COLUMN
コラム:転職の技術
第576章
2012/11/09

良い会社と悪い会社

結論的には企業選択に良い会社、悪い会社はありません。
もちろん社会的な法秩序を守らないような会社は対象外です。

外資企業が良いわけでも、悪いわけでもありません。大企業が良くて小さい会社が良くない会社でもありません。上場会社が非上場の会社より良いわけでもありません。

Aさん:ある外資のベンチャーに新卒で入社した方が、某大手の日本企業に転職し1年以内ですが相談に来ました。理由はあまりにもスピード感がなく、組織が硬直し面白くないということでした。前の会社に戻ることをお勧めしました。

Bさん:ある外資系大企業に新卒で就職し、29歳で先輩に引き抜かれてベンチャーに入社した方が半年後に相談に来ました。理由は入社したベンチャーは責任範囲が広く前職以上に活躍の場があると思って転職したが全く逆であった。
その会社の内容を聞いてみると、ある技術に特化した会社でその技術は社長ともう1人の2人で開発したものでした。その後入社する人に期待するのはエンジンとして推進力を上げるだけです。結果的にはその方は大手日系の会社に再度転職しました。

Cさん:大手日本企業に就職し2年半でネット系ベンチャーに転職しました。
この方は、日本で誰でも知っている人気企業からベンチャーに転職しまるで水を得た魚のように活き活きと活躍されている様子を報告してきました。

これらで分かることは、ベンチャー、日系大手、外資というカテゴリーでの良い悪いではなく、本人にとってどちらが自分の性(社風)にあっているかということです。最初の転職ではどうしても今の会社にないものを求めます。
自分の今の会社にないもの(欠点)だけに焦点があってしまい、その他の特徴にまで目が向かなくなります。

最初の転職は特に注意を要します。是非じっくりと情報を収集し、仕事だけでなく自分はどういう会社が肌に合うのかも良く考えて転職すべきでしょう。

<コンサルタント T.I>

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