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転職成功者の声

業務知識と実績を買われ、大手SI会社の内定を獲得 1年以上の離職期間があっても転職に成功した理由とは? | NTTコムウェア株式会社

プロフィール

都内国立大学大学院の機械システム工学専攻を卒業後、大手生命保険グループのシステム会社に入社。10年以上、一貫して有価証券システムの開発や保守に携わり、複数の案件でプロジェクトマネージャーとしての実績を積んだ。その後退職し、1年3カ月の間、世界一周旅行を敢行。帰国後、派遣の仕事と1カ月の海外旅行を経て転職活動に挑み、NTTコムウェアの内定を獲得。

大学院を卒業後、大手生命保険グループのシステム会社に入社し、親会社向けの有価証券システムに一貫して携わってきた。
入社4年目からはプロジェクトマネージャー(PM)に。当初は失敗も目立ったが、途中で一念発起し、知識とスキルを磨いて、マネジメントのあるべき姿を追求。
5年目以降、PMを担った複数の案件では、本稼働遅延ゼロ、システム障害ゼロで、大半の案件を予算内に収めた。
仕事に打ち込む日々を送っていたが、立ち寄った書店で人生が変わる。手に取ったのは「世界一周旅行」に挑んだ女性の話をまとめた一冊の本。
自身も長い旅に出たくなり、思い切って会社を退職。それから1年余りの間、世界37カ国を渡り歩き、かけがえのない経験を手にした。
そして、帰国後に挑んだ転職活動。リーベルの支援を受け、大手SI会社のNTTコムウェアの内定を見事に獲得。
長期離職のハンデを負いながらも、転職に成功した理由は何か。内定を得るまでの軌跡を辿った。

プロジェクトマネージャーとして“覚悟”を決める

大学院の卒業生の多くがメーカーの研究開発への道を選ぶ中、業務知識とシステム開発スキルの両方を得られるSEに興味を持ち、SI会社に入社。親会社である大手生保の資産運用部門向けに有価証券システムを作るキャリアが始まった。

—— まずは、入社してからの話を聞かせてください。

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Hさん:私は、前職で在籍した10年10カ月の間、一貫して親会社である大手生保の資産運用部門向けの有価証券システムを担当。最初に経験したのは、下流工程の保守や運用でした。並行して夜間にシステム障害が起こった時の復旧も担い、夜中に駆けつけて障害を収束させる業務も長年携わってきました。その後は次第に要件定義など上流工程に業務が広がり、4年目からはプロジェクトマネージャー(PM)も担当するようになったのです。
その時の案件は、従来私が携わってきたプロジェクトの3〜4倍の規模。小規模なら少し遅れても誰かが頑張れば取り戻せますが、規模が大きくなるとそうしたごまかしがきかなくなります。システムは完成したものの、途中でミスや遅延が何度か起こり、上司の助けがあって何とか稼働にこぎ着けたというのが実態でした。PMとは何か、何をすべきか。それがしっかりと腹落ちしてなかったのが原因です。

—— 最初は誰でも苦い経験をするものかもしれません。

Hさん:PMは自分の案件に関して、全てを把握して指示を出さなければならない。頭では分かっていたのですが、実際はそこまでの覚悟ができていなかったのだと思います。協力会社から相談されても曖昧な返答をしたり、上司に的確に報告できなかったりしたこともあります。今のままでは成長できないし、何より自分が納得できない。そう思い直し、覚悟を持って臨んだのが、6年目にPMを担当したスワップション(スワップとオプションを組み合わせた複合金融商品)の取引システムの開発です。
まず、スワップションという複雑な金融商品について学びを深め、メンバーに詳細に説明。システムに関しても徹底的に調べたり、人に聞いたりして、不明点がないレベルまで知識を高めました。さらに、チームの中にミスを出さない先輩がいたので、やり方を観察。そこから自分なりに見出したのは、「スコープ管理」「スケジュール管理」「成果物管理」という3つのポイントです。

—— それぞれ説明していただけますか?

Hさん:スコープ管理とは、簡単に言えば、今回の案件で対象となるシステム開発をクライアントとの間で明確化すること。スケジュール管理では、開発の工程をできる限り細分化し、いつまでに何を作るかを1日単位で管理しました。成果物管理は、文字通りでき上がったドキュメントやプログラムを管理することです。プロジェクト規模が大きくなると成果物の量が増え、また途中で変更が入ることも多くなるため、この管理が適切に行われることが肝になります。これらに加え、自分の知識も高めた結果、メンバーに明確に指示出しと回答ができるようになり、プロジェクトが驚くほどスムーズに回るようになったのです。

—— 覚悟を決めることで、PMとして大きく成長したわけですね。

Hさん:納期もコストも余裕のある状態で稼働を果たし、品質も非常に良いシステムでした。その案件で培った方法をベースに、それからもPMとして担当した複数のプロジェクトで、本稼働遅延ゼロ、システム障害ゼロで、大半の案件を予算内に収めることに成功。分野は有価証券システムに限られていましたが、PMとして案件を回すことに徐々に自信を持てるようになったのです。

世界37カ国を巡る旅に出る

PMの経験を複数回積み、着実に成長を遂げてきた。しかし、10年以上勤めたある日、何気なく立ち寄った書店で手にした本によって、運命が大きく変わる。その本には、自分とは全く異なる生き方が描かれていた。

—— 10年以上勤めた後、退職の決断をされています。きっかけは何ですか?

Hさん:私は元々海外旅行が好きだったのですが、書店で一冊の本を手にしたことで運命の歯車が回り始めたのです。その本に書かれていたのは、世界一周に挑んだ女性の体験談。自分のやりたいことを実行している人がいる。そういう生き方もあるんだ。読後に残ったのはそんな感想でした。その時点ではまだ退職して自分も同じような行動を取ろうとは考えていませんでしたが、時が経つにつれて、徐々に世界を旅することへの思いは募っていきます。そして、本と出会ってから3カ月後、私はついに世界一周をしようと決め、上司に退職願を出したのです。

—— そうして、世界への旅に出た。

Hさん:最初にフィリピンで2ヶ月間英語留学してから旅行を開始。アジアからヨーロッパに行き、そこからアメリカに渡る。中米の最初の国グアテマラでスペイン語学校に通い、中南米へ。結局トータル37か国を周り、1年3カ月かけて、世界一周を果たして帰国しました。その間は、自分のやりたいことだけを考えて生きる毎日。私にとって、とても新鮮な期間でした。

—— 世界を旅することによって、得られたものは何でしょう。

Hさん:自分の中では2つあると思っています。1つは、様々な文化に触れて、色々な人に出会ったことで、多様な考え方を受け入れる許容範囲が広がったこと。もう1つは、旅をしている間はやりたいことだけを考えていれば良くて、逆にいうと、自分のことは全部自分で決められるようになったことです。それは旅に限った話ではなく、仕事も人生も同じ。当たり前のことかもしれませんが、それをしっかりと実感できたのは大きな心境の変化でした。

—— 帰国されてからは、一度派遣の仕事に就いています。

Hさん:まだどうしても行きたい国がいくつか残っており、その資金を貯めるためです。必要な資金が得られた時点で辞めて、1カ月ほど再度旅行に出て、私の長い旅は終わりを告げました。そして、社会復帰するため、いよいよ転職活動に臨むことになるのです。

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離職しての世界一周はリスクか、興味深い経験か

世界一周という貴重な体験を経て、再度ビジネスの現場に戻る決断をした。だが、初めての転職活動で右も左も分からない。そんな中で必要としたのは活動をサポートしてもらえる強力なパートナー。頼ったのはリーベルだった。

—— 転職活動でリーベルの支援を受けたきっかけは?

Hさん:前職で仲が良かった先輩から、自身が転職の時にリーベルのサポートを受け、とても面倒見が良かったと聞き、私も依頼しようと思ったのが事の発端。早速リーベルのコンサルタントと面談をしたのが旅から帰ってきて1カ月後のことです。面談では、私の経歴や希望を丁寧にヒアリングされ、金融の知識、PMの経験を活かせるシステム関連の会社を中心に求人票を20社程度と多めに紹介してもらい、応募しました。

—— 企業が長い離職期間に関してどう考えるか見通しが立たなかったため、ある程度多めに応募するのは正しい判断だと思います。準備はどのように進めましたか?

Hさん:そもそも職務経歴書の作り方も分からなかったため、書き方のポイントや体裁の整え方を教わり、何とか書き上げました。そして、有効だったのが面接練習。何しろ1年以上の間、仕事のこと、システムのことは全く頭になかったので、実績などを質問されてもすぐさま答えることができなかったのです。さすがにこれでは面接は通らないと、コンサルタントと長い時間をかけて、じっくり面接練習に取り組みました。私が応募した会社の質問集を提示されたので、事前に一つひとつの質問に対して回答も準備。こうして想定されるQ&Aをしっかり用意できたことが、とても大きかったと思っています。

—— 書類選考の結果はどうでしたか?

Hさん:離職期間が長いことを問題視して、書類選考が通らなかった企業も何社かあります。一方で、気にすることなく、むしろ興味深い経験を積んでいるとプラスに考えて、書類選考を通してくれた企業も少なくない。リスクと考えるか、面白いと考えるかは、企業によって異なるというのが私の率直な感想です。

—— 後者の考え方で書類選考が通った会社の1つが、NTTコムウェアでした。面接はいかがでしたか?

Hさん:質問の大半は想定の範囲内で、事前に用意した回答で切り抜けることができました。世界一周旅行の話も当然聞かれましたが、面接官は理解を示し、特に多様な考え方を受け入れられるようになったこと、自分のことは自分で決める習慣を身に付けたことに対して、納得されていた様子でした。一方、私にとってNTTコムウェアは、1次請けで、金融系の案件もあり、大規模なプロジェクトも抱えている点が魅力でした。

自分の人生を思い通りに生きるために必要なこと

NTTコムウェアの複数回ある面接を全てクリアし、無事に内定を得ることに成功した。どの点が評価されたのだろうか。

—— 最終的に希望するNTTコムウェアから内定を得ることができました。評価されたポイントは何だと考えますか?

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Hさん:間違いなく評価の対象になったのは、PMとしての経験だと思います。それも一度だけ経験した初心者ではなく、それなりの年月の中で何度も実績を積み、自分の中でPMとはどういうものか、何が大切かを勘所として持っている点が伝わり、「この実力であれば入社後もプロジェクトを任せられる」と判断していただけたことが、採用の決め手になったと考えています。覚悟を決めてPMの仕事を根本から見つめ直して取り組んできたことが、ブランクを経た転職活動で大いに役立ったというわけです。

—— あらためて、一度仕事を辞めて世界一周旅行に出たことを、自分の中でどう捉えていますか?

Hさん:私の人生の中で得がたい体験。もちろん後悔はなく、スパッと辞めて世界への扉を開くことができて、良かったと思っています。個人的に、やりたいこと、好きなことがあるなら思い切ってやるべきだし、多少ブランクがあっても、それまで真面目に仕事に取り組んだ蓄積があれば、その後は何とかなると考えています。私は根っからのポジティブ思考ですから。

—— 同じようにやりたいことがある方に、復帰を考慮した上でのメッセージをお願いします。

Hさん:私は前職で有価証券システムの構築にPMとして真剣に取り組んできましたが、それとは別の視点があっても良かったかなと、今は思います。例えば、社内で別のシステムの開発を志願したり、他の分野を経験することで様々な業務知識を自分のものにするなど、自身の市場価値を上げるためのキャリア形成を積極的に行うことです。ブランクを経ても、そうした豊富な経験が武器となり、転職活動がやりやすくなるのではないか。それが実際に長期離職後に転職活動を体験した自分の実感です。

—— 若いうちからキャリア形成の視点を持つことが、自分の人生を思い通りに生きるためにも有効というわけですね。参考になるアドバイスをありがとうございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)

1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。

◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。

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