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コラム:転職の技術
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第627章
2013/11/22

プライムだけがキャリアアップではない

SEのキャリアアップと聞くと『一次請けに行くこと』『コンサルになること』『社内情シスにいくこと』とだけ考えてしまいがちです。

つい先日も、『いまスキルがなく悩んでいるなら一次請けに行けば』と、どのエージェントにも言われたという人に会いました。

その方は、スキルアップ以前にご自身のキャリアについてじっくり考えなければならない状況だったのですが、どこに行っても、『転職→スキルアップ→二次請けから一次請け』の提案ばかりで、全く考えが深まらなかったと仰っていました。

確かにSEのキャリアアップについては幾つかの王道パターンが存在します。
二、三次請けから一次請けへ、SIerからコンサルへ、受託側から社内SEへ…等です。

私もご多分に漏れずそれに乗った口ですので、流れの妥当性は十分に理解しています。しかし、それらは単なるモデルケースに過ぎません。

その方の場合、深く話を聞いて分かったのですが、一次請けや二次請けといった立場の問題ではなく、社外プロジェクトに入り自社以外の人と一緒に仕事をしたいという『働き方』の問題でした。

問題の認識が正確でないと、その後の方向性も間違えてしまいます。その方も、あと一歩で違った方向に進むところでした。

キャリアアップは、世間で言われているものだけではありません。ご自身が本当に希望することがあり、そこへ至ることが出来るパスがあるのであれば、それが世間一般で言われていることから多少外れていたとしても、ご自身にとっては正しいキャリアアップの道なのです。

一般的なキャリアアップのイメージは参考にはしつつも、まずは自分自身のキャリアプランを深く考えて頂きたいと思います。

<田中 祐介>

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