COLUMN
コラム:転職の技術
第778章
2017/01/06

ミリオネアになる条件

— 年収1,000万円を得る人に共通するヒューマンスキル —

年収1,000万円プレイヤーは日本に何人いるのか

社会人であれば誰もがひとつの目標にする年収1,000万円。年収にそれほど拘っていないという方も多くいらっしゃいますが、プライベートを充実させるためにも、年収は正直高いに越したことはないですよね。では、日本には年収1,000万円プレイヤーがどれほどいるかご存知でしょうか。もしあなたが年収1,000万円を得るようになった場合、日本の上位何%に入るのかを見てみましょう。

厚生労働省が出している「民間給与実態統計調査(平成27年)」によると、年収1,000万円を超えている人の割合は4.3%、人数で見ると209万2千人だそうです。パーセンテージでみるとかなり少ない印象を持つかもしれませんが、209万人も年収1,000万円以上を得ていると考えると、意外と多いなと思うかもしれません。この人数は、長野県の総人口(約208万8千人)とほぼ同じです。200万人”も”いるのであれば、自分のその仲間に入れそうな気がしなくもないですよね。

そうは言っても、年収1,000万円の壁というのは高く、願えば叶うというわけではありませんが、何もしないと始まりません。そこで、本コラムでは、そこを目指すためのヒントとなればと思い、私がこれまで見て来た年収1,000万プレイヤーの方々に共通する特徴をお伝えします。

年収1,000万円を超える人ほど腰が低い

転職エージェントという職業柄、現年収が1,000万円を超えるような方、もしくは、転職によってオファー年収が1,000万円を超える方に頻繁に会うことがあります。そのような方々に共通するものは何かを考えたところ、「年収が高い人ほど腰が低く、謙虚である」ということが真っ先に思い浮かびました。

「私は凄い人間だぞ」、「私の仕事内容凄いぞ」とふんぞり返っている方はほとんど見たことがありません。ほとんど例外なく、話し方が丁寧で腰が低く、誠実な方ばかりです。真面目に着々と業務を遂行していった結果が評価されて年収1,000万円に到達したという方が多いですね。何か特別なことを成し遂げてきているという印象よりも、ある意味「普通の仕事をしている」という印象のほうが強いです。年収が2,000万円を超えてくると別の次元なので例外も多いですが、年収1,000万円プレイヤーに共通して言えるのは、繰り返しになってしまいますが、「謙虚であること」「素直であること」「真面目であること」だと思いますし、そこを目指すのであれば必ず備えておかなければならないスキルです。

いやいや、そんな普通なこと言うなよと思うかもしれませんが、年収1,000万の人だって、ごくごく普通な人なんです。もちろん、エンジニアであれば相応の技術力は必要になってきますが、ヒューマンスキルも高いものを備えている方ばかりなのです。あなたの年収を決めるのも「人」です。年収1,000万円プレイヤーを目指すのであれば、まずは謙虚な姿勢を忘れず、誰からも信頼されるような人間になっているのかを見直してみましょう。

ネガティブな理由で転職することが少ない

年収1,000万円プレイヤーの方と面談をしていて思うもうひとつのことは、ネガティブな理由で転職をする方が少ないということです。もちろん、それなりの年収をもらっているので通常よりも不満は無いかもしれませんが、会社に対する不満、業務に対する不満は面談の中であまり出てきません。基本的にはポジティブな理由での転職が多く、例えば、ある業界のシステム開発はやり切ったため、更に成長するために新しい業界のシステムに挑戦したい、英語力を生かしてよりグローバルな環境下で業務をしていきたいなど、新しい環境での成長を求めて転職する方が多くいます。〇〇が嫌だ、○○ができないなどの否定形で話す方はほとんどいません。

つまり、年収1,000万円プレイヤーの方の多くは、与えられた環境下において最大限のパフォーマンスを出し続けており、これ以上の仕事を現職で成し遂げるのは難しいという域まで達しています。

年収1,000万円を目指す前に、まずは自問自答してみましょう。本当に今の仕事で最大の成果を出しているのか、全力投球できているのか、誰からも頼りにされる存在になっているのか。そこをクリアしてこそ、初めて目指せるのが年収1,000万円の領域なのです。

<LAZ>

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