COLUMN
コラム:転職の技術
第665章
2014/09/05

転職市場が活況な時こそ

9月に入り過ごしやすくなってきましたが、転職市場の勢いは増すばかりか、より一層の盛り上がりです。
大手から中小企業まで、どの企業も中途採用により一層力を入れてきました。

「2015年問題」というキーワードを、昨年辺りから新聞や雑誌でよく見るようになりました。みずほ銀行や日本郵政などの大型案件が2015年にピークを迎え、エンジニア不足が表面化するリスクを指している言葉です。現時点でも、IT関係者の約7割がエンジニア不足に危機感を持っていると日経コンピュータに調査記事が掲載されていました。またこの先も東京オリンピックなど新たな需要に繋がるイベントが控えており、暫くは人手不足の状況が続きそうな気配です。

企業側の採用意欲も高く、経験の浅い方でもポテンシャルを重視して採用に繋がるケースが増えています。数年前と比較しても転職がしやすい状況のはずですが、採用意欲の高い今だからこそ、逆にしっかりと自身のキャリアを考えて転職活動に臨んでいただきたいと思っています。

外的要因として「今しか転職出来ない」ということはありません。大事なのは、流されて転職を安易に決断してしまわない事です。モチベーションの整理がしっかり出来ていないと、内定が出て年収もそれなりに評価されると流されて転職を決断される方もいらっしゃいます。本当に納得したのであれば構いませんが、1年以内にまた転職を考えてしまうようでは元も子もありません。

まずは転職を考えるに至った理由を整理して下さい。なぜ転職をして、転職した先で何がしたいのかを整理しましょう。焦らなくても、理想に近い企業は必ず見つかります。採用が活況な今だからこそ、転職活動前にしっかりと計画を立てる事をお勧めします。

<鈴木 裕行>

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