COLUMN
コラム:転職の技術
  1. IT転職リーベル ホーム
  2. コラム:転職の技術
  3. 2021年のIT転職を振り返る。年齢よりも実力重視を感じた1年でした。
第1051章
2021/12/03

2021年のIT転職を振り返る。年齢よりも実力重視を感じた1年でした。

2021年もいよいよ12月に入り、リレー形式で毎週掲載しているこのコラムも、私が2021年に書く最後のコラムとなりました。(昨年と全く同じ書き出し…笑) 昨年に引き続き、今年も新型コロナの影響はありましたが、振り返ると、昨年変化した部分が今では標準になった部分もありますので、今年の最後にまた1年の振り返りを記載してみたいと思います。

今年の転職相談の面談は100%がWeb面談でした

昨年は、本格的に新型コロナの感染が拡大した4月以降は全てWeb面談でしたが、今年は1月から12月まで全てがWeb面談でした。緊急事態宣言があけても、転職相談者の方はWeb面談をご希望されていましたので、転職エージェントとの面談はWeb面談が標準として根付いたのかなと実感しております。

また、リモートワークから出社に戻す企業も少し出てきてはいますが、リモートワークを今後も継続したり出社とリモートのハイブリッドにしたりなど、昨年の変化がそのまま標準になっている企業も大多数ですので、新型コロナが大きなパラダイムシフトを起こしたのは間違いありません。

業務をしていても対面の方がコミュニケーションがしやすいのですが、パラダイムシフトが起こってしまった今、自分が時代に適用していかなければ損失を受けることにもなってしまうため、固定概念にとらわれることなく変化しなければならないと実感しております。

今年私がご支援した方は100%がWeb面接でした

昨年、私が転職活動のご支援をさせていただいた方では、面接全体の約87%がWeb面接でしたが、今年は年間を通してご支援させていただいた方の面接は100%がWeb面接でした。

全く会わないのもミスマッチに繋がる可能性があるということで、内定後のオファー面談は対面でというケースはありますが、リモートワークと同様に一部の企業が対面面接に戻してはいるものの、今でもWeb面接を継続している企業が大多数であり、企業との面接もWebが標準になってきているのだと実感しています。

私が転職活動をした時は、業務後に急いで会社を出て面接を受ける企業を訪問し、対面で面接を受けるというのが標準でしたので、これは大きな変化であり、転職活動がしやすい時代になったと思います。

年齢よりも実力重視を感じた1年

IT業界の転職市場は、新型コロナの影響をあまり受けなかったということは昨年も記載した通りですが、今年はより顕著に感じました。また、転職活動で見る求人票に年齢が記載されていることがありますが、今年は年齢よりも実力を重視した採用をしている企業が多かった印象があります。

例えば、求人票の募集年齢には30代と記載されていても50代の人が合格したケースがありましたし、第二新卒OKでも、これまでは流石に社会人1年目の方はお見送りになっていましたが今年は合格したケースがありました。

IT業界の転職市場は人材不足が続いており、採用する企業側も、応募者の方が高い実力や高いポテンシャルを持っていれば、年齢にとらわれることなく積極的に会っている流れを感じます。ただし、年齢に関係なく採用される方は、企業が採用したいと思える「何か」を持っている必要があります。

50代の方は大きな組織の中で特定分野に関してその組織でトップの経験・実力・実績を持っている方でしたし、1年目の方は入社してすぐ炎上プロジェクトに入り、しかもリーダーが退職したためいきなりリーダーを任された様なハードな経験を持っている方でした。共通するのは同世代と比較して高いスペシャリティや厳しい経験を乗り越えている点です。そして年齢に関係なく柔軟に学び自己研鑽をされていました。

自分の強みのポータブルスキルは何かをあらためて整理し、市場価値を高める努力をし、価値ある実績や経験を積めば、企業から評価される転職市場になってきていると感じます。

2021年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

昨年記載の内容をあらためて記載させていただきますが、私も30代で初の転職を経験していますが、新卒から同じ企業に長く在籍していると居心地が良く、評価されていると感じてしまっていました。ですが、転職活動で外に目を向けてみると、会社での評価と市場価値とに大きなギャップがあることに気付き、狭い価値観の中にいたのだと考えさせられました。

時代と共に価値基準は変化しますし、これからは1社経験ということが逆に新しい環境への適応力という観点で不利に評価される可能性もゼロではありません。コロナ禍だから転職を控えるのではなく、逆に背中を押されていると考えることもできます。年末年始であらためて将来について考えられてみてはいかがでしょうか。2021年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします。

筆者 南條 充
#関連記事

関連記事

注目のキーワード: