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コラム:転職の技術
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第21章
2001/08/27

毎月1万円余るとしたら、どう使う?

小泉首相の「痛みを伴う構造改革」で、多かれ少なかれ国民一人一人は何らかの形で負担を背負うことになるこれからの数年間…。あなたの周りでも、不景気な話が聞こえてきていることと思います。将来への不安はもとより、1年先、1ヶ月先も見通しが立てにくいのが現状です。

そんな昨今ですが、もし、毎月の収入のなかから自由に使えるお金が1万円余るとしたらあなたは、この1万円を何にどのように使うでしょうか?

「もちろん、将来の為に貯金する」、「おいしい物を食べに行く」、「大切な人の為に使う」、「趣味に注ぎ込む」…人それぞれいろいろな使い道があると思います。

もし、あなたが「将来のための貯金」派だとしたら、銀行口座への貯金という方法ではない別の形での貯金をお奨めします。それは、自分自身への貯金。自分への投資です。お金の価値は、世の中の経済情勢によって浮き沈みがあります。そして、それは個人ではどうしようもないところで動き、決定されていくもの。10年後の経済の行方なんて、専門家ですら、まったく予測がつかないことです。だからこそ、唯一絶対な自分の価値を高めるために今の1万円を使うのです。毎月1万円貯金すると、10年後には約120万円貯まりますが、これは、おそらく数ヶ月分の生活費で消えてしまう金額です。しかし、毎月一万を自分に投資して、自分の価値を高めていれば、120万円の年収アップなんて簡単にクリアできることかもしれません。

具体的にいうと、語学やスキルアップの為に学校に通う、独学で勉強する教材を購入する、自己啓発セミナーに参加する、いろいろなコミュニティに参加する、本を買って読む等いろいろなアプローチがあります。どんな方法をとるかは、個人によって違ってきますが、ポイントは二つ。

ひとつは、戦略をもつこと。株の投資や銀行貯金でもチャートをみて予測したり、利率の比較をしたりしてより大きなリターンを得られるようにあれこれ考えます。自分に投資する場合も、何年後の自分はどんな価値ある人間になっているかとイメージして、情報収集、分析をして、最短の道を選ぶべきです。

もうひとつは、信念をもつこと。1万円は安くはありません。株の成功は運によるところも大きいですが、この投資の成功度は100%自分自身に依存します。「必ず、元をとってやる」という固い信念を持って大事なお金を使いましょう。

<“生き残りの戦術“より抜粋>

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