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コラム:転職の技術
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第964章
2020/04/10

今後の中途採用求人の見通しについてお伝えします。

先日、遂に安倍首相より緊急事態宣言が出されました。以前からの外出自粛要請もある中で、この宣言を受けて遂にリモートワークに移行された方も多いと思います。
新型コロナウィルス感染者数も日を追うごとに増えていっており、この先どうなるのかという雰囲気は確実に転職市場にも出始めています。
転職活動中の方、またはこれから始めようと思っている方にとって、気になるのは「企業の中途採用はどうなるのか」という事だと思います。
画一的なことは言えませんが、2020年4月現時点では採用も縮小気味と言えるでしょう。まだIT業界全体としては大きな影響は出ていませんが、中にはすべてのポジションを一旦クローズした企業もあります。
そこで、本コラムでは改めて中途採用求人の考え方をお伝えしたく、求人のオープン・クローズについて掘り下げてみたいと思います。

求人は何の前触れもなくクローズする

新卒であれば、応募期間が決まっており、その期間内であればいつでも応募できますが、中途採用は何の前触れもなくクローズします。
何の前触れもないというと少々語弊がありますが、採用する企業側としては採用数を常に把握しているので、目標人数に達した時点で採用を止めます。
しかし、その採用状況、選考状況がリアルタイムで共有されているわけではなく、また採用経路も我々のようなエージェント経由、個人応募、内部社員の紹介であるリファラルと多岐に渡りますので、いつ採用目標に達してもおかしくはないのです。
これらの情報をすべて把握しているのは企業の採用人事のみであり、外から見ると何の前触れもなくクローズしたように見えるわけです。
また、中途採用は事業投資の一環であり、昨今のような状況下ではリスク回避判断は早急におこなわれる、つまり採用目標人数はいきなり下げられるので、そういった場合も求人はクローズとなります。

再オープンには時間がかかる

中途採用の求人は一度クローズした後、再オープンとなる場合も多くありますが、再オープンする場合、時間がかかります。
前段で「リスク回避判断は早急に行われる」と書きましたが、一方で事業投資判断には時間がかかります。
通常、投資判断はその年次の決算数値を根拠に決められる事が多く、一度クローズした求人のオープンは次年度になるケースが大半です。
また、利益の投資先は何も中途採用だけではなく、設備や現職社員への還元など選択肢は他にもありますので、特に今日のように先が見えにくい状況では、「次年度の中途採用はしない」という判断もあり得ます。

私個人としては、転職は人生を左右するものであり、焦ってやるものではないと考えておりますが、こうした周りの環境や状況に影響を受けるのもまた事実ですので、そうした情報も踏まえた上で行動すべきと思った際には「焦りはしないが急ぐ」という気持ちで行動に移すことが重要だと思っています。

本日も最後までお読み頂きましてありがとうございました。

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