転職成功者の声

転職を決意したきっかけや入社の決め手、今後のキャリアパスなど、
リーベルの支援で転職を果たした人たちのリアルな声をお届けします。

TIS株式会社

S.Nさん

転職活動を一時中断し、再挑戦で大手SIerへ転身
リーベルの“適材適所”の紹介で内定獲得に成功

プロフィール
東洋大学大学院工学研究科情報システム専攻修了後、大手通信会社グループに属し、光デバイス、電子デバイス、情報通信システムなどの設計・開発・運用・コンサルティングなどを行うSIerに入社。ネットワークやサーバ関連を得意とするインフラ系エンジニアとして、複数のシステムの構築に携わる。リーベルの転職支援を受け、TISに入社。
インフラ系エンジニアとして数々のシステムを構築。
8年間で、リーダー、プロジェクトマネージャーへと順調にキャリアアップも図ってきた。
だが、30歳を節目と考え、他の世界で自分の力を試してみたいと思うようになり、転職を模索。
一度は転職活動を中断したものの、再度挑み、見事第一志望のTISへの入社を決めた。
TISの内定を獲得した“勝因”を追ってみた。

外の世界で自分を磨きたい

大学院修了後、大手通信会社グループのSIerに入社。インフラ系エンジニアとして頭角を現し、リーダーからプロダクトマネージャーへと、順調に昇進していった。しかし、一方で他の世界で自分を試したいという想いも、徐々に芽生えていった。

—— 新卒時に、企業を選んだ理由を教えてください。

Nさん:大学ではロボットなどのハード面、1年飛び級して進学した大学院では人工知能などのソフト面を学び、それらを活かすためにITの世界への就職を目指しました。その中で1社目を選んだのは、大手通信会社のグループ企業であり、仕事の安定性と大規模なシステムへの挑戦機会があると考えたからです。

—— 在籍した8年間で数々のシステム構築を経験されました。最も印象に残っている案件は?

Nさん:インフラを軸にネットワークやサーバ回りのエンジニアとしてシステム構築に携わる中、大手ゲーム会社のWeb/メール応対システムを構築した案件が、特に成長を実感し、心に残りました。仕事のスピードにこだわる会社で、そのスピード感について行くため、アウトプットを次々と出していくことに、日々追われました。午前中に修正を依頼され、その日の午後4時まで仕上げることも日常。インフラ系のサブリーダーとして、チームを鼓舞し、連携を図ることで、数々の窮地を乗り切りました。

—— その後、リーダーやプロジェクトマネージャーも経験されていますね。管理のコツを教えてください。

Nさん:最初に方針をビシッと決め、それをブラさないこと。そして、私の決めたことや作業指示に対して意見の食い違いや不満があるメンバーがいれば、よく話を聞くことが大切です。話し合う場を設けたり、飲みに行ったりすることをとにかく心がけました。方針がブレなければ現場の混乱を回避でき、意見や不満を吸収できれば、メンバーは力を発揮してくれます。主にこの2つを注意することで、プロジェクトは回っていくと思います。実際に私がまとめ役だった案件では、無事にリリースまで完遂しています。

—— 順調にキャリアを重ねてきたように思えます。その中でなぜ転職を?

Nさん:私は顧客からシステム開発を直接請け負う案件に携わることが多く、とても貴重な経験を積むことができました。しかし本来の商流は、じつはグループの中核会社が1次請けとなり、私が在籍していた会社が2次請けとなるパターンが大半です。その意味で、私の従来のキャリアは特殊だったのかもしれず、今後はグループの中核会社からの2次請け案件が私の仕事の中でも増えることが容易に想像できました。そうしたグループ内の案件に将来にわたって携わるより、外の世界で自分の力をもっと試し、磨いていきたいと思い、転職も一つの選択肢として考えるようになりました。

転職を考え直すことも1つの道

早速転職ポータルサイトに登録すると、30社以上のエージェントからスカウトメールが舞い込んできた。Nさんはその中でリーベルだけにコンタクトを取り、面談することになった。リーベルを選んだのは、スカウトメールの文面が真摯で、親身になって相談に乗ってくれそうだと、直感したからだ。

—— リーベルとの面談ではどのように話し合われましたか?

Nさん:私から「独立系のSIerへの転職を考えている」と話しました。エージェントであるからには、何が何でも内定を取らせるべく、私に数多くの企業に応募させるのだろうと思っていました。しかし、リーベルのコンサルタントは全く違っていました。私の経歴を見て、この企業はチャレンジしてもいいが、この企業は難しい、この会社は一つの技術に飛び抜けたスキルを持っていないと、入社しても活躍できないからやめた方がいい…など、包み隠さず率直に話してくれたのです。

—— 可能性や将来性を考えた、まさに親身になったアドバイスですね。

Nさん:さらに、もう一度よく考えて、もし転職せずに今の会社に残る方が良いと思うなら、それも1つの選択肢と、助言してくれました。それぞれの企業の内情を熟知し、私とのマッチングもしっかりと考慮してくれる。加えて、転職を再考することも1つの道だと教えてくれる。初めての転職で右も左もわからない中、とても頼りになり、信頼できるコンサルタントに巡り会えたと思いました。

—— 転職活動はそれからどのように進めましたか?

Nさん:じつは、一時休止することにしました。当時の仕事の内容が変わり、公的機関のシステムや大手流通のシステムなど、携わってみたい案件にアサインされることになったからです。リーベルのコンサルタントに、会社への残留も選択肢だと言われたことも、多少なりとも影響したと思います。

相思相愛のベストなマッチング

転職活動を中断したNさんだったが、約1年後、再び転職への挑戦を始めた。一度は戻ることを決めた道を反転し、再度、外の世界で自分の可能性を追い求めようと、一歩を踏み出したのだ。

—— 再びリーベルに連絡を取り、転職活動を再開した理由を教えてください。

Nさん:公的機関と大手流通のシステム開発の案件の終わりが見え、自分の中でこの会社でやるべきことはやったという達成感があったからです。次のステップでは外で自分の力を試し、磨きをかけたい。その想いが再度強くなり、またリーベルの支援を受けることにしました。

—— コンサルタントにはどのように相談を?

Nさん:前回と同じように独立系のSIerへの転職意思を伝えると、厳選した5社を紹介され、結局TISともう1社の2社に応募しました。特に、TISは会社の規模が大きく、将来性もあり、仕事の幅が広がることが期待できたため、第一志望として進めることにしました。

—— TISへの応募書類、面談について、リーベルから助言はありましたか?

Nさん:応募書類はメリハリが大事だと教わりました。例えば経歴では、応募先が求める人物像に合わせて、強調すべき案件と、逆に抑制して詳しく書かない方がいい案件があります。その強弱を付けることによって、書類は見やすくなり、私の人材としての魅力がひと目で伝わるようになります。また、模擬面接も実施してもらいました。リーベルはTISのことをよく理解しており、面接で見られるポイントなどアドバイスを受けました。面接の練習はとても役立ちました。

—— 実際の面接はいかがでしたか?

Nさん:TISは全国転勤が基本なのですが、私の思いとして妻の実家が近い名古屋本社での採用を希望していました。するとTIS側でも、東京や大阪など全国で中途採用に注力する中、名古屋本社でも30代前半の中堅を補強することを課題として挙げており、私の実績を見て、ぜひ来てほしいと言われました。名古屋での中途採用を強化したいTISと、名古屋への配属を希望する私。まさに相思相愛というべきベストなマッチングでした。内定が出て、TISへの入社を決めました。

—— TISについて、応募前と、実際に面接で面接官と話した時の印象にギャップはありましたか?

Nさん:面接で話す前、独立系のSIerはとてもシビアな世界で、厳しい態度で接する人が多いのではと思い込んでいました。ですが、目の前の面接官は非常に親しみがあり、イメージとは真逆でした。それまで抱いていた「果たしてやっていけるかどうか」といった不安は払しょくされ、雰囲気の良い環境の中で、思う存分、力を発揮できそうだと感じました。

エージェントが引き合わせてくれた“縁”

TISは中途採用に力を入れており、そのタイミングで第一志望としたNさんとは、まさに縁があったというより他にない。転職活動を一時中断したことで、さらに実績を積むことができ、それも奏功したといえる。Nさんに自身の転職活動を振り返っていただいた。

—— 改めて、転職活動が上手くいった理由を教えてください。

Nさん:書類選考や面接で、私の経験自体は評価してもらえたと思います。書類や面接をリーベルの支援を受けながら磨き上げることができたのが1つの成功要因でしょう。一方で、今回はタイミングがとても良かったことも挙げられます。もちろん縁ではありますが、TISが全国での中途採用を強化し、リーベルが引き合わせてくれたという面もあります。また、活動を開始するまでに時間をかけたことで、転職する目的が自分の中で醸成されたのも大きかったと思います。

—— エンジニアからITコンサルタントへの転身は考えませんでしたか?

Nさん:ITコンサルタントになる道もあると思いますが、私は現場が好き。提案するだけでなく、現場でものを作っていきたいという想いが強くあります。上流だけに特化するキャリアも、上流からものづくりまで一貫してやっていくキャリアも、両方あると思います。私は後者を選びました。

—— 転職を目指す方たちにメッセージをお願いします。

Nさん:無理に転職することはおすすめしません。今いる会社で頑張っていくことも選択肢として十分考慮すべきでしょう。ただし、よく考えた上で転職を選ぶのであれば、一度限りの人生なので腹をくくり、後悔がないように転職活動に臨み、良い結果を手にしていただければと思います。

—— 一度は転職活動を中断し、また再開したNさんならではの助言だと思います。有難うございました。

ライター プロフィール

高橋 学(たかはし・まなぶ)
1969年東京生まれ。幼少期は社会主義全盛のロシアで過ごす。中央大学商学部経営学科卒業後、1994年からフリーライターに。近年注力するジャンルは、ビジネス、キャリア、アート、消費トレンドなど。現在は日経トレンディや日経ビジネスムック、ダイヤモンドオンラインなどで執筆。
◇主な著書
『新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『新版 やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている』(光文社)(荒濱一氏との共著)
『「場回し」の技術』(光文社)など。
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