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第979章
2020/06/24

転職時の適性検査の目的と種類、対策法のまとめ

中途採用でも、新卒採用の時に受けたような適性検査を行う企業が増えています。

ただ、適性検査で何を見られているのか、どんな問題が出るのかがわからないと悩む方も多いのではないでしょうか。

今回は、適性検査の目的に触れつつ、適性検査の種類や特徴、対策方法について解説します。

1. 適性検査は性格と能力を測定

転職時の適性検査では性格と能力(学力)が測定されます。適性検査の方式は筆記(マークシート)で行われる場合とWebテストで行われる場合があり、最近はWebテストが人気です。

まずは、性格検査と能力検査で調べられる内容をそれぞれ見ていきましょう。

性格検査

性格検査は、主に性格や人物面をさまざまな角度から分析するもので、企業側が求めている人材か、カルチャーとマッチするかを多角的に判断するために用いられます。

性格検査は入社前後のギャップをなくすことを目的に行われるため、特段の対策は必要ありませんが、ウソ偽りなく素直に回答する必要があります。

能力(学力)検査

能力検査は、基礎学力や論理的思考力などの判断に活用され、企業は結果から求めている仕事を任せられるかを判断しています。

能力検査が実施される場合は、転職組でもきちんと対策する必要があります。

2. 転職時の適性検査の意義

第二新卒を除く転職で適性検査が実施される大きな目的の一つは、入社後のギャップによる退職を防ぐことです。面接での評価が良かったとしても、実際に仕事をしてみた時に期待とのギャップが出てしまう事もこれまで多々ありました。

面接だけでは分からない、転職者本人のヒューマンスキルを確認するというのが適正検査を企業が実施する目的です。そのため、企業によっては性格検査だけを実施している例もあります。

しかし、社会人としての実績が薄い第二新卒までは、性格検査に加えて能力検査を実施することで潜在能力を測り、ポテンシャル採用の参考とされるケースがほとんどです。そのため、対策は重要になってきます。

また、経験者採用だとしても能力検査が実施されることも多く、受ける際はしっかり準備をして良いスコアが取れるよう準備しておきましょう。

3. 適性検査の種類

適性検査にはさまざまな種類があり、特性や試験内容が異なります。転職時に実施される主な適性検査の種類とその特徴を見ていきましょう。

SPI/Webテスト

SPIは「能力検査」と「性格適性検査」の2種類に分かれており、その結果から企業の社員として成果をあげるために必要となる基本的な資質を測定します。

受験方式はいくつかありますが、最近人気のWebテストは自宅のパソコンで受験する方式です。

玉手箱/C-GAB

玉手箱は、3分野から構成される「能力検査(計数・言語・英語)」に「性格検査」を合わせた4分野で試験を行うのが特徴です。日本では就職採用時のWebテストで広く使用されています。

C-GABは玉手箱に似ており、言語、係数(図表の読み取りのみ)が出題される検査です。玉手箱の別バージョンと思っておきましょう。

WEB-CAB

WEB-CABで検査する項目は、四則逆算・法則性・命令表・暗号・性格の5つです。SPI2などとは問題の傾向が全く異なっているため、検査を受ける際は独自の対策が必要です。

TG-WEB

TG-WEB(新タイプ)とTG-WEB(旧タイプ)の2通りがあります。新タイプは、言語・係数・英語で構成される能力試験と性格試験で成り立っており、単純な問題を短時間で解くことが要求されるのが特徴です。

一方、旧タイプの場合、一見奇抜な慣れない問題が出題されるなど新タイプとは出題される問題の傾向が異なります。現在は、旧タイプを課す企業も新タイプを課す企業もあるため、どちらの対策も行うと良いでしょう。

TAL

TALは従来のアセスメントツールでは把握できず、面接でも測りにくいストレス耐性やメンタル疾患発症傾向を分析できる採用適性検査です。

4. 適性検査の対策

良い結果を残すために適性検査の対策をしたくても、何から始めればいいかわからない方もいらっしゃるかもしれません。

ここから、適性検査の対策方法について詳しくご紹介します。

性格検査の対策は不要

性格検査は退職リスクを避けるために実施されるため、特段の対策は不要です。

性格検査で企業が求める人物像に当てはまるよう演じる方も稀にいますが、性格検査にはウソをチェックする問題、回答の矛盾から虚偽の有無を見極める仕組みがあるため、基本的にはウソをつくとばれてしまいます。虚偽の回答は通用しないため、避けましょう。

また、虚偽の回答が企業側にばれた場合、マイナスイメージを持たれ検査を通過しづらくなるため、普段の自分をイメージしながら素直に回答することが大切です。

対策本などで対策

転職を希望する企業で実施される適性検査が分かったら、その適性検査の対策本を購入して準備しましょう。適性検査で能力検査まで実施される場合は、転職組であったとしても、点数が低ければ不採用になる可能性があるため要注意です。

対策本で事前に問題形式や回答方法を把握していれば、本番で焦らずに問題に取り組めます。また、苦手分野の問題を集中的に学習すれば、余裕を持って適性検査に臨めるため、対策本で事前準備を念入りに行いましょう。

転職エージェントを活用

適性検査は企業や職種によって種類が異なるため、転職エージェントを活用し、転職を希望する企業がどのような適性検査を実施しているのかを教えてもらうことが一番です。転職エージェントであれば、志望する企業ごとに最新の適性検査の実施動向や対策法を教えてくれます。

転職エージェントを活用しなくても、自分で調べる方法もあります。インターネット上で企業名(×部門)×適性検査で検索すれば、過去にどういった適性検査が実施されたか口コミなどを通して知ることができます。しかし、新卒向けの情報や現在とは違う情報が紛れている可能性があるので注意しましょう。

5. まとめ

転職試験において、適性試験を導入する企業が増加しています。適性検査は性格検査と能力検査の2通りであるものの適性検査の種類により、問題の内容や傾向が大きく異なっています。

性格検査では、ウソをつかずに素直に回答することが大切であり、特段の対策は不要です。能力検査は、点数が低いと不採用になるため対策したほうが良いでしょう。

対策をする際は、転職を希望する企業で実施されている適性検査の情報を把握したうえで、対策本などを活用し十分に準備してから適性検査に臨みましょう。

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