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コラム:転職の技術
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第187章
2004/12/27

1年間ありがとうございました

 今年最後のメールマガジンになりました。今年の企業動向や中途採用動向を振り返ってみます。まず、今年はやっと企業全体に明るさが見えてきたと実感できた年でした。

採用全体としては大企業をはじめ新卒、中途採用ともに採用予定が前年から増加する復活の年でした。

中途採用を個別に見てみますと昨年まではかなり冷え込んでいたIT業界、外資系も大手を中心に今年後半から完全復活という感じで中途採用活動が活発になってきました。

国内IT企業は、ITベンチャーが息を吹き返してきたと言う感じです。元気なのは独自の技術、または特定分野に特化している企業です。例えば、セキュリティ、金融リスクマネージメントなど社員数などの企業規模ではなく、小さくとも元気な会社が目立っています。一方、下流工程のみで生きてきたソフトウェアハウスはオフショアの波をかぶっているのか、経営環境が悪くなったようです。

では、転職のハードルは低くなったかと言うとそれは感じられません。企業の採用水準は相変わらず高く、数合わせの採用は行われておりません。あくまでも、自社の採用基準を下げてまで採用すると言う感じにはなっておりません。

現在IT業界は圧倒的に、求人が多く人材が不足している状態です。しかし、これは企業が求める人材が不足であって単純な数の不足ではありません。ある一定以上のキャリアの方は完全に売り手市場で4、5社も内定が出る状態です。一方、逆に7社に応募しても全く内定が取れないという方もおります。

コーチングが大きく話題になりつつありますがエンジニアであっても技術力のみならず、コミュニケーション能力や仕事に対する姿勢など益々総合評価される時代になってきていると強く感じた年でもありました。

今年1年間本当にありがとうございました。

<(株)リーベル 代表 石川隆夫>

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