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コラム:IT業界転職の技術
第994章

スカウトは99%テンプレ?! 1%の良いスカウトの見抜き方の極意を伝授します。

2020年9月25日

誤解のないように最初に断っておきますと、私はテンプレートのスカウトを打ちません。
一人に30分はかけて打っていますし、1日で最大5件ほどしか打ちたくても打てません。
ただ、世の中のスカウトは断言できますが、99%テンプレートです。
その理由や背景、「良いスカウトとはどんなものか」「どう見抜くのか」という点について今回は追っていきます。

1. そもそも「スカウト」とは何か?

転職活動で言うスカウト(オファーとも言います)とは「求人サイト」などに登録すると、エージェントや企業から直接メッセージが来ることを指します。
スカウト、というと通常の感覚としては、芸能人のスカウトや、野球選手のスカウトなどを想像されると思いますから、求人サイトに登録してスカウトが来ると「やった、こんな所に行けるんだ!」「こんなにスカウトが来るなんて、私ってすごいんじゃないの?」と思われるかもしれません。

私も2度転職を経験していますが、自身の価値を知りたくて当時求人サイトに複数登録しました。するとものの数分でスカウトが届き、一晩経つと100件以上溜まっていて、とてもじゃないけど全部は見きれない、といった経験をしました。
当時の私は「あれ、こんなにスカウトが来るってことは俺ってすごいんじゃないのか?あ、こんなすごい企業からも来るんだ、友達に自慢しよう」と思い、実際受かったわけでもないのに「俺こんな企業から誘われているんだよね?」なんて話してしまったものです。

…はい、ただの勘違いです。当時の私にこのコラムを見せて叱りつけたいと心の底から思ったのが書こうと思ったきっかけです。

断言します。この「一晩で100件以上のスカウト」ですが、そのうち99%、つまり99件はただのテンプレートです。
その理由を説明するために、まずはスカウトの実態について説明いたします。

2. スカウトの実態

「あなた様の経歴を拝見し、弊社がマッチすると思いスカウトを送らせて頂きました。弊社は株式会社○○と言いまして…」
「突然の連絡となり失礼いたします。この度IT事業の強化に伴いITエンジニア経験者を積極的に採用しており、当社で是非あなたにご活躍して頂きたくオファーさせて頂きました。弊社は…」
「弊社は○○業界に特化したエージェントで○○社に興味はないかと思いスカウトしました。弊社は創業○年の…」
実際今日私に来たスカウトです。

エンジニア当時の求人サイトへの登録を放置しているのですが、このコラムを執筆するにあたり久々にログインした所、未だに毎日10件以上はスカウトが届いていまして、そのうち上3つのスカウトの冒頭部分を、社名を伏せてそのまま抜粋しました。

上2つは企業から直接のスカウト、下はエージェントからのスカウトですね。
冷静に見ていかがでしょうか。
私の経歴を全く見ていませんね、誰に送っても同じ内容ではないかと思います。一種の「占い」と同じです。

1つ目:「あなた様の経歴を拝見し」さて、どこを読んだのでしょう?
2つ目:「当社で是非あなたにご活躍して頂きたく」なるほど、何をもってそう思ったのでしょう?
3つ目:「○○社に興味はないか」なぜそう思ったのでしょうか?
その理由が記載されているのかと、スカウト文面を全部読んでみたのですが、残念ながらこの疑問は晴れませんでした。
延々と自社の説明や魅力、「うちはこんなことをやっている」という説明が記載されているだけでした。

ではなぜこんなテンプレートのスカウトが届くのでしょうか。

3. スカウトはなぜテンプレートなのか?

スカウトを送る側の画面では、候補者が大量に登録されているデータベースから個人情報を伏せた形で検索をすることが出来ます。
例えば「登録して3日以内」「ログイン1日以内」その他「フリーワード検索」などかなり細かく条件が設定できます。
良い悪いは別として、例えば「インフラの構築経験があって、英語が使える1社経験の人が欲しいんだよなぁ」となったら、そのまま検索ができるということです。
ちなみに今とあるサイトで検索するとこの条件で軽く300人出てきました。
ここからさらに細かく条件指定して検索することも出来ますが、業務経験の記載がない方も多いですし、スカウトを打つ方があまり技術に詳しくなかったらどうでしょう?
ご自身がスカウトを打つと思ってください。

自身の専門外の業務、例えば「AI」だとして、その業務内容がずらずらと書かれていても、マッチするのかどうか分からないということもあるでしょうし、それこそ何も書かれていないけど学歴が良く1社目も大企業に勤めている、となったらどうでしょうか?
まとめて一気に送っておき、「返事が来たら細かく聞けば良いや」という形にならないでしょうか?

まさにこれがスカウトの現状です。
そんな中大量に送られてきたスカウトに、何の意味があるでしょうか?
全く意味がない、ただの迷惑メールと変わらないと私は個人的に思います。

ではスカウトに意味はないのでしょうか?
届くスカウト全てがそうなのでしょうか?
違います。
「1%」はしっかりしたスカウトが来ます。

では、その「残り1%」のちゃんとしたスカウトはどうやったら届くのか、たくさん来ている「ごみ」の中から宝物をどうやって見抜けば良いのかを最後に説明します。

4. 良いスカウトとはどんなものか?どうやって見抜くのか?

良いスカウトは、以下に触れているものであり、触れていればいるほど良いスカウトと言えます。

  • 経歴を読み込み具体的に触れている
  • なぜ転職を考えたかなど(登録時に書いていなくても)予想を立ててくれている
  • その上で「なぜその企業を紹介したか」について記載がある


あげて行くとキリがないのですが、簡単に言うと「具体的に理由が書いてあるもの」です。
1:1で送っている、しっかりと経歴を読み込み送ってくれているものとも言えますね。
さらに言いますと、例えば紹介されている企業について「う?ん、あまり興味がない企業だな」「知らない企業だな」と思っても、具体的に読み込んでくれていて、しっかりと理由が記載されているならば話を聞いてみる価値はあると思います。
世の中に企業はそれこそ星の数ほどありますが、知っている企業となるとほんの数%なはずです。
さらに、知っている企業でも「そのポジション」は一般的イメージとは違う業務をしているかもしれません。
逆に知っている企業であっても、実はあなたには合わない企業かもしれません。
そのためあまり企業名などにはとらわれず、「なぜその企業を紹介したのか」という点にスポットを当ててスカウトを見ると良いと思います。

とはいえそもそも「99%」がテンプレートでは、全部開くことですら嫌になりますよね。
全てを開く必要はありません。
タイトルと最初の数行、ここが「普通とは違うぞ?」と思ったら読んでみる、それだけでもだいぶ違います。

そして、良いスカウトが欲しいのであれば登録する側にも注意が必要です。
「職務経歴をちゃんと書く」ということです。
もし少しでも決まっているのであれば、希望する職種、転職理由などを、可能な範囲で登録時に書いておくと尚良いです。
例えば「なんとなく今の業務が嫌」「なんとなくこういうことに興味がある」ということであっても、職務経歴さえしっかり書いてあれば「こういうキャリアの可能性がある」と我々プロの目であればわかるものです。

そしてそのようなスカウトに巡り合ったら、その内容全てに納得が行かなくても、返信をしてみる、話を聞いてみるという勇気も必要です。

5. まとめ

スカウトの実態や「1%の良いスカウト」の見抜き方について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
残念ながら、99%のスカウトはごみです。そのため全部を見る必要はなく、一種諦めつつ、良いスカウトが来るように職務経歴をしっかり記載し、最初の数行で「お?」と思ったら読んでみる。
これが現状皆様の取れる最善策です。

私は今後もごみスカウトは打ちません。少しでも良いスカウトを皆様に届け、良い転職をサポートしたいと思っていますので、今日も1人30分かけてスカウトを打ちたいと思います。

筆者 高田 祥
著書
  • 「キャリア設計論 エンジニアの本音、エージェントが語る転職の真実」
コンサルタント実績
資格
  • 情報処理安全確保支援士
  • 上級個人情報保護士
  • Security+など
  • 第一級陸上無線技術士

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