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第1079章
2022/07/08

「志望動機」欄に悩む…応募時どうしたら良い?

書類が完成し、いざ企業に応募!となった際に悩むのが「志望動機」の欄。
「そもそも書かなければいけないの?」という質問をよく頂きますが、結論としては「書けるならば書いた方が良い」です。
とはいえ「書かなければいけないか」というと答えはNoで、応募時に記載をmustにしている企業は意外に少ないです。(企業により応募時に記載しなければいけない企業もあるためあくまで一般論です。)

理想としては全社調べて全社オリジナルのものを書くべきですし、書いた方が良いことは言うまでもないですが、皆様の事情により全社書くことは難しいこともありますよね。
今回はそんな書類応募時に悩む志望動機欄についてまとめます。

1. 「志望動機欄無し」で応募するとどうなるか?

答えは「プラスマイナス0」です。
その企業に入りたいという理由を書かずに応募するわけですから、志望動機は面接で聞くしかありません。
つまり企業としては、書類選考上は職務経歴書や履歴書の経験や経歴から「会いたいと思うかどうか」をデジタルに判断するだけということです。

では志望動機に「御社はこういうことをやっていて、ここに興味があり、こういう所で私の経験を活かせる!」という熱いメッセージがあり、まさに的を射ている場合にはどうなるか?というと「お、経験としては多少薄いかもしれないけどうちに興味を持ってくれているなら会ってみようかな?」と、経験上多少届かない場合でも通過の可能性を上げる一助にはなり得るということです。
逆に、志望動機に書いてあることが的外れの場合「え、うちのこと全然知らずに応募してるじゃん…」ということで「マイナスになることもある」ということは押さえておきましょう。

2. どういう時に志望動機を書くべきなのか

書類応募時に記載がmustの企業以外で、どういう時に書くべきかというと「志望度が非常に高い」「熱意を伝えたく、どうしても面接をして欲しい」と思う企業に応募する場合です。
先述の通り良い記載があれば書類通過率を上げられる可能性もありますし、またせっかくその企業を調べて「受けたい!」と思うポイントがあるならば、アウトプットしなければその思いは伝わりません。
1時間かけてその企業について調査し、「受けたい!入社したい!」と思っても、その思いをしっかり書かなければ相手には伝わりませんし、「面接で言えば良い」と思って書類に書かなかったことで「書類選考NG」となってしまっては元も子もないですよね。
志望度が高く、しっかり調べたならば、その思いをしっかりと書いてあげましょう。

3. どういう時に志望動機を「書かずに応募」すべきなのか

基本は書いた方が良いというのを前提としつつ、「そこに時間がかかってしまうならば書かずに早めに応募した方が良い」時というのもあります。
例えば

  • 既に他社の選考が進んでいて急いで応募しなければ間に合わない時
  • 面接で話すことは出来ても、どうしても書類として書くのは苦手で時間がかかってしまう時

などです。

既に他社を受けている時に「こんな求人がオープンしたのか!」「こんな良い企業があるなんて知らなかった!」という求人に巡り合う可能性もあり得ます。
そんな時に、すぐ志望動機を文字としてしっかり書ける方ならば書いた方がもちろん良いですが、どうしても文字に起こすのが苦手な方もいらっしゃいますよね。
同様に「1社1社しっかり調べて書こうとすると1日に1社が限界…早く応募しないと予定が合わないのに」というような場合には、むしろ焦って書くと「マイナス」の志望動機になってしまう可能性もあるため、そういう場合には「書かずにスピード感を優先」した方が良いとアドバイスをする時もあります。

もちろん、面接に入った場合にはしっかりと志望動機を伝える必要があるため「書類選考が通過したらしっかりと言葉で話せるように準備をする」必要はあります。
※本題とはズレますが応募時に興味の無い企業に五月雨に応募するのはやめましょう、「面接に入っても志望動機が答えられない」では応募をする意味がありませんし誰も得をしません。

4. 志望動機を書くならばどのくらい書くべきか?

「3~5行、1,2文でも十分」というのが答えです。
あまりダラダラと長く書くのはお勧めしません。
「ドキュメント力」も見ているのが書類選考ですから(逆に転職活動においてはこの書類からしか企業は候補者のドキュメント力を測ることは出来ないため)まとまりのない文章を書くのは「マイナス」になりかねません。
しっかりとその企業を志望する理由を一言、その理由を一言で伝えられれば「お、ちゃんと調べてくれているし熱意もありそうだ。細かくは面接で聞こう」と思ってもらえるものです。

よくある長くなってしまう例としては、中長期のビジョンや「あくまで個人の願望」までも書き連ねてしまうことです。
志望動機はあくまで「今その企業を志望する動機」ですから「将来こうなりたい」という将来の展望までを書く必要は無いですし(それは面接で1,3,5年後ビジョンなどを聞かれたときに回答すれば良いです)、「こういうことをやりたい!」という願望を強く書きすぎるのも「そこまでは出来ないんだけど…」といったマイナスイメージを与えることになりかねません。
聞かれた質問に端的に回答する(面接での対策にもなりますね)という点を押さえれば良いということです。

とはいえ、「本当に熱意があるから、もっとがっつり書きたい!時間がかかっても良い!」という場合には、別途「志望動機書」を用意すると良いです。
フォーマットは基本自由で、「志望動機」はもちろん「短中長期でこんな風に活躍できる」ということや「こんな記事を読んでこの部分に興味を持ったし、自分のこんな経験を活かせる」ということをA4用紙一枚程度にまとめてあげれば良いです。
先述のように「的外れ」なことを書くと墓穴を掘ってしまう可能性もありますが、志望動機書まで作ってくれるということは、それだけ自社のことを調べてくれ、熱意があるというのは十分伝わるため、時間に余裕もあり熱意をしっかり伝えたいという場合には準備するのも一つです。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。
まとめますと

  • 志望動機は無くてもプラスマイナス0
  • 書く場合にも端的に書くこと
  • 諸事情によりスピード感を優先せざるを得ない場合には「書かない」という選択肢もあり

ということです。

「志望動機が書けない…」ということで応募までに時間がかかってしまい、なんとその間に応募しようとしていた求人がクローズになってしまった…という方も何名も見てきました。
それでは本末転倒のため、「書かない勇気もまたひとつ」ということを今回は伝えたかった次第です。書類作成にあたっての何かしらの参考になれば幸いです。

<ジャパ>

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