社も年齢も生きてきた環境も全く違う人たちが集まることで、何か一つの話題に対して議論する際にもそれぞれ着目する観点が全く違います。誰かの質問に対しても、全然違う答えが返ってきます。これが非常に面白いのです。

今通っている講習は、資格取得のための講習なので自分のキャリアについて何かしらの将来ビジョンを持った上でチャレンジしたいという心意気のある人たちが集っています。そういった人を見た上で自分が感じる気づきはたくさんあって、そこから更に自分の考えも深まっている気がしていますし、何よりも更に頑張ろうという刺激を受けています。また新しく知り合った人たちではあるものの毎週会っているメンバーなので、心理的安全性も徐々に高くなってきていて、今では毎週土曜日が楽しみになっています。日々の生活の流れの中に一つ新しい風が吹き、自分の居場所が新しくできた。これがまさに、コミュニティを増やすことの価値だなと感じています。

コミュニティの作り方は様々

もちろん、オフラインの講習となるとご時世的にも気になる方もいらっしゃるでしょうし、スケジュール面でもハードルは少し高いかもしれません。ただそれ以上に得られるものは多く、自分の人生においても重要な影響を与えてくれた人たちだなと感じております。また何より、日々のモチベーションアップにつながるのがいいところです。

ですので、もし何か勉強したいことがある、気になっている資格があるという方は、一人で勉強するのももちろんいいですが、何かしらの集合研修や誰か新しい人たちと関われるようなモノを選んでみても良いかもしれません。最近はWebで様々なスクールがあったりしますが、中でもSlack等でオンラインのつながりを持てるようなものですと、勉強自体は1人ですが新しいコミュニティができることはとても大きな意味になってくると思います。

またコミュニティを増やすというのは、勉強が全てというわけでもありません。例えば、学生時代の友達に久しぶりに声をかけてみるだけでも社会人になって環境も違う人の話が聞けていいと思います。私も久しぶりに中学時代の部活の仲間や、幼稚園時代からの幼馴染に連絡をとって会ってきたのですが、それぞれがそれぞれの経験をしていて非常に刺激になりました。社会人になると新しく友達を増やすというのも、それこそ会社の同僚などが多いかもしれません。ただ昔のコミュニティを復活させるというのも一つの手段です。

もちろん、今あるコミュニティは大事にしていただいたうえでですが、これを機に新しいコミュニティを作ってみるのも普段の生活に深みが出てよいかもしれませんね。

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