COLUMN
コラム:転職の技術
第134章
2003/11/26

転職しない勇気

チームワーク

自分の与えられたミッションだけを考えるのではなく、自分のプロジェクトのゴールを達成するためにコミュニケーションする。個人最適でなく、プロジェクト最適な対応ができる。

積極性

指示された要求に応える受動的な姿勢でなく、プロジェクト全体に関ることに主体的な姿勢で関れる。

「あなたは、なぜ転職したいのですか?」
こう聞かれたとき、あなたはどう答えますか?

大体は、「キャリアアップのため」という答えが多いのですが、そのキャリアアップの中身を具体的に、精細にイメージしている転職者は実はとても少ないと感じています。

多くは、現在の会社や仕事に対する不満や不安が原点にあり、それらを解決する方策として転職を考えていて、転職先の希望も、「今と違う点」を満たしていることが、最優先の条件に挙げている方が多い。

先日、今回が初めての転職活動をするという方のサポートをさせていただきました。当初の転職理由は、今の会社では技術力がつかないので、もっときちんと技術をやらせてもらえる会社で修行したいというもの。複数の企業に応募し、面接を何度か受けた結果、内定をもらえた会社もあったのですが、その方の結論は、「転職についてもっとよく考えたいので、今回の転職活動は一旦休止する。」でした。その方は、転職活動の中で、様々な情報収集をし、面接を受けたり、企業をみたりしたことで果たして自分の進む道はこれでいいのか?今、為すべきことは何か?をもっと突き詰めて考えるべきだと気づいたのです。一度決めた転職活動を中断するのは、大きなエネルギーが必要ですが、私は正しい決断だと思いました。

転職すべきかどうか迷っている方、方向性があいまいな方には、現状を基点に転職を考えるのではなく、将来に向けたビジョンから今為すべきことを考えるようアドバイスしています。それが不明瞭なうちは転職をしないと決める「勇気」も必要です。

<まりりん>

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