転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

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株式会社NTTデータ

K.Eさん

就職氷河期に入社したSI会社からの転職を決意
実作業の経験値と実直な性格が評価されSI最大手へ

プロフィール
私立大学の情報理工学部卒業後、中堅SI会社に入社。合併により大手SI会社に勤務となる。インフラエンジニアとして約10年間、要件定義からテストまでの導入案件、保守運用まで一貫して経験。オンプレ環境からクラウド環境への更改も数多く実績を積んだ。新たな活躍の場を求め、リーベルの支援を受けながら転職活動に挑み、NTTデータに内定。
時代は就職氷河期。40社を受けて唯一内定が出た中堅SI会社に入社した。
入社前、突然合併する通知を受け、実際に入社したのは大手SI会社。インフラの担当となり、NTTデータの仕事を知る機会を得る。
そこで目にしたのが、NTTデータのシステム構築・運用の品質が抜群に良いこと。以後、システムの手本として、自身の脳裏に刻まれた。
それから約10年。インフラエンジニアとして多くの実務経験を積んだ。だが、今のままでは技術面での成長が見込めない。
転職を決断し、目指したのは自分が理想とするあのNTTデータ。面接では緊張で頭が真っ白になり、ピンチに立たされる——。
窮地をどう乗り越え、内定を獲得したのか。そして、NTTデータはどの部分を評価したのか。本人に事の一部始終を聞いた。

新人時代に目の当たりにした最大手のシステムの品質

算数、数学が得意で将来はゲームを作りたいと思っていた。大学ではプログラミングを勉強。ゲームは諦めたが、せっかく身に付けた技術は生かしたいと考え、入社したのが中堅のSI会社だった。

—— IT業界への就職を目指しましたが、就職活動は厳しかったようですね。

Eさん:ちょうど就職氷河期と言われている時代で、約40社を受けてようやく内定を手にしたのが中堅SI会社でした。ただ、そこから予期せぬことが起き、入社前に大手SI会社と合併することが通知されたのです。結局、4月から入社したのはその大手SI会社。事前に興味がある分野を聞かれたので、何となく「通信」に丸を付けたところ、インフラ担当の部署に配属となり、大手通信事業者を担当することになりました。

—— 希望したわけではなかったが、インフラの担当になった。

Eさん:そうです。仕事は、大手通信事業者向けのシステムの運用を3案件同時並行で行ったり、その運用を行いつつ、システムの更改プロジェクトに参画したりするなど、ハードで物量が多く、毎日帰宅が午前0時になる時期もありました。その3案件のシステムは稼働から年月が経っているため、ハードウェアの障害も多かったのです。ただ、大手の厳しい要求に対応し、障害の復旧も数多く経験したおかげで、どんな困難でもやり抜く力は身に付いたと思っています。また、こうして実際にインフラエンジニアとして導入や更改、運用を行ってみると、縁の下の力持ち的な立場に非常にやりがいを感じ、真面目な性格の自分にも向いていることに気が付きました。

—— 数多くの保守運用、システムの更改案件を経験する中、最も記憶に残っていることは何ですか。

Eさん:入社当初に目の当たりにしたNTTデータがプライムベンダーとなった案件です。NTTデータはシステムの品質が本当に優れていました。ドキュメントは一つひとつしっかりと作り込まれ、レビューの体系も整っており、その後に経験した他の様々な案件と比較しても、その凄みは飛びぬけていました。それ以来、私の中ではNTTデータの品質が理想形となり、自身の仕事の中でも、できるだけ近づけるように意識したことは多々ありました。

—— 約10年、インフラエンジニアとして活動し、後半はシステムの更改案件のプロジェクトリーダーも任されるようになりました。

Eさん:オンプレ環境からクラウド環境へのリプレイスも何度か経験し、そのノウハウを物にすることができました。リーダーとしては、コロナ禍で大半がリモートワークになる中で、気を付けたのがメンバーとのコミュニケーションです。社員や協力会社のメンバーが私に相談や意見を言いやすい環境を作り、毎日一人ひとりにチャットで声を掛け、困っている様子であれば個別に電話をするなど、気を配りました。一方で、知識が属人化していることを問題視し、自らが中心となってドキュメントの更新にも注力。これは新人時代に目にしたNTTデータの取り組みを意識したもので、上司からも「管理しやすくなった」と評価されたことを覚えています。

—— そうした中、転職を考えるようになりました。理由は何でしょう。

Eさん:本音でいうと、就職氷河期で唯一内定を取得できたのがその会社。より自分に合う会社、求める仕事がある会社に行きたいという気持ちは常々ありました。また、この先、プロジェクトリーダーとしてWindows OSのみを構築する案件が増えることを上司から示唆されたことも理由の一つ。その構築はそれほど難易度が高くなく、インフラエンジニアとしての成長が数年間見込めなくなることが予想されました。そんな状況の中、新人の頃に私のOJTを担当され、既に他社に転職された先輩にたまたま連絡を取った際、再度転職に成功したという話を聞いたのです。私は今がその時だと直感し、先輩が転職活動で支援を受けたエージェントの紹介を依頼。そこで、教えていただいたのがリーベルだったのです。

“急かされない”転職活動と面接特訓

リーベルの支援を受けて始まった転職活動。他のエージェントにもサポートを依頼し、2社体制で活動を進めることにした。だが、早々に支援を受けるエージェントをリーベル1社に絞る決断を行った。その理由はいかに。

—— リーベルの他に、もう1社のエージェントからも支援を受ける体制で転職活動をスタートさせました。

Eさん:そのエージェントはゲーム会社への転職が強いところでした。ただ、顔合わせをした時、出だしから30社くらいの求人票を一気に説明され、私が1時間弱で書き上げた、まだ不完全と思われる職務経歴書を「全社にそのまま送ってしまいましょう」と言われたのです。これにはさすがに驚き、やや気持ちが引いてしまいました。それに対し、リーベルでは、私の気持ちを尊重し、職務経歴書も丁寧に添削してくれたので、安心して任せられると感じました。

—— エージェントによって方針は大きく違うということ。

Eさん:そうです。もう一つ、リーベルの良い点は、急かさないことです。もう1社のエージェントは、「私から連絡するから少し待ってください」と断っているにも関わらず、「次の打ち合わせはどうするか」「来週のこの日に合いましょう」と、どんどん先に進めてしまう方でした。その時、私は仕事と育児に追われ、余裕のない状況だったのです。その点、リーベルは私が1カ月くらい職務経歴書を書くのが遅れても、「待ちますので大丈夫です」と、担当者が配慮してくださいました。こうして自分のペースで転職活動ができることは、非常に有難かったです。

—— 支援はリーベル1社に絞る決断をされ、面談ではどのようにご自身の希望を伝えたのですか。

Eさん:まずは、インフラエンジニアとして成長できること。新しい技術や経験を積みたいと伝えました。また、前職も大手のSI会社でしたので、転職先はそれ以上の大手を希望することや、家族も増えたため年収も上げたいことなどを伝えました。非常にざっくりした条件だったのですが、それを基にリーベルの担当者は、大手通信会社の社内SEや大手SI会社を候補に挙げました。その中にはSI最大手のNTTデータも含まれています。

—— 面接の練習もしっかり行ったようですね。

Eさん:リーベルの担当者から、「強み、弱みを3つずつ挙げてください」など実際にありそうな質問をされ、私が答えると、それに対するレビューが行われるという流れです。私が強みについて自分の性格から答えると、「性格面より技術面を最初に伝えた方が印象は良い」と、的確なアドバイスが返ってきます。弱みについても「業務でデータベースやネットワークに触った経験がないこと」と回答すると、「単に弱みを言うだけでなく、その代わりにどんな努力をしたかをセットで答えた方が良い」と、これにも的を射たレビューが行われます。私は「社内で廃棄するネットワーク機器を借りて自分で構築する練習をし、実際にオラクルマスターシルバーを自主的に取得したこと」を付け足すことにしました。

—— 細かく指摘され、面接力を磨いていくのですね。

Eさん:さらに、「仕事で苦労した点は何か」もよく聞かれる質問とのことでした。これも単に苦労したことを話すのではなく、それによってどんな経験が得られたのか、どう工夫して改善したのかをセットで答えるのがベターだと教わりました。こうして時間を掛けて一つひとつ問題点を潰してくれることは、どう準備したらよいか分からない私にとって、非常に助かる点でした。私が指摘を踏まえてひねり出した答えに対しても、リーベルの担当者が丁寧に添削してくれました。そうして作った回答を整理し、いざ本番の面接に臨むことにしたのです。

「書類を見ていいですか」と正直に話したウェブ面接

万全の準備で臨んだ転職活動。コロナ禍ということで、選考はウェブ面接で行われた。最初の面接は、NTTデータだ。パソコンでログインし、面接がスタートした。だが、そこで思いもよらぬ事態となる。緊張で覚えていたはずの回答が飛んでしまったのだ。

—— 転職活動最初の面接がNTTデータでした。

Eさん:自分にとっては大本命です。それが最初の面接になるとは想定外でした。そのせいか緊張してしまい、最初に志望理由を話すところから頭の中が真っ白になり、答えが出てこなくなってしまったのです。ただ、近くには応募書類が置かれていました。ウェブ面接なので、少し目を落として読めば、それなりに答えることはできそうです。しかし、私は相手に気づかれぬように隠れて行うのは失礼になると思い、正直に「すみません、書類を見ても良いでしょうか」と、聞いてみたのです。

—— 相手の面接官はどのように?

Eさん:「構いません」と言ってくださいました。私は必要に応じて手元の書類を見ながら、自分の思いを伝えることができました。また、偶然ですが、私が担当したNTTデータのプライムの案件に、面接官の方も参画した経験があったようで、その話を皮切りに、大規模な案件に関わってきたことがうまく伝わったのも大きなポイントでした。こうして大ピンチはあったものの、準備をしてきたこと、正直に伝えたことなどが功を奏し、一次面接はどうにかクリアすることができたのです。

—— 二次面接はいかがでしたか。

Eさん:印象に残っているのが、「コロナ禍で在宅勤務が続いていたが、どのようにコミュニケーションを取ったのか」と聞かれたことです。私はリーダーとしてメンバーをまとめた経験があったので、そのことを話し、NTTデータに入ってもその経験を活かして、チームをまとめていきたいと答えました。二次面接では全体的にスムーズに回答することができたと思っています。結果、NTTデータから内定が出て、私は意中の会社への転職を果たすことができたのです。

転職を成功に導いた「実績のマッチ」と「カルチャーフィット」

新人時代に理想形を見た会社。その目標ともいえる企業に自分自身が勤める機会が巡ってきた。このチャンスをものにできた要因を振り返っていただいた。

—— NTTデータから内定を得られた理由や背景をどう考えますか。

Eさん:まずは、私がオンプレからクラウドまで実作業の経験値が高く、大手通信会社などシビアな要求もあるタフな顧客との仕事も、数多く実績を積んでいたことが挙げられると思います。今後、NTTデータに入った後、しっかりと業務を行えるイメージが付きやすかったのではないでしょうか。

—— 実績がマッチしたことは大きかったですね。その点ではリーベルの支援で適切な求人を選択できたことがポイントといえそうです。

Eさん:もう一つは、私の性格が奏功したのかもしれません。私は自分でいうのも何ですが、まじめで実直なことがセールスポイントです。実績からも、あるいは面接中に正直に「書類を見ていいですか」と聞いたことからも、そうした性格が垣間見られたのではないでしょうか。もちろんこれは意図的に行っていることではないのですが、その性格がNTTデータの社風にカルチャーフィットした点も、内定につながる要素だったのではないかと考えています。

—— 最後にこれから転職に挑む方々にアドバイスを。

Eさん:職務経歴書をしっかり仕上げることと、面接の準備に注力することは大切です。私も最初の段階では不十分だったのですが、リーベルの担当者と練り上げることで、形にすることができました。もう一つは、面接を詰め込み過ぎず、ある程度ゆとりをもって進めることです。面接の間隔が適切に開いていれば、悪かった点を修正することもできます。そうした時間の融通もリーベルであればくみ取って調整してくれます。

—— 準備を怠らないことと、自分のペースで進めること。いずれも転職活動では大事なことですね。ありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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