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第769章
2016/10/28

あと一歩の努力が分ける明暗

— 無理だと決めつけるな —

「今後自己研鑚する予定です」
面接練習をしていて特に若手の候補者の方からよく聞く回答です。
その上で私がするアドバイスはごく当たり前の物です。
「今からでも遅くないので、実際に自己研鑽を始めましょう。やらないと意味がありません」

現職で業務をしながら転職活動をすることは、私自身も二度経験しておりその大変さは身を持って知っています。ただし、特に未経験分野に挑戦する場合、このひと踏ん張りが明暗を分けると言っても過言ではありません。

実例:「やりたい!」だけで挑んだAさんの場合

実際の例を挙げて説明いたします。
以前お会いした転職希望の方で、優秀な学歴を持ち地頭も良いAさんと言う方がいました。
転職理由としては「現職ではプログラミングと言っても古いものしか使えない。JavaやPHPなど、もっと本格的なプログラミングを経験したい!」というものでした。

受ける企業は、未経験でも応募可能でJava,PHPをメインに開発を行っている企業です。

私からは「未経験の場合には、業務でやれなくても自分で勉強しているかが肝です。Javaであれば、例えばこういう本を読み何か小さなアプリでも良いから開発をした、オブジェクト指向を理解している、など(嘘無く)応募書類に記載の上、面接でも答えられれば可能性はぐっと上がります。」とアドバイスしていました。
ですが、Aさんは「業務が忙しい、帰宅も夜遅くてなかなか手がつかない。土日も疲れて寝てしまう。自分でやろうとしてもハードルが高い。」と言った理由から、自己研鑚に関しては触れずに応募しました。

その結果、応募した企業のうち半分は書類でNG、面接に入った企業も「新しい言語にチャレンジするにあたり、スキル習得への考えが受身的な印象を受けました。未経験であるならばもっと積極的な姿勢が欲しかったです。」と言う理由でお見送りとなってしまいました。

本当に時間は無いのか?

では本当に時間は取れないのでしょうか?転職活動を始めてからでは間に合わないのでしょうか?答えはNoです。

電車の行き帰りの時間、寝る前の30分、お昼休みの30分、1日1時間程度であれば自分の気持ち次第で人は時間を取れるものです。スマホアプリで息抜きをする時間ももちろん大切ですが、転職活動は初めから「挑戦」であり今後の一生を左右するものです。さらに応募に至るまでも数日要しますし、内定となるまでには総じて1カ月~3か月程かかる場合もあります。

1日1時間を1カ月。これだけあれば本一冊を読むことは容易ですし、簡単なアプリの一つぐらい作成することも出来るかもしれません。何より「やりたい」と思ったプログラミング言語であれば、やり始めれば楽しくなるかもしれません。いずれにせよ、やりたいと思ったことを自ら学習出来ないのであれば、もし転職活動がうまく行ったとしても、その後の業務は難しいものとなるでしょう。

Aさんのその後

さて、先程のAさんですが実はその後があります。
応募企業がすべてお見送りとなってしまった後、私はAさんがキャリアアップできる企業をさらに検討し、これまでより難易度は若干高いもののAさんの希望にマッチするB社に相談してみました。
そこで言われたのは「こういう経歴の人であれば、自己研鑚をうまくアピールして頂ければ受かる可能性はある。」という、当初から私がアドバイスしていたことと同様の回答でした。

改めてAさんにこの事を伝えると、ついに「勉強を始めます。技術書を読み、アプリを作成してみます。」という言葉を頂くことが出来ました。転職活動を一緒にし始めて2か月が過ぎた頃です。

実はこの後1カ月程度Aさんとは連絡が取れませんでした。
「言い過ぎてしまったかな?転職活動自体辞めてしまったかな?」と思った頃でした。
新しい書類と共に「本を読み終えアプリも小さいものですが数個作成してみました。B社に挑戦させて下さい」というメールが届いたのです。

結果、二度の面接を経てAさんは無事内定を掴むことが出来ました。
Aさんは今B社でJavaエンジニアとして活躍しています。

遅すぎると言う事はない

「転職活動を始めてからやるのでは遅いのではないか。時間も無くなる。また転職すればどうせやるのだから今やらなくても良いのではないか。」
これは実は私自身が転職活動し始めた時にも思っていた事です。

現実はそうとは限りません。実際に転職を経験し、エージェントになった今だからこそ自信を持って言えます。

忙しい中転職活動をする、それだけでもの凄い労力と行動力だと思います。その上で自らのキャリアを掴み取るために、あと一歩の努力をしてみませんか?

<ジャパ>

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