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コラム:転職の技術
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第587章
2013/11/08

転職活動で心が折れないために

カーナビができてかなり初期の頃、モニターユーザとしてかなり格安でカーナビが手に入りました(当時はかなり高かった)。その便利さに感動した記憶があります。

記憶があいまいですが、今のような経路探索はできなくて、現在位置と目的地の方向が表示されただけのような気がします。それでも現在位置と目的地の方向がわかるだけでどこでも安心してドライブできた気がします。

それは、途中でどの道を通ろうがマクロ的に見て自分が目的地に向かって進んでいることが確認できるからでした。

キャリアプランも同じように思います。自分キャリアの目的地をしっかりと定め、その方向に向かってしっかりとキャリアを積んでいく必要があります。
重要なことは現在のキャリアが目的地に向かっているか?目的地が適切か?ということです。

しかし、自分では目的地に向かって進んでいるつもりでも現実には方向があっていない場合もあります。また、ナビの地図が古くて全く違う世界になっているかもしれません。

転職活動をしてはじめて自分の現在地(市場価値)を知り、目的地(当然入社できるであろう会社、職)には行きつけない事がわかり愕然となり心が折れてしまう方がいます。

また、現在地(市場価値)が正確に分からず、むやみに走り回り(多くの企業に応募し不合格となり)疲れ果て、心までダメージを受けてしまう方もいます。

終身雇用を前提として働く時代は現在のカーナビのように何も考えずに会社の示された経路で働けば良い時代でした。しかし、今は自分のキャリアは自分で目的を定め、その方向に自分でキャリアを作りながら歩む必要があります。

20年先の具体的な目的地を定めるのは難しければ、仮に10年先の目的地を定めれば良いのです。5年たったら再度10年先を見通し目的地の設定をすれば良いと思います。

どんどん技術も進化し、グローバル化が進む時代です。柔らかく目的地を定め環境の変化に伴って目的地も微調整、または大幅に変えてもいいのです。
今あなたは目的地と現在位置をわかっているでしょうか?

IPA発行の『IT人材白書2012』の次のようなメッセージがありますのでご紹介いたします。

『未来に生きるために自ら行動せよ』
ITのビジネスモデルの変化、利活用領域の拡大などにより、IT人材を取り巻く環境変化は加速している。しかしながら、IT人材は、将来への強い不安を持ちつつも、行動を起こしていない。変化の激しいITの世界は、あらたな技術やビジネスに挑戦できる魅力的な分野であるからこそ、日々の仕事の経験を通じたスキルアップを図るとともに、社内外での新たなスキル獲得の機会を活かし、自ら高める行動を起こすことが重要である。(出典『IT人材白書2012』)

<コンサルタント T.I>

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