COLUMN
コラム:転職の技術
第144章
2004/02/09

面接を通過するために

<「癖」を克服しよう>
みなさんは、面接を突破するために、話す内容をまとめたり、想定問答集を作ったりして、万全の準備をして臨むと思いますが、案外忘れがちなことが、「自分の癖」対策です。

面接で気をつけなければいけない「癖」には内面的なものと外見的なものがあります。自分は正しいと思っているけれども、他人からすると非常に偏った考え方であったり、自分では気づかないけれども、他人からすると不愉快に見えたり不思議な行動にみえたりするもの。面接という非日常的な場面では、知らず知らずのうちに癖がでてしまって、悪印象につながってしまうことがよくあります。

例えば、多弁な人。俗にいう「おしゃべり」、「話が長い」人です。
以前に、経歴的には非常に優秀で、貴重な経験をお持ちの方なのですが、面接をなかなか通過しない方がいました。「書類は通過するけれど、面接で落ちる」の繰り返しでした。

原因は、「喋り過ぎ」。面接時に、面接官の質問に対して、延々と自論を述べて、話のポイントが発散していく「癖」がでてしまっていたのです。もちろん本人は自分が「喋り過ぎ」て、面接官に不快感を与えているとは夢にも気づきません。黙って聞いていてくれるので、逆に、自分の言いたいことをわかってくれたと、勘違いしていました。

この方の場合、「喋り過ぎ」が面接を通過しない原因だと判明してから、意識して「ポイントのみ話す」ことを徹底して実行した結果、面接も通過することができました。

このような「癖」は、善意の第三者からの忠告や意見を真摯に聞くことで自覚できますので、紹介会社を利用する際には、積極的にこういう指摘も欲しいということもコンサルタントに伝えておくとよいと思います。

<まりりん>

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